偶然今日から始まった『アイアンシェフ』という番組を見ていたところ、オープニングで司会の人がなかなか良い事を言ってましたね。



 味噌鍋

コシアブラとふきのとう



  僕もFC2のブログの過去の記事 で何度か書いていますが、現在の日本の飲食業界の主流はチェーン化されたファストフード、そしてコンビニ弁当に代表されるような、『手軽でリーズナブル』な料理が蔓延しています。



『G?Master の 辻説法  ! 』 

 『G?Master の 辻説法  ! 』 -松茸料理  

 

 冷凍食材や保存料、添加物、人工甘味料等を使用し、加工した物を果たして『料理』と呼んで良いものかどうか・・・・僕は評論家でも無いし、実際しょっちゅうそういったものを口にしている訳だし・・・ん~少し悩みますが、やはり違うような気がしますね。  


 例えば、食材一つを取ってみても、ファミレスや居酒屋チェーンの殆どが原材料として魚や肉を仕入れて現場で調理している訳ではありませんよね?  


  電話やメールで発注し、食品工場で加工された冷凍食材や、そのまま解凍して使用する冷凍食品を現場で最後の仕上げをするだけです。  


 確かに20年位前と比較すると、今は冷凍技術が格段に進歩し、液体窒素による瞬間冷凍食材なんかは上手く解凍すれば殆ど生の食材と変わりないレベルになっています。  


 食品工場での加工食品なども同様に、以前と比べればかなりレベルの高い食品が製造されるようになりました。  


 そこそこの対価を支払えば、そこそこの食べ物を、どこのチェーン店でもほぼ同じ味で食べられる訳です。  


 これを悪い事だとは僕個人としては言い切れません。


 ただ・・・長年『食に携わってきた者』としては、一抹の不安と侘しさ、そして不自然さを感じずには居られません。
『G?Master の 辻説法  ! 』 -アマゴ  

『G?Master の 辻説法  ! 』 


 僕の認識では『料理』とは材『料』を己の目で確かめ、求め、そして、調『理』する事だからです。


  一つ一つの食材は、それが肉であれ、魚であれ、野菜であれ、同じものは一つとしてありませんよね?


 質量も違えば、密度も、糖度も、生産者や収穫地、季節によって全く違って当たり前なんです。  当然その日仕入れた食材毎に、火の通し方も、味付けも変わって来る訳ですが・・・  


 それを見極め、最も適した『調理』を施してやるのが『調理師』の仕事なのです。  


 今現在もあなたの知らないどこかの店で、ひっそりと、しかし情熱的に『食に携わっている人達』を応援したくて、僕はこんな記事を書いています。




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