週末日記【三ノ塔-ヨモギ平-大山北尾根】 | LPS

週末日記【三ノ塔-ヨモギ平-大山北尾根】

6/10(日)曇り


前回、丹沢スタンプラリーの6箇所のスタンプのうち3箇所を取得した。今回は残り3箇所を取得して、手拭い(春バージョン)を貰ってくることにする。


ヤマレコ山行記録:

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-197906.html


残り3箇所を取得しつつ、まだ歩いたことのないコースを利用することを考える。


大倉はさまざまなコース選びができるが、大山の阿夫利神社下社と伊勢原駅は、どう考えても大山を登るしかない。まあ、この2箇所は登山と切り離してスタンプ押すだけに行くという割り切り方もあるが。


大倉と大山を結ぶまだ歩いてないコースをチェックすると、三ノ塔尾根で表尾根の三ノ塔まで登って、そこから登山地図にはないヨモギ平を抜けるコースを歩いて地獄沢まで下降、そこから大山北尾根に上り返して大山山頂、というルートがよさそうだった。そこまでのコースで歩いたことがあるのは三ノ塔からお地蔵さんまで、のほんのわずかな距離だけ。気になっていたヨモギ平と大山北尾根も歩ける。このプランいいではないかと自賛する。


いつもは着替えのシャツ、下着、靴下を持っていくのだが、電車で行った時に着替えたためしがないのでもって行かないことにする。リュックに入れていっても使わないものってけっこうある。まあ雨具とか救急用品、ヘッドランプにエマージェンシーシートなど、持って行かないわけにもいかないものばかりだが。でも、いつもオレンジの袋に入れているトイレットペーパ、これはいらないかもしれないなあ。


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いつもの渋沢始発バスで大倉へ。まずどんぐり山荘で丹沢スタンプ。


風の大橋を渡って三ノ塔尾根の林道を登っていく。けっこう天気がよくなってきたが、どうせまた曇ってくるだろうよ、と期待をしない。すぐに登山道入り口があるが、前日までの雨で杉林の登山道はヒルが待ち構えている気がするので、そのまま林道を進む。時折、秦野方面の市街地が見える。そこそこ高度を上げてきているようである。


林道終点の牛首というところで、登山者4名グループが休憩中。ここまで三ノ塔尾根では一人も会わずきりであった。彼らはおそらく車で大倉に来て、これから表尾根で塔ノ岳、丹沢山と登っていくのであろう。俺もスポドリをちょっと飲んで、すぐに登山道に入る。


しばらく陰気な感じの杉林の登山道が続き、正直面白みがない。最初、左手に大倉尾根?稜線が見えていたがすぐに樹林帯に入り視界が利かなくなった。まあ最初からネット情報などで展望は期待できないコースと知っていたので問題はない。三ノ塔に近づくにつれ傾斜がきつくなっていくが、まだまだ大丈夫。

LPS 緑の尾根が美しい

LPS 烏尾山を眼下に見れば、三ノ塔頂上はもうすぐ

9:13三ノ塔に到着。ヤビツ方面からと思しき登山者が数名。表尾根方面はガスでまったく見えず、残念。反対の大山方面は雲は多いが山まで下りていないので、大山の頂上などを眺められた。今日はあそこまでいったん谷へ降りてから、山頂から北に伸びる尾根伝いにまた登るのだ。


LPS 予定時刻より早めに到着

LPS 左から右へ、稜線を歩く計画である


三ノ塔から少し北へ進んだところに有名なお地蔵さんがあり、ネット情報通り、その後ろにヨモギ平への入り口があった。かなり明確な踏み跡(というか登山道)を進むと、広葉樹の原生林の急な下り坂。杉林は人工的な感があるが、広葉樹はより自然な雰囲気で気分が良い。やわらかい土の斜面を軽快に下っていく。

LPS しょっちゅう着替えてますな


LPS ヨモギ平への入り口

LPS 熊木沢-弁当沢ノ頭よりも明確な道


しばらく下ると細い錆びた鉄枠のゲートにたどり着いた。その先はひざくらいの高さの草でビッシリ覆われている。丹沢の主要な登山道ではこんなところは見たことが無い。逆に言えば主要登山道以外の場所のほうが面積的には圧倒的に広いのだから、こんな場所は他にもいろいろとあるんだろうな、とも思う。


LPS ゲートむこうは別世界


大きな倒木をやりすごし、少し下ると、緑の広場的な場所にでた。ベンチがあるのでそうだろうと思ったがやはりここがヨモギ平であった。ゲートからずーっと覆い茂っている草地にベンチがしつらえてある。この草はヨモギではなかろうが、どっかにヨモギがあるのではないか。ベンチは老朽化して腐っているようで、座ったらガクンと下がってしまった。天板部分と足部分の接合部が抜け、シーソーよろしく座った反対側がスコンと上がってしまったのだった。とりあえず浮いた天板を元の位置に戻す。真ん中に座れば大丈夫だった。


LPS 第一目的地に到着

ヨモギ平からはボスコキャンプ場方面へ下る道と、さらに北方面へ進む道があるようだ。大山北尾根を地獄沢から登るには、県道歩きを強いられるボスコへ下るよりも、直接地獄沢近辺へ下れそうな北方面ルートをとるほうがよさそう。ヤマレコの山行計画で他の方のルート情報をダウンロードしてiPod取り込んでいるので、山高原地図にその歩行軌跡を表示できるのだ。あとはこの軌跡どおりに歩いていけば良い。なんと便利なことか。


思いのほか踏み跡と赤テープが充実しているので、スイスイドンドンと下っていっていくと、子供の歓声が聞こえてくる。樹林の遠く向こうに宿泊施設らしい建物が見えてきた。地獄沢にもそんな建物あったかなと思いながらiPodで現在地を確認すると、なんとさっき表示させた軌跡から大きくそれて札掛方面へまっすぐすすんでいるのであった。やれやれ..。せっかくの軌跡をまったく生かしていない。前回の登山でもろくに地図見ずに尾根取り付きをシカとして進んでしまったが、また同じことをやっちまった。本来地獄沢へは途中から右方面・東方向へ下る軌跡となっているが、まっすぐの道がハッキリしていたので間抜けにもズンズン進んでしまったのである。引き返すには進みすぎているのであきらめて札掛まで下りきって県道を歩くことにする。

LPS こっち方面へ降りるつもりは無かったが..

LPS 間抜けだ


ヨモギ平やこれから登る大山北尾根など、「丹沢寺内」地内全域が、「諸戸林業(株)」の所有地とのことで、県道沿いの渓流なんかも「私有地」と書いてある。

LPS

札掛の渓流に下って、渓流を飛び石伝いに渡り、吊橋で県道に出る。20分ほど単調な舗装道路歩き。案内版に秦野3時間と書いてあったか。この辺りはロードレーサーが頻繁に行き交っている。ヤビツまでは大変だろうなあ。


地獄沢橋に到着。熊出没注意の看板。目撃情報多数とのこと。用意した鈴をリュックにぶら下げるが、リュックがいいクッションになっているのか、歩いていてもあんまり鳴らないので不安になる。

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登りはじめで左臀部から左足方向に軽い痛み、違和感を感じた。気にしないで歩く。

登山口からしばらくは踏み跡薄く、自分と同じくらいの高さの植物がやたら多くて歩きにくいことおびただしい。急なのぼりだしくたびれてるし、景色はないし、天気はいまいちだしでテンションは下がる一方。そのうち東京電力が敷設したといわれる階段が現れた。この階段はいい。歩き易い。なにかと話題の東電だが、安易にごまかし的な値上げせず、がんばって頂きたいなどと思いつつ(思わないか)、ひたすら急登に耐える。遠くに札掛の丹沢ホームが見えた。

LPS 116段あった


急登が終わって右カーブ、その先にようやく16号鉄塔。ここで昼飯にする。雨が降る前に片付けまで済ませたいところ。お湯を沸かしている間、汗まみれのシャツを脱い振り回す。まあ乾くわけないんだが。誰もいないからいいのだ。結局三ノ塔からここまで誰一人として登山者を見かけなかった。

LPS 巨大な建造物


LPS 真下から


LPS 向こうはヤビツ岳ノ台の鉄塔方面



LPS 飽きずにカップメン


メシをすませてやや軽くなったリュックを背負い、再びキツメの登り。
ミズヒノ頭手前の景色の開けるあたりで、沢山の登山者が休憩中だった。どうやら皆同じグループのようだ。帰宅後ヤマレコを見ていたら山行記録があった。読図講習らしい。この後、先を進むと同じグループの分隊らしきいくつかの小グループとすれ違った。破線ルートということで、地図とコンパスの使い方を学ぶにはふさわしいのであろうか。

LPS 久しぶりに登山者と出会った



LPS ミズヒノ頭からの景色はいまひとつ

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晴れていればより楽しいが晴れていなくてもそれなりに楽しめる。


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北尾根を大山へ進む。途中からモノレールに合流。

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大山山頂手前で脚立を越える。アンテナ施設だろうか、立派な構築物を建設中。

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脚立のそばにいい具合に立ち木があり、それにつかまると安定して越えることができた。


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山頂へはアンテナの奥側から出てきたのだが、実に意外であった。

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なぜなら、これまではこの広い道の先が北尾根と思い込んでいたからである。思い込みと90度方向がズレているのであった。じゃあこの先はナンだろうと思ったが、面倒なので放置する。ぐるっと山頂裏に出るのではなかろうか。


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前回もここからはなんも見えなかった。山案内の絵を見て気がついたが、長尾尾根の下にちゃんとよもぎ尾根と書いてあった。認知されているのだ。


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トイレを済ませてから山頂へ。視界は利かなくともさすが大山、この賑わい。売店でビールを飲みたいが、酔っ払って表参道の下山は危なそうなので自重する。


表参道の下りは随所で下山渋滞。湿気が多くて赤土、岩ともに良く滑るので、皆さん慎重な足取りで下っているためである。大山あたりだと観光の延長で登れるので、ストックなどの装備を持たない方、そもそも山歩きなれしていない方が少なくない。小田急は大山を簡単に登れそうな雰囲気で世間に喧伝しているようだが、距離は短めとはいえ、表参道はけっこう大変だよな。


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赤土&滑る岩の下りでは、トレランの方々も苦戦。俺はところどころ滑るもトレッキングポールでうまくバランスとって都度リカバリ。
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14:50 大山阿夫利神社下社に到着。しかし巫女さんの座っているお札売り場あたりにスタンプの気配がない。下の売店にあるんだろうか。

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石段下って売店前、お姉さんやらおばさんやらが客引き中。そこにノコノコ行ってスタンプのありかを聞けば、神社にあるという。再び神社にもどり巫女さんにスタンプのことを訊くと、スタンプ台紙を出せば押してくれるという。ありがたいような面倒なような。他の場所と同じようにスタンプを外に出しといてくれれば勝手に押すのになあ。巫女さんに押してもらってうれしい人もいるだろうからなんとも言えないが。神社と売店の石段を余計に上り下りしてしまった。


下社からは男坂を下る。以前家族できたときは女坂を下ったので。

途中、左手下方に巨大な堰堤的構築物が見える。vルート愛好家の方のブログで見た覚えがあるな。

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15:25にバス停に着くと、増発便が停まっていたのですかさず乗車。

伊勢原駅にある観光案内所で最後のスタンプを押す。そこのおばさんが今日の12人目といいながら手拭いを渡してくれた。まずは春バージョン入手完了。4シーズン全部貰うか??


LPS 次回はどのように廻ろうか


伊勢原駅ホームのベンチで上の写真を撮ってから、トレッキングポールを持っていないことに気がついた。バス降りるときに忘れてきてしまったようだ。大ショック。駅案内所でバス会社の営業所の場所を聞き、教わった駅前の定期券販売所へ行くが、そこには忘れ物は届かないという。で、営業所に電話してみてといわれ電話番号教えていただく。

電話してみるとすぐに確認できないので今日はお引取り下さいとのこと。確かにバス運転中では運転手さんと連絡のとりようもないだろう。しかたなく伊勢原駅を後にする。


帰宅途中バス会社の方から忘れ物確保の連絡が入った。ああ一安心。出てこなかったらと思うと気分が非常に重かったので、急に気分が晴れやかになり、目の前のスーパーでビールなど買ってしまうのであった。今後は気をつけねば。2週間以内に取りにきてくれとのこと、了解了解。

ということで、7,8年前の折りたたみ傘以来のバス忘れ物、今回も無事解決であった。やれやれ。

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アメブロはヤマレコのブログ貼り付けができないので困る。