私の好きなジャズは、大衆音楽とべったり懇ろだった時代のジャズ。日本の所謂ジャズファンが馬鹿にするような、
「酒呑んで踊ってイェーイェー♪」
という、シンプルで下世話なやつが好きなんです。
以前言及したことのあるタキシード・ジャズ・オーケストラの“ケアレス・ラヴ”。
学生時代に大学のラボでこの曲を聴いて衝撃を受けたのが、私のジャズへの開眼体験だったのです。
アナログ時代には、こんなレコードは見つからなかったのですが、1995年頃に廉価版オムニバスCDの中にこの曲を発見し、感涙にむせんだことも今は昔となりました。
そしてインターネット時代、この曲を何度か検索してたんだけど、出てこなかったのです。
あれから何年経ったのか…?
さっき検索してみたら、なんと!! YouTubeにアップされてました(^▽^)
※ この年発明されたマイクロフォンじゃなくて、旧来のサウンドホーンで録音されたぺらっぺらの音源です。こういうのが苦手なかたはお聴きにならないほうがいいかと思います。
Careless Love - Celestin's Tuxedo Orchestra 1925
ミシシッピ河を行き来する船の中で演奏していたというタキシード・ジャズ・オーケストラ。
この写真に写ってるメンバー全員の名前が判明しています。
Original Tuxedo Jazz Orchestra
Left to Right: Bill Matthews, Guy Kelly, Papa Celestin, Jeanette Salvant, Narvin Kimball, Joe Lawrence, Chinee Foster, Joe Rouzon, Simon Marrero, Clarence Hall
タキシード・ジャズ・オーケストラを率いたオスカー‘パパ’セレスティンは、長らく謎の関係だったタキシード・ジャズ・バンドのリーダーでもあったらしい。
パパ・セレスティン(1884.1.1-1954.12.15)
アフリカン・アメリカンの音楽は、ジャズだろうがブルースだろうが、ダンス音楽に尽きる、という気がしています。
ダンスから離れてしまったから、ジャズが博物館的音楽になってしまったんじゃないの?
モダン・ジャズの隆盛に呼応するようにジャンプ→ロックンロールが出てきたんじゃなかったかしら?
…楽天的でグッドタイムな音楽を愛する玉手箱の戯れ言と聞き流してください(^人^)
もしかしたら、タキシード・ジャズ・オーケストラの“ケアレス・ラヴ”は、玉手箱にとって最高のジャズの1曲かも。
サウンドホーンの制約のない、生演奏でこの曲を聴いてみたい。無理だけど…(;_;)