USA放浪記 9 The Salvation Army での悲劇 | 東京★原宿 Luby's(ルビーズ)

USA放浪記 9 The Salvation Army での悲劇

USAには、いたる所にThrift Shop(直訳すると倹約の店)よばれるリサイクル・ショツプがあります。もともと、貧困層の人々を救済する目的で、宗教団体や慈善団体等が、ドネーション(寄付や廃品回収)等で品物を集めて、安く売っている店です。(最近では、営利目的の比較的値段の高い店もあります。)リサイクル・ショップというと聞こえがよいですが、中古の下着とかソックスとかまで売っていて、かなり、汚く異臭のするような地獄の店もあります。お金持ちは、まず行かないような場所です。The Salvation Army (救世軍:日本にもある宗教団体)もスリフト・ショップをやっていて全米、どこにでもあります。


1992年 秋、サンディエゴ。今回もLAを出発して、車(アストロ・バン)がいっぱいになるまで、品物を探す旅に出発しています。デッドストック物を探しているので、たまにしかスリフト・ショップには、行かないのですが、たまたま入ったサルベージョン・アーミーで事件は起こります。。。


買い物を終え、代金($25位)を$100紙幣で支払います。お釣がないからとマネージャーが、裏に消えて待つこと約10分。「遅いな~、両替でも行っているのか~?」と思い店内で待っていると、店の外に、すごい勢いで、パトカーが3台停まりました。(サイレンは鳴らしていません)「なんだ?事件か?」と思っていると、なんと警官3人(いかつい白人2人 黒人1人)、店内へ入ってきます。ここで、店のマネージャーが再び登場。すると、警官は自分の方に向かい言います。「持ってるもん、全部出しなさい!」 「ハァ~?」こっちは事態が飲み込めず、とりあえず、財布・パスポート等を出します。警官、曰く「おまえが、偽札使ったという通報があったから着た」との事。ようやく事態を把握した私は「やべ~、偽札使った犯人にされてるよ~」スーっと血の気が引いていくのがわかります。店のマネージャーは「裏でこの紙幣を消しゴムで消してみたら、紙幣の印刷が消えた!本物だったら、消えるはずがない!」と警官に向かって興奮状態でまくしたてます。僕は、「こいつ殺す」と心の中で、つぶやきながらとりあえず、警官の質問に答えますが、$8000ほどキャシュで持っていて、疑いは強まる一方です。やばい~。絶対絶命のピンチ!! 次回へ つづく。