アブラキサンのまとめ | 乳がんナース奮闘記

乳がんナース奮闘記

27歳の看護師です
乳がんとの闘いの記録と日々のたわ言です


乳がんの治療を受けている方、


過去に治療を受けた方のブログなどを


たくさん読ませてもらいましたが、


アブラキサンの情報はまだまだ少ないなので、


まとめておくことにしました。



アブラキサンは2010年7月23日に製造承認を取得したばかりの


新しい抗悪性腫瘍薬のパクリタキセル注射剤(タキソール注射液)です。


簡単に言うと、水に溶けやすく、前処置がいらないパクリタキセルです。


パクリタキセルは水に溶けにくいため、


アルコールやポリオキシエチレンヒマシ油を加えていますが、


この溶媒に関する過敏症への対策から、


ステロイドを前処置として投与する必要がありました。


アブラキサンはアルブミンに従来のパクリタキセルを結合させたナノ粒子製剤で、


生理食塩液での懸濁ができるので、


アルコールに過敏な人にも使用でき、


前処置も不要、


点滴時間も短縮できるとされています。


従来のパクリタキセル製剤に対する非劣性及び優越性も確認されています。


海外では、2005年米国で承認されてから、


2010年6月現在、世界39カ国で承認されているます。


日本では、昨年認可され、


臨床試験として、症例数を集めているそうです。


ただ、アルブミンは、


ヒトの血液中にあるたんぱく質の一種で、


血液を原料としています。


製薬会社は、加熱処理、ウィルス検査などを行っているとしています・・・。


輸血もそうですが、信用するしかないこの状況。


頼みます、企業さん。


その他の副作用は従来のパクリタキセルと変わりません。



私の治療の奏功と副作用


2011年4月23日(1クール目)

 アブラキサン+ハーセプチンの治療開始

 前処置不要と取説にはありますが、私はステロイド使ってました。


4月26日~28日頃

 点滴後3日目から3日間ほど、

 全身の筋肉痛と関節痛あり。


5月7日

 脱毛開始


5月14日(2クール目)

 骨吸収マーカー上昇のため、ゾメタ点滴追加

 発熱、筋肉痛あり

 9割方脱毛


5月20日 

 膝上~胸下にかけて発赤疹

 2~3日で消失


5月28日
 白血球が2000台のため、

 セファランチン内服開始

 (私の職場は感染リスクが高いのもあり・・・)



あとは毎回、アブラキサンのあとは、

点滴当日から1週間

 軽い胸焼け(嘔吐は一度もなし)

 便秘(初回投与後下痢1度)


3日目頃から数日間

 筋肉痛、関節痛、全身倦怠感

 ごくたまに動悸


7日~14日前後

 骨髄抑制のため、白血球減少


と3クール目も4クール目も同じでした。



一応、パクリタキセルと比較して、



「非劣性及び優越性も確認」


とされていますが、


私も先日受けたエコーの結果、


腫瘍は小さくなってました。


がんが見つかった時の腫瘍の大きさは、


エコーでは15㎜、


MRIでは18㎜でしたが、


今回のエコーでは5㎜になっていました。


これは平面での結果ですが、


腫瘍は体積なので、結構小さくなりました!


触診ではほぼわかりません。


とっても簡単なまとめでごめんなさい。。。