正月旅帰省編 ヒトシ的に釣りしちゃった初日Part2 | 「迷ったらGO!」

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思い立ったらやっちゃえ!的に行き当たりばったりで行動してしまう、いくつになっても落ち着けないベイスターズファンの親父と、カープ命の母親ジュン、そしてなぜかドラゴンズ狂の息子カイが繰り広げる三つ巴の熱き戦いをお送りします。

ちょいと一杯のつもりで飲んでいつの間にやらはしご酒・・・と


居酒屋3、4軒はしごすることはよくあるけどね、


半島3つはしごってのは初めてだよ。


しかもどうなってんだ、関東の釣り場は!


ちっくしょー、今回もまんまとカイのペースに乗せられたぜ。



予定通り沼津港へ行くと、市場は観光客の車でごった返していた。


朝早いせいで前に釣りした場所も漁船から魚を揚げているし、トラックやらフォークリフトが忙しそうに行ったり来たりしてる。


こりゃ釣りどころじゃねぇな・・・。


あんな中釣りしようもんなら、漁師さんのランディー・バースのような腕でブッ飛ばされるわ。

・・・しょうがない・・・移動しよう・・・



次に行った港は、釣り人も多いし車も止めれた。


ちょっと見に行くと、みんな羽根のあるシャトルのような浮き、黒い籠に長いハリスをしまい、両軸リールで大遠投してる。


カイが聞いてきた情報によると、タイや青物がつれるらしい。


ちょっと見てると、すぐそこで何かが小魚を追ってる。


す、すげぇ!


ダッシュで車に戻り、メタルジグ準備して行こうとすると・・・一枚の看板。


「ルアー釣り禁止」


マジで!? なぜ!?


だってそこにナブラ・・・シャトルみたいな浮きなんて持ってな・・・メタルジグ投げれば届くところに・・・あー!!!もうなんでだよ!


カイ、半ギレ状態。


しかもちゃんと係員みたいなおっちゃんがいて、見張ってる。


・・・しょうがない・・・移動しよう・・・




少し行くとなかなか良い砂浜発見!


しかも端っこはちょっとした公園になっているから投げ釣りもできそうだ。


カイがルアーロッド片手に様子を見に行くと、俺らは駐車場に止めて休憩。


そういえば昨日の昼から何も食ってない・・・食えないけど。


しばらくして出撃しようと準備していると、カイが戻ってきた。


「どうした?」


「釣り禁止だって・・・」


・・・しょうがない・・・移動しよう・・・




次に見つけた場所は小さい港で、シャトルウキ使ってる人でいっぱい。


だけど、先端の方には人がいないし「ルアー釣り禁止」の看板もない。


と思ったら、先端の方は柵がしてあって「立ち入り禁止」


ことごとく釣りする場所がなく、うんざりした表情でカイが、


「・・・もうさぁ、城ケ島行こうや・・・」


「アホか!何時間かかると思ってんだ!」


「わかった、真鶴に行こう。あそこなら釣り場所知ってるし」


横浜にいたころにジュンと行ってた場所でポイントはわかる。


沼津から伊豆半島の付け根を抜けて、真鶴へ。


「お~、久しぶり~」


と懐かしがりながら釣り場を回るけど、どこも


「釣り禁止」

「駐車禁止」

「立入禁止」


の看板ばかり・・・。


はぁ?どうしちまったんだ、真鶴!


あのテトラでメジナ釣ってたじゃねぇかよ!


こっちの堤防ではキス、あの食堂の向かい側でメバルをよく釣ったよなぁ。


そんな「禁止」「禁止」って、いつからそんな風に融通きかなくなったんだ。


お前、変わっちまったよ。


ああそうかい、そんなに釣りさせたくないんか!


こうなりゃあ行ってやろうじゃねぇか!


城ケ島!!


ヤケクソ。


三度車をブッ飛ばし城ケ島を目指そうとしたけど、真鶴出た瞬間渋滞。


134号に入っても当然渋滞してたから裏道入ろうとしたけど


・・・ヤベェ、覚えてる自信がねぇ・・・。


しょうがなくひたすら渋滞に耐えながら城ケ島に着いた頃にはすっかり暗い。


完全防寒で強風の中シーバスを狙うけど、真っ暗で地形も障害物もわからねぇ。


30分でカイがルアーを3個ロスト。


これで心が折れた・・・。


「もう、やめよう・・・」


初めてカイの口からでたギブアップ宣言。


結局沼津から始まり真鶴、三浦と丸一日はしごしてきたが、


釣りした時間、約1時間。


釣れる釣れないの問題じゃないじゃなくって、釣りができない。


しんどいね、関東は・・・瀬戸内海のありがたさが良くわかる。


予定では明日の昼くらいまで釣りして実家に行くはずだったけど、これから行くと連絡を入れ、横浜に向かった。


相当ヘコんだのか、カイ無口。


それでも横浜横須賀道路を走ってると少し落ち着いてきたようで、せっかく釣り情報を調べたのに、なんて文句もで出した。


すると、


「あのさぁ」


「なんだ?」


「銚子って、どのくらいかかる?」


「・・・あのさぁ、カイ、おめぇ、バカだべ!」



・・・わかっちゃいるけど、やめられない・・・とくぅら