カエデと人間

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和名
カエデの名称の由来は、葉がカエルの手に似ていることから「カエルデ」と呼ばれ、それが転訛したものとされている。

漢字「楓」は、本来は本種ではなくマンサク科のフウを指す。訓読みで「かえで」と読むのは葉の形が似ていることによる慣用であるが、カエデは葉が対生、フウは互生であり、植物学的には異なる植物である。 かつてはカエデ科の木には「槭」が用いられていたが、この字は常用漢字に含まれず、替わって「楓」が充てられることが多くなった。


園芸
日本では鮮やかな紅葉が観賞の対象とされ、庭木、盆栽に利用するために種の選抜および、品種改良が行われた。諸外国では木材や砂糖の採取、薬用に利用されるのみであったが、明治時代以後に西洋に日本のカエデが紹介されると、ガーデニング素材として人気を博し、西洋の美意識による品種も作られ、日本に「西洋カエデ」として逆輸入されている。


食用
サトウカエデといわれる種は樹液が甘いので、これを採集し煮詰めてメープルシロップを作ることで知られている。又このサトウカエデは、その葉っぱがカナダの国旗にデザインされていることでも有名。


薬用
メグスリノキ(目薬木)(別名でチョウジャノキ(長者の木)と呼ばれる)は、苦味成分のロドンデール(視神経を活発化させる作用がある)が多く含まれている。また、古来より漢方薬として利用されており、葉や樹皮を煎じて飲用したり洗眼薬にしていたのでこの名前がついている。なお、山地に自生している。


木材
カエデは木材として用いられ、その際にはメープル材と呼ばれることが多い。メープル材は、ハードメープルとソフトメープルに分けられる。ハードメープルはソフトメープルよりも25%硬いとされる。

ハードメープル
サトウカエデのこと。北米、カナダ産出。重硬で肌目は緻密で衝撃にも強い。心材は硬く、辺材が用いられることが多い。鳥眼目(バーズアイ・メープル)が現れることがある。建築材、家具、ボウリングのレーンやピン・楽器・バット(バリー・ボンズが使用していたことは有名)に使用される。
ソフトメープル
レッドメープル・シルバーメープル・ボックスエルダーなどの総称。加工性が良く、狂いも少ないが虫害に弱い。だが時に虫穴からゴミが入った為に暗い縞模様を呈したものは賞用に用いられる。用途はハードメイプルとほぼ同じ。

参考
ニワトリの足先を、3つに分かれている形状からモミジという。
和文通話表で、「も」を送る際に「モミジのモ」という。

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