見た目にも座椅子(いす)らしくない。機能性はもちろん、ファッション性を追求したベルーナ(埼玉県上尾市)の「マカロン座椅子」。ブームを呼んだ洋菓子のマカロンをモチーフにした発想が、年代を問わず女性の心を射止めた。

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 開発に当たったのは入社6年目の松尾邦彦さん(27)。入社以来、仕入れ担当だったが、休日でもホームセンターを歩くのが趣味というほどのインテリア好きだ。昨年、念願の開発担当に異動。「マカロンのお菓子を座椅子で表現したい」と提案したところ、上司のゴーサインが出た。

 しかし、商品開発は難航。中国の工場から送られてきた試作品は、マカロンとは似ても似つかぬ形状だった。マカロンを知らない中国人にどう再現させるか。「マカロンのイラストを現地に送ったり、『曲線を滑らかにするように』と細かい指示を出したりして、どうにか商品化に成功しました」。完成までに半年。現地に本物のマカロンをおみやげで持参したときは工場で働く人々に喜ばれたという。

 最大のウリは、未使用の閉じた状態でも部屋のインテリアとしてアクセントになる点だ。4色そろえるが、4割近い売り上げはピンク。どれも本物そっくりの巨大マカロンに見え、甘い雰囲気を演出する。

 税込み2990円と低価格。カタログ通販やインターネットでの販売が中心だが、昨年10月の発売以来、約6千個と予想を上回る売り上げを記録、一時、品薄状態が続いた。今秋には新色が加わり、計7色のラインアップになる。

 「座椅子はもともと、高齢者層に強いアイテム。お年寄りの暮らしのさまざまな悩みが解決できる新商品を開発していきたい」。松尾さんのホームセンター通いはさらに加速しそうだ。(日出間和貴)

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