民主党は4日、鳩山由紀夫首相の辞任表明に伴う代表選を行い、同日午後に新代表を選出する。菅直人副総理兼財務相(63)と樽床伸二衆院環境委員長(50)が3日、記者会見して立候補を表明した。党内では夏の参院選を前に、小沢一郎前幹事長と距離を置く非小沢氏系議員を中心に菅氏への支持が広がっている。【竹島一登】

 菅氏は3日の会見で小沢氏の処遇について「国民の不信を招いており、しばらくは静かにしていただいた方がご本人にも、民主党にも、日本の政治にもいいのではないか」と述べ、一定の距離を置く意向を表明した。

 菅氏は小沢氏について「03年の『民由合併』は私と小沢党首(当時)で決めた。民主党を強くし、政権交代につなげる大きな機会になった」と評価。その上で鳩山首相が小沢氏の幹事長辞任を求めたことを踏まえ、「首相の思いを大事にしなければならない」と述べ、小沢氏を主要閣僚や役員人事で起用しない意向を明らかにした。

 また、衆院解散・総選挙の時期について「少なくとももう一度予算案を組むか、いくつかの政策を実行するまでは、(衆院選を先送りしても)国民の理解を得られるのではないか。参院選も国民の一つの審判だ」と指摘。夏の参院選の日程に合わせた衆参同日選の可能性を否定した。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題については、代替施設を沖縄県名護市と定めた日米合意を重視する意向を表明。その上で、「沖縄の負担軽減という目標に向かって息の長い努力が必要だ」と強調した。昨年夏の衆院選マニフェスト(政権公約)に関連し、財源確保策を見直す考えを示し、社会保障や雇用対策を重視する考えを示した。

 一方、樽床氏は会見で「世代交代を進めたい」と支持を訴え、衆院定数の80削減などを提唱。また「社会保障制度の安定と財政再建の両立」を重視する考えを表明した。消費税率の引き上げについても「(将来的に)国民に信を問うべきだ」と述べ、次期衆院選後、引き上げを目指す考えを示した。

 民主党内では3日、小沢氏と距離を置く前原誠司国土交通相、仙谷由人国家戦略担当相、岡田克也外相らが相次いで、グループとして菅氏支持を表明。横路孝弘衆院議長ら旧社会党系グループも支持を決め、中野寛成元幹事長ら旧民社党系議員らも支持に傾いている。参院幹部は「樽床氏はなじみが薄く、参院(116人)も菅氏への支持が多い」と語った。

 一方、党内最大勢力の小沢氏のグループは3日夕に対応を協議。樽床氏が協力要請に訪れたが、グループとしての態度決定は見送り、自主投票で臨むことを決めた。小沢グループには鳩山グループの海江田万里衆院議員を推す声が上がっているが、首相周辺にも擁立論は広がっていない。

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