山下氏の考え・政策(概略版)を拝見したので、僕の意見を・・・その8
其の5
『まちづくり』
ソフト・ハード両面で全てのカテゴリーの集約がこの『まちづくり』
さて、防災に関してだが、最近地方紙で防災担当者の“不細工”が報道されていた。
防災意識が低いと言わざるを得ないような対応で、この人たちが緊急事態の際、中心となって対応するのかと思うと、少し怖くなった。。
しかし、自分に置き換えてみると・・・ボクの防災意識は高いのか?用意は万全か?家族や周囲の方と防災に関して話はしているか?・・・東南海大地震の発生が懸念されていて、特に和歌山市は決して対岸の火事ではないのに、意識が低いのではないかと感じる。
しかし、自分に置き換えてみると・・・ボクの防災意識は高いのか?用意は万全か?家族や周囲の方と防災に関して話はしているか?・・・東南海大地震の発生が懸念されていて、特に和歌山市民は決して他人事ではないのに、意識が低いのではないかと感じる。。
このブログを書いていて、大震災の時、復興ボランティアに行って感じたことや学んだことを思い出しながら改めて防災について考えた。靴やトイレや水の大切さ、周囲の方との助け合い・連携、そして情報・・・
見直しの声が強い公共工事も災害時に非常に威力を発揮する。そのことも十分念頭に置き、都市設計をしなければならないと思う。あと、山下氏も言われているように情報伝達に関してはもう一歩踏み込んで研究すべきで、生死を左右する場面がでてくる可能性が高い。放送局と民間企業との連携も非常に大切だ。
来てほしくない“きたるべき日”に備え、ボクはボクで用意する物は用意し、周囲の方・家族と話をしておこうと思う。
“コンパクトシティ”・・・今、はやり文句のように各地で唱えられているこの“コンパクトシティ”というまちづくりの発想・概念だが、山下氏の政策(概略版)の中の『“コンパクトシティ”を基本理念とする都市の再設計へのチャレンジ』・・・チャレンジと表現されているように“コンパクトシティ”という概念は一日にしてならずで、現在の和歌山市の状況だと課題が山積している。しかし、和歌山市は“コンパクトシティ”という概念を実現すべきだと、いや、和歌山市こそ実現すべきだとボクは思う。
この“コンパクトシティ”という概念を形にするためには、長い時間と土地の権利者と各企業の理解、そして何より各地域住民の理解と努力が不可欠で、実現への近道として中心市街地がある程度栄えて、生活に必要な機関・店舗が集中しており、交通の便が良いという条件を整えることが必須だ。
和歌山市の現況を踏まえた上で・・・
医大と済生会病院の移転はボク個人の意見は、良かったと思う。橋本市の市民病院の郊外への移転と比較すると雲泥の差である。橋本市のまちづくりは現時点では“失政”と言わざるをえないが、和歌山市は両病院の移転と元済生会跡地に新たな病院ができると言うことは各地域に基幹型総合病院ができて、医療面に関しては非常にバランスがとれているのではないかと思う。
ウチのばぁちゃんの地元から、済生会病院が移転する事になった時はとても驚いて、手平・芦原地区に総合病院が無くなると心配になったが・・・(苦笑)
生活に必要な機関は病院だけではないが、とても重要な機関と思い真っ先に取り上げた。
現在は中心市街地として“ぶらくり丁”があるが、現況では繁栄はとても困難に思える。既得権益を守って目先の金に目がくらむようであれば、ぶらくり丁とシガラミだらけの関係者に将来の発展は無いだろう。その場合は新たな大型商業区域造成に力を入れ、その区域を基にまちづくりに着手しなければならない。そうなってくると、こりゃまた膨大な時間や投資が必要になってくる。やはりぶらくり丁の改革が重要になってくる。
そして郊外に大型店を点在させるのではなく、市内中央部に商業区域として“コンセプト”毎に各企業・店舗を集められたら、中心市街地として発展できるのではないかと思う。“コンセプト”と言うのが重要で、無造作に無計画に店舗展開・企業進出するのではなく、地区地区に様々な特色を出せるよう行政が施策面等でバックアップできれば“コンパクトシティ”実現へ近づけるのではないだろうか。そしてその足がかりになる中心市街地としてのぶらくり丁を、地域と行政が一つとなって本気で再設計するぐらいの大幅なテコ入れができたら、実現はますます現実的なものになる。
和歌山市のような公共的移動手段が乏しいところは、車での移動が必要だと言う声が多い。そして、車に乗ってしまうと、駐車場の無い中心市街地に行くよりも、駐車場の広い郊外に行く方が金銭的にも時間的にも優位だ。
しかし、町の中心に生活に必要な機関・魅力的な店舗が集中しその周囲に居住区域があれば、公共的移動手段も発達するだろう(いや、発達させねばならない)事は容易に想像でき、そうなれば従来のように車がないと不便・郊外に出るほうが良いという意識よりも、中心市街地の方が近いし車で移動するほうが不便という意識になってくると思う。もちろん莫大なお金もかかるので、近い将来すぐにと言うわけにはいかないだろうが・・・
和歌山市には山下氏の言うように“自然”という武器がある。“コンパクトシティ”という概念は、この武器を最大限に有効的に使えるようになると考える。郊外への無計画な展開より、自然を保護・再生する事でまちの発展に活かすことができると信じている。
まさに『選択と集中』!中途半端な拡大路線からいち早く脱却し、“コンパクトシティ”という概念の基、何が今一番大事かを『選択』し、そこに『集中』的に“財”投下する。そして、やったらやりっぱなしではなく、責任を持って評価検討を繰り返す事。今までの各分野・カテゴリーの総論的で大元がこの『まちづくり』である。
・・・長かったシリーズ『山下氏の考え・政策(概略版)を拝見したので、僕の意見を』はこれでおしまい。大橋氏・宇治田氏の考えや施策も拝見しゆっくり味わいたいが・・・15日の公開討論会までに両氏の考えに触れる機会があれば良いが・・・どうかな?(苦笑)
ボクの意見の根拠的な事や考え方は、準備中のHPを立ちあげてから詳しく述べるので乞うご期待!