全豪オープンを振り返って:フランス人選手の嘆き | マレー・ファン@ラブテニスワールド

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英国テニス・ナンバーワン選手のアンディ・マレーを応援しながら、
ロンドンでの暮らしを綴るブログです♪
マレーがついに2012年ロンドン五輪で金&銀メダリストとなりました。
一緒に応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!



さて前回のブログで、アンディ・マレーと錦織圭選手のプレイが
似ていると話しました。

今回は、それに伴って私の予想が当たったので、
ちょっとお話しします。

全豪オープンのドロー表を見たときに予想したのは、 

1) マレーは準決勝までは楽に到達
2) 準々決勝でマレーは錦織と当たる
3) 準決勝でマレーがジョコヴィッチに負ける

実際ふたを開けてみると、全部本当になりました。
とはいっても、3)の予想は当たってほしくなかったですが・・・


さて、なぜマレーと錦織が準々決勝で当たるという予想をしたかを
詳しく話したいと思います。

まず今年の全豪オープンの男子シングルズには、
なんと15人ものフランス人選手が出場。

そのうち、9人がマレーと錦織と同じグループ

しかも仏トップ4選手全員がこのグループにいます。

ちなみに仏トップ4選手は、ツォンガ(シード6位)、シモン(12位)、
モンフィル(14位)、ガスケ(17位)。

 単純にシード選手が有利だと計算すると、マレーのグループから

フランス人選手が決勝に進む可能性は40%

とかなり高い確率。

ところが、このうちのトップ3選手(ツォンガ、シモン、モンフィル)は
マレーと錦織を倒さないと決勝に進めないという図式。

全豪オープン・ドロー表を参考にしてくださいね)



ここから予想を立てていくと…

まず錦織は一回戦と二回戦は難なく通過すると
します。

そのあと錦織が当たる可能性が高いのは

3回戦:シード12位のシモン(実際は別の仏選手ベネトウでした)
4回戦:シード6位のツォンガ

マレーは少なくとも三回戦までは楽に通過するとして、
予想されるのは

4回戦:シード14位のモンフィル(実際はククシュキン)

と予想の上では、大会が進むほど二人の当たる確立の高いのが
全員フランス人です。

ここで、マレーは準決勝まで楽に進出、錦織が準々決勝まで進出するという

図式ができあがったのです。

なぜかというと・・・

テニスプレイヤーにはそれぞれ「得意な相手と苦手な相手」がありますが、
アンディ・マレーの得意なタイプの対戦相手は、

左利き
、またはフランス人



なぜマレーが左利き選手に強いかというと、
彼のお兄さんのジェイミーが左利きだったので、
幼少時から攻略を練ってきた。

(ちなみにテニスでは右利き選手が多いので、
 左利きの選手とは試合がやりにくいと 言われています) 

これはかなり説得力がありますね。では・・・

なぜにマレーはフランス人に強い?

これは私がうんちくする前に、結果を見たほうが早いです。

最近の試合結果を見ると、なんと、

マレーはフランス人選手に24勝1敗という快挙。

となると、単に運では片付けられなくて、フランス人選手のプレイが
マレーにどうも弱いということになりますよね。

フランスのデビス・カップのキャプテン、ギ・フォルジェも
三回戦に6人もの仏選手が進出したにもかかわらず、
全員がマレーのグループにいるので、


彼らがマレーを乗り越えるのは難しい

語っています。

もちろんフォルジェは言及していませんが、私から見ると
それに輪をかけて、
マレーと似たプレイをする錦織
同じグループにいます。

ということは、錦織もこれまた仏選手に強いはず。


この私の勝手な憶測を証明するかのように、ここ半年で
錦織はツォンガを2回も立て続けに倒しています。


一度目は去年暮れの上海マスターズにて。
これは世界中のニュースとなりました。

ツォンガ:どんな球を打っても錦織は返してきた(CNNニュース)。

ただツォンガは世界6位ですから、錦織との初戦で負けたのは
単なるアクシデントとも片付けられたのですが・・・

全豪オープン直前のクーヨンでのエキシビション戦でも
ツォンガは錦織に敗退しました。

今回は二度目とあって、アクシデントでは片付けられません。

エキシビションというだけあって、お互いプレッシャーなし。
しかもドーハで優勝したばかりで自信満々のツォンガです。

ツォンガは最初のセットは楽々とったものの、再び錦織に負ける・・・

この錦織の「最初は相手のプレイを見て、次第に崩していく」勝ち方も、
かなりマレー式。

それでもツォンガは、クーヨンで錦織に負けたあとでも、
翌週の全豪オープンに関しては錦織をまったく意識していません。

グランドスラムに勝ちたい。トップ4を倒すのが僕の目標だ

と語っています(Times of Indiaより)。


ところが、ツォンガが錦織と全豪オープンでも当たると知った途端、

二度あることは三度ある

と疑う私でした。

ここで私の中でできたピラミッド図。

・マレーがフランス人に強い
・錦織がマレーのプレイに似ている
・ツォンガは錦織を倒さないと準々決勝に進めない
・錦織はここ最近、二度連続でツォンガを倒した

すなわち、この予想に至ったわけです。
1) マレーは準決勝までは楽に到達
2) 準々決勝でマレーは錦織と当たる
 

この予想が本当になって、錦織が歴史を塗り替えていくたびに
日本人としては大喜びです!

でも実際にマレーと対戦するとなっては、冷静に考えても、
現在の錦織がマレーに勝てるとは思いませんでした。

というのも技術と経験では一回り上を行くマレーにとって、
錦織のプレイは自分の鏡を見ているように
読みやすいのではないかと。

それと、錦織のフィットネスはまだまだトップ4には
追いつかないという点。

しかもツォンガ戦でフルセットを灼熱地獄の中戦ったあとに
楽に準々決勝まで進んできたマレーに立ち向かうには
かなり不利だったと思います。

って、こんな話をマレー戦の前に日本の友達に話したら、

「もうすでに錦織が負けるような気がしてきた」

と文句言われました(笑

でも、年月とともにマレーと錦織のギャップも
縮まってくると思います。

もちろん私の中ではマレーが一番ですが、
日本人として、これからの錦織の活躍を
超応援しています!!

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