USA放浪記１２３ FEB/2009 「時間が止まった場所」

今回は、いきなり搭乗口で呼び止められる事 もなく、(●￣　￣●)　無事に旅は始まります。しかし何ですね～人間というのは欲深いもので、一度、無料アップグレードと言う飴を与えられると、また今回もビジネスクラスになるんじゃないの～と心のどこかで淡い期待をしてしまいます。おろかでした。。当たり前ですが、びっちり１１時間エコミーで揺られましたっ！

もちろん、今年の１月１２日より、アメリカ入国の際に（ビザ免除国に）義務づけられたESTA には出国の７２時間前迄に登録済みで、万全です。しかし、「ESTAの事前登録、なんか意味有ったの？」と言うくらいいつもと同じ入国審査でちょっと拍子抜けしました。

入国後、さらに国内線を乗り継いでやっと目的地へ到着。土曜着でしたから、本日はとりあえずレンタカーで移動です。とにかく寝むいんだけど、２５０マイル（４００キロ）位は今日のうち動いときたいので先を急ぎます。

皆さん、急いでもスピード違反はいけません！と言うわけで、またまた、ヤラレマシタ。。ポリス「ここの制限速度知ってるか？」「５５マイル・サー」僕。「お前、何マイル出してたかわかるか？」「６５？」「いいや７２マイルだ！ドライバーズ・ライセンス＆レジストレーション・プリーズ」とポリス。国際免許とレンタカーのドキュメントを差し出すと、「アメリカ訪問中か？」「イエス・サー。さっき着いたばかりです。」「じゃあ、今回は良いから、とにかくスピーﾄﾞを落として！」とお咎めなしで許してくれました～！国際免許の威力が炸裂しました。とはいえ、国際免許でもきっちり罰金キップをきられた事もありますから、運がよかったです。警察に停められたせいで、一瞬ばっちり目が覚めたんだけど、安心したとたん先ほどまでより激しい睡魔が僕を襲います。更に睡魔と戦う事２時間、「もう死ぬ～」と力尽きて、道沿いのモーテルに滑り込みます。

初日の宿。エコノ・ロッジと今回の愛車のポンティアックのSUV。エコノ・ロッジもよく泊まる安いホテル・チェーンのひとつですが、常宿のMotel６との大きな違いは、電子レンジ・冷蔵庫つきで、朝ごはんも出ます。今回は日本から、レンジでチンのドリアとかの非常食を少し持ち込んだので、とりあえずそれを食べたら、あっと言う間に意識を失って、長い長い初日の夜は更けていきます。

仕事は今回も変わりません。古くからやってるお店や倉庫に眠る旧年在庫の中からお宝のデッドストックを発掘するだけのことです。もちろん毎回、あてはありませんから、信じるものは己の経験と野生の勘のみです。とにかく今回も

こんな街とか。

こんな街とか。

こんなのとか。

こんな街とかをひたすら探し廻ります。

３日目。
（といっても本格的に探し出したのが月曜日からなので、探し始めた初日。）

いきなり、ありました！ψ(￣▽￣)ψ　デッドストック・レッドウイングなんかを発掘。店頭にはなんにも無かったんですが、なんかにおって（野生の勘です！）店のオヤジに頼んで裏の倉庫見せてもらったら出てきました～！８７５は約一年振り位にめぐり会えました！相変わらず引きは強いんですが、問題はこの後なんだよな～。

翌日（４日目）、夕方。ふるくからやってそうな個人経営としてはかなり大きい洋服店を発見！けっこう大きい街にあるこの店は、こういう系統の店としてはめずらしくけっこうにぎわってます。商品も新しいものしかないんだけど、なんせ建物も古いですし、雰囲気あります。念のためにと思い、とりあえず、「かくかくしかじかで、倉庫見たいんだけど」おそるおそる店員に尋ねると、オーナー登場。一見、シシリアン・マフィアを思わせる恐そうな風貌で、「今は忙しいからダメだ！」とあっさり断られます。しか～し、僕もプロです。このままおめおめと引き下がる訳にはまいりません。相手がマフィアならこちらはやくざだ～っと「仁義なき戦い･広島死闘編」の松永（成田三樹夫）ばりの声で「今日の夜にはこの街を離れるから、今少しだけ見せてくれ～」とお願いすると、しぶしぶ「フォロー･ミー」　と僕を倉庫に案内してくれました。店の２倍ほど小学校の体育館くらいの大きさの倉庫に入ると、大きいサイズ（US:12以上）の８７７の茶箱とかの残骸が山ほどありました。既に同業者が来た後のようです。４－５年早かったらな～！と地団駄踏んだところで始まりません。（実際に僕は１９９３年にこの店のほんとに近くの他店で発掘していたので、なんでその時にココに来なかったかな～。悔しいですが、多分その頃はそんなに革靴は探してなかったんですね。）気を取り直して、倉庫で２時間。とりあえず、ブツをゲット！時間をかけて、ちゃんとみると意外に買えるものが多く残っていてラッキー！

いきなり最初の数日で、ブーツが見つかったので気をよくして、

さらに、雪山を越えて

川を渡り、橋セマッw(￣Д￣;)w　旅を続けます。

５日目、またまた見るからに古そうな店構えの靴屋を発見！こりゃ～なんか買えるかも♪と店内に入ると、ヨボヨボのおじいさんが。「こんにちは。古いブーツを探してるんだけど、店の中見せて～」と言ったとたんにおじいちゃんの顔色がいきなり変わり、「いま忙しいから、出て行ってくれ！」と追い出されてしまいました。？？？。なんですか～、やっぱりパールハーバーですかね～。良く解からないけど、たまにこうゆうこともあります。古そうな店だったので残念ですが仕方ありません。こういう時は、粘っても仕方ないので素直に従い店をあとにします。

６日目、惨敗。

一昨日、店から理不尽に追い出されたショックからか昨日も全く買えず、かなり気分は落ちています。。もう終わりかな～と思いはじめた７日目。朝一番で通りかかったスポーツ店へ。店主のオヤジは僕と同じ年くらいでしょうか？すげぇ身体してるので、「なんかスポーツやってたの？」と聞くと元プロのボクサーでした。こりゃ殴られたら即死だな～思いつつも「いつ頃から店をやってんの？」と聞くと１９５４年に、この人の父さんが始めた店だそうです。ここも、店は新しい商品しかないし小さい店だから、多分だめだろな～と思いながら、事情を話し、一応倉庫を見せてくれと頼むと、快く２Fの倉庫部分に案内してくれます。

「２階ボイラーがないから寒いよ～」と言う言葉どうり吐く息が白くなるほど、冷え切った薄暗い空間は、１９７０台後半で時間がとまったままでした。スポーツ店らしく優勝トロフィーとかキャッチャーのマスクとかグローブとかの山にまじって、すこしだけ当時のスニーカーも残ってました！(◎_◎;)!! 格闘する事３時間、Nikeの筆記体のスウェードとかチャック・テイラーとかアディダスとか、スポット・ビルトの70'Sのバスケット･ボールシューズの名品HOOPとか。MLBの70'SのWoolベースボール・キャップとか。有りました～！ここは僕が初めての日本人だったみたいで、満足です。倉庫から階下の店に買いたい商品をおろす際に、店主は「ほんとに全部買うんだな？」と何度も念を押します。「大丈夫だよ。全部買う！」　突然、現れた珍客（僕）はこの親父（店主）にとっても、不良在庫（死蔵品）を買ってくれる嬉しい客だったようです。支払いを済ませ帰り際、「どうやってこの店見つけたんだ？」親父が何度も聞くので、「Intuition」（勘）だと言ったんだけど、笑って信じてもらえませんでした。ほんとにたまたま、なんですけどね～。

この日は他でレッドウイングとか、ソログッドのポストマン等も発掘できたので、もう寝るところありません！(=￣▽￣=)Ｖ めずらしく本日、大漁でした～。

この後も旅を続けて、上記画像以外にもデッドストックのレッドウイング等が１０足以上とか、他にもいろいろあったと思います。最後にRRLとかRUGBYとかのデッドストック以外のインポート商品を物色。ダブルアールエル等のラルフ関係は勿論、Nike　Vintage（新品の加工物）シリーズのスニーカーとかの未入荷タイプもかなりの種類が入荷します。

今回は最近にしては、まあまあデッドストック当たった方だったんですが、警察にもよくあたりました。＝(￣□￣;)⇒

もう一回、帰る前々日。今度はスピード・ガンでヤラレマシタ。。ちゃんと安全運転してたんですけどね～。またなんとか見逃してもらいましたが、ホント気をつけなきゃ事故おこしますね。深く反省。

夕暮れの街とともに、今回のアメリカとお別れします。ありがと。(￣▽￣)ﾉ~~

帰る前日までで、走行距離はやっぱり5,200マイル（8,400km程）は越えてしまいました。まあ毎回このぐらいにはなっちゃいます。アメリカは広いですから。。今回のブツは水曜日に第一便が入荷予定です。その後、金曜か土曜に２便が入荷すると思います。来週３便めと言う段取りです。入荷次第、HP 更新ラッシュかけますが、更新作業は僕一人でしてますから、時間が掛かります。スイマセン。では皆様HP チェック宜しくお願いいたします。ちなみに本日、朝４時に目覚めました。。あぁ～マッサージ行きたいっ！

(V)(￣∇￣)(V)ｳｯｼｬｯｼｬｯ★http://www.lubys-tokyo.com

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