失業生活者のつぶやき
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時間とお金のどちらを選ぶか?

働いている間はお金はそこそこありましたが、なかなかまとまって思うような時間も取れず、また日頃の仕事のストレスもあってなかなか新しいことをやろうという気になれませんでした。


仕事を辞めてからというものの、お金はありませんが、働いている頃とは違ってまとまった時間はありますし、日頃のストレスも殆どありませんので、お金にはなりませんが、何か新しいことをしようかという気にはさせられます。


お金を選ぶか時間を選ぶか。人によって答えはまちまちだと思いますし、どちらが正しいといった問題ではないとも思います。


ただし、私の場合は、仕事でえらいストレスを溜めてしまったために、お金よりも時間がある方がいいな、と思うようになり、それが理由でもあって会社を辞めました。


で、最近になって思うのですが、働いている間は結構ストレスのために使ってしまうお金が多いということです。私の場合、仕事がきつくなると飲むお酒の量が増えました。家でご飯を作るのが面倒になり外食をすることが多くなりました。今ではお酒もほどほどにしか飲みませんし、外食も殆どしません。おかげで仕事を辞める前はお腹が出ていて殆ど中年予備軍、といった感じでしたが、仕事を辞めてからというもの随分と体重が減ったため、お腹もすっきりしました。


また、ストレスでいらないものにお金を使うなんてこともなくなりました。もっともそんな風に使うお金がありませんから、使いたくても使えないのですが、使おうとも思わなくなりました。ですので、失業している最大のデメリットは収入がない、ということですが、それさえ気にしなければ、自分の好きなことをする時間はたっぷりありますし、働いている間やりたくても出来なかったことも出来ます。あるいは新しくやってみたいなと思うようなことも出来たりしますので、これはこれで悪くはないかなとも思います。


ただ単に、仕事を辞めた、さあ次の仕事を探そうだけではなく、じっくりと自分のことを見つめなおすのにもいい機会かなと思います。何より働いている間にはなかなか手に入れることが出来なかった時間が手に入る、これはお金には換えられない、いい機会だと思います。


(最近は、「古書サロン ぽろぽろ」という屋号でアマゾンに本を出品しています。そんな中からオススメ本を以下に記します。良かったらまた立ち寄ってみて下さい。)

著者: 伊坂 幸太郎
タイトル: チルドレン
著者: J.D.サリンジャー, 村上 春樹
タイトル: キャッチャー・イン・ザ・ライ
アーティスト: ASIAN KUNG-FU GENERATION, 後藤正文, 喜多建介, 山田貴洋, 伊地知潔
タイトル: 君繋ファイブエム
著者: ローラ ジャクソン, Laura Jackson, 野間 けい子
タイトル: ブライアン・ジョーンズ―ストーンズに葬られた男
アーティスト: ザ・ローリング・ストーンズ
タイトル: レット・イット・ブリード

第十回 TOEICの試験について(続)

 
 前回書きましたように、最初に受けたTOEICの試験は思ったようにはなかなかいきませんでした。そのためしばらくはがっかりしたのですが、もう一度受ける予定でいましたので、今度は前回のように初めての緊張というものはありませんので、少しやり方を考えることにしました。

 まずは、前回は夏の暑い時期ということもありましたので、体調がもうひとつすぐれませんでした。ですので、今回は前日までになるべくコンディションを整えることと、試験が始まる少し前にご飯を食べ、なるべく試験中に空腹にならないようにしました。

 次に、前回あれだけやったTOIEC対策の問題を今回はあえてやらないようにしました。その代わり、オックスフォードやペンギンブックスなどから出版されているサブリーディングのテキストや英字新聞を読むなどして、リーディングの力をとにかくつけようとしました。
 
 また、私の場合はヒアリングがどちらかといえば苦手でしたので、ヒアリングの教材を購入して、毎日1時間程度はヒアリングのCDを聞くようにしました。

 とりあえず、2回目の試験でやったことと言えば、それくらいでした。特にTOEIC用の勉強はあえてせず、精神衛生にあまりよくないので、前日に模擬試験をすることも止めました。

 前回に比べて、多少勉強不足かな、という不安が無かったわけではないのですが、今回は比較的落ち着いてリスニングを聞くことができ(といっても相変わらずパート4の問題はてこずりましたが)、リーディングについても今回はとりあえず確実に問題を解いていこうとしたため、最後の数問を解く時間がありませんでしたが、最後まで自分のペースで出来た満足感はありました。

 今回の結果は、リスニング335点で、リーディングが380点の715点でした。前回と比べると良かったのですが、リスニングが前回とあまり変わらなかったので、もう少し点が取れれば目標としていた800点もいけたのになあ、と思うと残念でした。ただ、印象としては1回目に受けた試験よりも今回の方が全体のレベルはやや簡単ではなかったかなあという気がしました。ですので、今回の場合はそうした運にも多少は助けられた感があります。

 ただ、TOEICの問題の場合は、以前も書きましたが、なれとコツのつかみ方が英語の能力と同じくらい必要な試験だと感じました。ですので、コツをつかむのが早くて英語の出来る方というのは、比較的早くにかなりの点数を取れるのかもしれないですね。私はコツをつかむのが他の人よりもどうも遅いようですので、これからも自分に合ったコツを見つけるのを研究していきたいと思います。

(追記)
ホームページもやっています。良かったらこちらも立ち寄ってみて下さい。
少しづつ 歩いていこう

第九回 TOEICの試験について

 試験を受ける前は、以前に勤めていた会社が翻訳事務所ということで、少しは英語を勉強していたことと、TOEICの問題集を見てもそれほど難しい問題ではなかったので、それなりに点を取れるかな、と甘いことを考えていました。しかし実際にTOEICの試験を受けてみると、これは思ったよりもそれなりの点を取るには時間がかかりそうだな、という気がしました。

 まず、家で勉強している時は2時間もぶっ通しで問題に取り組んでいるわけではありませんので、それなりに問題に集中することが出来ます。少しやって、集中力が無くなってきたかなあと思えば、少し休憩してまた勉強を再開、という風に出来るのですが、TOEICの場合は休みなしで2時間に200問の問題をこなしていかなければなりません。最初に私が試験を受けた時は、最初の1時間で行われるヒアリングの試験で、途中から集中を欠いてしまい、それがリーディングにまで尾を引いたような感じでした。ですので、まずは英語のレベル云々の前に2時間の間いかにして集中力を持続することができるか、ということが問題になります。また、TOEICの行われる時間というのが中途半端な時間ですので、最初に受けた時、私は少し早い目に食事を取ったために、リーディングの問題を始める辺りからお腹を空かせてしまい、そのことでも集中力を欠いてしまいました。ですので、出来れば試験が行われる1時間前くらいにでも、少し何か食べておいた方がいいかとは思います。ただでさえ集中力が必要とされるのに、空腹とも戦わないといけないのは本当に大変なことですので。

 次に、問題が多いからといってあせらないということも必要だなと思いました。家ではマークシートを使って問題を解いているわけでもなく、適当にノートに回答を記入しているだけです。最初、私は数字を記入するよりもマークシートを塗りつぶす方が早いかなあと思っていたのですが、いざ実際にやってみると思っているよりも時間が取られるようでした。特に最初の場合は、きちんとマーキングしないといけないと思い、そうしたことから余計に時間がかかるようでした。そうしたことも初めて試験を受けたときはプレッシャーに感じました。

 また、勉強をしていた頃から、ここはちょっと厄介だぞという問題が、リスニングの最後のパートに当たる部分で、この問題は少し長めの文章を聞きながら選択肢の問題を解いていかないというもので、ここで私は聞きながら回答をチェックしていくというスタイルを取ったため、最初の問題は聞き取れても最後の問題を聞き逃し勘で答えてしまう、ということもありました。このパートに関しては、最後まで英語をしっかりと聞いてから回答した方がいいのか、問題を先に読んで検討をつけ、文章を聞きながら回答した方がいいのか、自分でも迷っているところです。もし、どなたかこのパート4のリスニングに関して、いいやり方があれば教えていただければ助かります。

 リーディングの問題に関しても、最初は問題が多いぞということで、時間を気にするあまり、今ひとつ問題を読み込めずに回答を進めてしまったため、かなりのひっかけ問題でミスをしたように思います。こちらも長文の読解を問題を最初に読んでから回答した方がいいのか、ある程度文章をざっと流してから問題に目を通した方がいいのかで悩みました。 そうした迷いと試行錯誤を感じながら最初に受けた試験は、散々なものでした。リスニングが330点、リーディングが270点のTOTAL600点でした。自分が考えていた数字とはかなりかけ離れていたのでがっかりしてしまいましたが、初めてだから仕方ないかな、とも思いました。試験に関しては、もう一回昨年に受けたのですが、次回はそのことについて少し書いていきたいと思います。


追記:最近HPをリニューアルしました。面白そうなリンクなども追加しましたので、興味のある方は以下のアドレスをクリックして下さい。
少しづつ 歩いていこう

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最近のオススメ




タイトル: 男性・女性

ゴダールにしてはとても分かりやすい青春映画です。実際の歌手が俳優として出ているところも面白いです。

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第八回 とりあえずは好きなことを

 
 会社を辞めて何が嬉しいかというと、まず何よりも自分の時間がかなりあるということでしょう。その人の性格もあるかとは思いますが、私はあまり団体活動が好きではなく、どちらかといえば一人で何かをしている方が好きなタイプでしたので、こうして一人の時間が増えたということはとくに苦痛でもなく、むしろ嬉しいことに思っていました。

 最初にやったことといえば、私は競馬が好きだったのですが、仕事をしていた間は体がしんどいということもあってなかなか行く気になれず、テレビばかり見ていたということもあって、久しぶりに競馬場に、それも平日にしかやっていない地方競馬場に行ってみることにしました。幸い大阪市内に住んでいますので、園田競馬場は1時間半もあれば行けます。そう考えると、わくわくしてきましたので、新聞を見て開催日程を確かめると、いつもより早く起きて競馬場へと出かけました。

 園田競馬場へは、有馬記念が終わった年末年始に何度か行ったことがあるのですが、普通に仕事をしている平日などに出かけるのはこれが初めてのことでした。最寄の駅に降りると、そこから出ている無料のバスに乗って揺られること数分で園田競馬場に到着しますが、周りを見渡しても私のような年齢の人は殆どいなくて、初老の男性が黙々と新聞を広げて熱心に見入っていました。

 初夏のせいか、日差しがきつく、初日にパドックをうろうろしていただけで、両腕と顔がすっかり焼けてしまいましたが、平日のせいもあってか、どこか場内にはのんびりとした空気が漂い、そんな中、パドックとコースを行ったり来たりしては、ぱらぱらと馬券を購入していました。

 こうしたことは、日頃ばたばたとして落ち着かなかった自分にはいい気分転換になりました。仕事もしていないで競馬なんて、と怒られそうですが、それまでの仕事の嫌なことや今の何ともいえない気分から少しは解放してくれたことを思えば、いい気分転換になったとは思います。

 もちろん、私のような独身ではなく、妻子のいる方やすぐにでもお金を稼がないといけないような方にとっては、こんなことはしていられないかもしれません。ただ、失業というのも考えようによっては、自分がなかなか出来なかったことや自分を振り返るにはいい期間だと思いますし、あまりあせってしまって次の職場に行っても、また何やかんやで嫌になりことだってあります。私もそうして考える期間があったおかげで、このまま働いていたら多分出来なかったようなことや、仕事に対する考え方もかなり変わってきました。ですので、こうした時間も無意味なようで、それなりに役立っているのと違うかな、と最近は考えています。

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今回のオススメ





タイトル: 柔らかい肌

中年男性が女性にめろめろになってしまうという珍しい映画です。

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第七回 ハローワークについて思ったこと


 明けましておめでとうございます。今年もまた何かとご意見やアドバイスなど、よろしくお願いします。  

 元旦早々いきなりですが、働いていた頃はよく公務員の悪口やハローワークに関するあまり良くない話をぼんやりと聞いていたのですが、いざ自分が失業者となり、そうした場所と実際に関わるようになってからは、確かに皆の言うのももっともだなあと、言う気がしました。 まず、失業手当ですが、自分の都合で退職した者は三ヵ月後に失業手当が支給されるということですが、何だかんだとそれまで手続きをしないといけませんので、実質上は4ヵ月後の支給となってしまいます。こうしたのらりくらりとしたやり方は、何だか出来ることならそれまでに仕事を決めてもらい、少しでも支給するお金を少ない金額ですませたい、という意図があるような気がしました。会社都合と自分の都合で退職した者に対する支給するまでの期間や、支給される期間にはっきりとした区別がつけられたということも、どうもこの不景気な時節に自分から辞めるとはけしからん、というようなお上の意図が感じられるようにも思いました。 

このような失業手当の手続きをしながら思ったことなのですが、あまりに先延ばし的な態度でちびりちびりと支給するよりは、ある程度まとまった金額を先に支払った方が、早く就職される方も多いような気がします。恐らく行政としては、少しづつわずかな金額を払うことによって、これではいかんと早く再就職させようというつもりだとは思うのですが、どうもそれは私には今のところ逆効果ではないかなあ、という気がします。

 また、失業手当とはまた少し違うのですが、給付金制度の申し込みをした時に、通信教育を受けた会社からもらった書類に不備があるということで、ハローワークの職員から書類を突きかえされたことがありました。しかし、家に帰ってからその会社に確認の電話を入れたところ、今年から法律が改正され送った書類で問題はないということ、更に突き返された職員にその会社の担当者に直接電話をかけてもらったところ、その書類に問題はないということが分かりました。実際の現場にいる職員が法律の改正を知らないなんて、とその時私は腹が立つというよりもそのことに驚いてしまいました。とにかく、これ以外にも色々と相談をしていた時に、翻訳という感じが書けない職員や最初に言ったことと条件が違っていても平気でいる職員、などなど、モノを知らなかったりその場限りのいい加減なことを言う職員が多すぎます。

 あと、私が少しあきれてしまったのは、職業訓練を申し込んだ時に学校に行くまでの交通費が支給されるのですが、それは自宅から最も安い金額で申請しないといけないのです。そうして申請の書類を送ると、私は大阪に住んでいますので、まず大阪府の職員が申請します。その後、ハローワークで申請する時に、府で既に確認されているにも関わらず、今度はご丁寧にも一人一人の申請書の金額を、パソコンで料金を調べながらチックしているのでした。

 こうしたことは、失業者が予想以上に増えて財政が圧迫されていることと上のほうの指示でしょうから、実際に仕事をされている職員にあまり文句は言えないし仕方のないことかな、とも思います。しかし、大阪は大阪ドームをはじめとする種々の施設による財政赤字の方がよほど深刻です。動物園前の近くに同じように建てられた施設があり、久しぶりに入ってみた時は店は殆ど閉められており、まるでゴーストタウンのようで、イルミネーションのみがむなしくきらめいているというような有様です。こうした見通しの甘さに膨大なお金をつぎ込んで、仮に間違いを見つかったとしても一人につき数百円から数千円に過ぎない交通費にこれだけ神経を注ぐ職員達を見て、こんなことをいつまでもやっているからよく思われないんだろうな、という気がしました。そうしたことを見ていると、もっと自分で色々なことを知らないと、この人たちに好きなようにされてしまうな、ともつくづく思わされてしまいました。

 とにかく、自分達が使っているお金はあなたがたが何らかの創造的な仕事をして得たお金ではなく、皆が少しでも良くしていきたいと思って集められたお金なのだということを、シビアに感じて欲しいものだと思います。 ============================================================================
今回のオススメ





タイトル: ミザリー 特別編

キャシー・ベイツがかなり怖いです。

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第六回 面倒でもなるべく早めに

退職すると、まず面倒なのは保険や失業手当などの手続きです。こうした手続きは後にしようと思っていると、いつまでも出来ないことが多いので、なるべく早くにすませた方がいいと思います。特に失業手当は、会社を退職した日からではなく、手続きを行った日から何ヵ月後という風に計算されますので、早く手続きをすまさないとそれだけ遅れることがありますので、注意して下さい。

保険の手続きは近くの市役所または区役所で行いますが、これはそれほど面倒でもなく、待たされることを除けば割とすっと切り替えが行われます。ただし、国民年金は最近失業者の増加に伴って、社会保険事務所がかなり忙しいということで、少し遅れて請求の用紙が送られてくると思います。また、私の場合は、退職する前に市民税は一括で会社に払ってもらい、保険は国民健康保険に切り替えましたが、市民税を会社ではなく電気やガス代を月々払うのと同じように、自分で払うことも出来ますし、保険も切り替えたくないと思えば、会社の保険をそのまま継続することも可能です。保険は失業者であれば多少の猶予はしてもらえますし、もし金額が高くて払えないという場合には最初に手続きをした市役所または区役所に相談すると、相談に乗ってもらえると思います。 

保険に関してはそれほど問題はないのですが、問題は失業手当に関する手続きです。まず、最近は失業者が増加したために、この失業手当に関する法律がよく改正されています。ですので、会社を辞める前にはそうした失業手当に関する内容を読んで、自分がどれに該当するかを確認した方がいいと思います。で、このことは私は退職してから知ったのですが、ハローワークは会社を辞める前でも相談に応じてくれるようです。ですから、失業保険や職業訓練に関する疑問があれば、なるべく会社を辞める前に一度近くのハローワークで確認してみてはどうでしょうか。とにかく、役所というところは、こちらから尋ねない限りは、こちらのミスに関しては指摘しますが、こちらの得するようなことは何も言ってはきません。ですから、これから会社を辞める方は、なるべく事前に自分で情報を集めて、分からない点はどんどん聞いたほうがいいでしょう。  

今回はここまでにします。次回はハロー・ワークの手続きに関してもう少し詳しく書いていきたいと思います。  恐らく今年はこれで最後になりますが、私の文章を読んでいただき有難うございました。皆様にとってよいお年でありますように、そして、来年もまたよろしくお願い致します。

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今回のオススメ




タイトル: ぼくんち デラックス版

微妙に笑えるノリと子供のキャラがなかなかいいです

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第五回 時間があるようでいてなかなか

 
 会社を辞めた時にまず思ったのは、ああ、これでしばらくは好きなだけ本が読めるなあ、ということと、朝早く起きなくてもいいなあ、ということでした。ただ、これまでを振り返って好きなだけ本が読めたかというと、自分が最初に思っていたよりは本が読めませんでした。
 
 というのも、学生時代の頃は家で本を読むのは苦痛ではなかったのですが、働き出したから主な読書の時間は、帰宅してから家で読むというよりも、行き帰りの通勤時間で読むことが多かったため、家で本を読むことが次第にうっとおしく感じられるようになってきたからでした。年を取ってきたせいか、どうも長い時間集中力を維持することができず、決まった時間の範囲内で集中するようになったせいもあるかもしれませんが、考えてみると働いていた頃の方が読書の量は多かったような気がします。なので、働いていた頃は常に時間がないなあと思っていたのですが、通勤時間や外回りの電車の移動時間、あるいは喫茶店での休憩時間などで、小刻みではありましたが時間は確保されていたようでした。今のように時間が多すぎると、際限なく本を読んでいるような気がするので、逆に読む量は減ったような気がします。

 また、今自分に関心のあるジャンルであるコンピュータやアフィリエイト関係の本は読むことが出来るのですが、小説に関してはさっぱり読まなくなってしまいました。まあ、最近出ている本で読みたいように思える本があまりないこともありますが、それにしては以前と比べると殆ど読んでいないといってもいいくらいです。

 前回に書きましたTOEICに関してもそうです。なかなか家で勉強することが出来なかったので、しばらくは近くの大学図書館で勉強していました。しかしTOEICの問題集はあまりにも単調なので、数時間程度しか持たず、その後は家にじっとしていても疲れるだけなので、近所をぶらぶらと歩いては近くの喫茶店、なるべく長い時間居れるような喫茶店に入り、そこで数時間ほど原著を読んだりしていました。図書館と比べると、話し声などが聞こえて騒々しいのですが、むしろこちらの方が集中して本を読むことが出来たくらいです。

 そういえば、働いていた頃も、適当な時間、残業をして帰るのが遅くなった方が、定時に帰ってくるよりも、帰ってから雑用も出来たようです。そう考えてみますと、時間がなければないなりに工夫をすればいいわけで、あまり時間がありすぎても却ってだらだらとしてしまうようですね。

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今回のオススメ




タイトル: ロッキー・ホラー・ショー プレミアム・エディション

馬鹿馬鹿しいのですが、なんか妙に元気の出る映画です。音楽もいいと思います。

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第四回 英語を勉強してみて


 以前にも書きましたように、私は翻訳事務所に勤めていましたので、他の業種の人よりは普段から英語に接する機会は多くありました。それに原著や英字新聞もそこそこ読んできましたので、TOEICのテストでも、まあ、そこそこの点数は取れるかなあ、という気持ちで最初はいました。しかし、TOEIC対策の本を購入したりしているうちに、どうもこれは単なる英語のテストとは違うような気がしてきました。そうして企業がそれまでの英検よりTOEICの方を重視しているのも、問題を解いていくうちに何となく分かるような気がしました。

 英検とTOEICを比較しますと、英検はどちらかと言えば、高校や大学の試験の延長というようなイメージがあるのに対し、TOEICはもっと日常レベルでの英語やビジネス英語に重点を置いているようでした。さらに、実際の試験では、2時間でリスニング100題、リーディング100題とかなりの数の問題をこなしていかなければなりません。

 私が思うに、どうもTOEICは単なる英語の力を判断するのではなく、ある種の情報収集能力も求められているような気がしました。逆にいえば、TOEICの場合は、聞いたり読んだりする内容の全部が分からなくても、問題に関連する内容のみ瞬時に把握できれば、解けるようになっているのです。こうした与えられた情報から素早く必要な情報をピックアップするというのはビジネスの場で常に求められることです。そうしたビジネスに必要な能力がここでも要求されるという意味で、企業がTOEICをより重視しているのでしょう。

 ただ、こうした試験パターンは、ある程度の訓練で伸びていくのでしょうけれど、人によって向き、不向きはあると思います。私はトランプのスピードという遊びが苦手でしたので、最初にTOEICの試験の内容を見たときは、ああ、私の苦手な傾向の試験だなあ、という気がしたものです。

 次に英語の能力よりも情報収集能力に重きを置いているような気がするため、TOEICの点数が実際の英語のレベルとは必ずしも一致しないようにも思いました。ただ、試験を受けた時は、問題の中にある程度のレベルがなければこの問題は解けないのだろうな、という問題も幾つかありましたので、その辺りはうまいこと作っているな、とは思いましたが。

 あと、私にとって厄介だなあと思ったのは、文章があまりにもくだらないものが多すぎる、ということでした。英文の内容は広告や求人案内、会社の報告書やレポートみたいなものが殆どで、まるで新聞の広告欄や求人欄を無理やり読まされているような苦痛がありました。

 ただ、こうした試験は日本人好みの試験ですね。点数がはっきりしていて分かりやすいですし、企業の方でも評価がしやすいですし。まあ、個人的な愚痴ばかりだらだらと書いてしまいましたが、他にいいやり方も思いつかなかったので、仕方ありません。とりあえずは自分なりに勉強してみるだけです。

もしも、このブログを読んだ方で、いい対策法などがあれば教えていただけますでしょうか。よろしくお願いします。

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今回のオススメ




タイトル: センチメンタル・アドベンチャー

クリント・イーストウッドがここではカントリー歌手を演じていますが、なかなか渋い演技です。一緒に写っているのは彼の息子ですが、この映画では甥っ子の役で出ています。どこかほろっとくるいい映画です。

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第三回 退職してまだ間もない頃

 
 私は今年の5月一杯で退職しましたので、6月から現在に至るまでは本当にフリーの状態でした。会社を退職する前は、まあ、これでしばらく休めるかな、という気持ちでいたのですが、辞めてしばらくのうちは仕事をしている夢で目が覚めたり、仕事に行かないといけないと思い、がばっと起き出すこともありました。そうして、目が覚めるたびに、ああ、もう行かなくていいんだ、と思ったものでした。
 ただ、少しは休もうと思っていたのですが、何をしようかなと考えた時に、最初のうちは、少し途方に暮れてしまいました。会社に勤めていた頃は、自分がどこにも所属していないというのもいいかなあと思ったり、町田康の小説を読んだりして、ドロップアウトも悪くないかなと思ったりしたのですが、本当に自分がそうなってしまうと、一抹の不安を感じることがありました。自分が何もしなくても世界は動いているんだなあということを改めて感じさせられました。
 よく、友人などとお酒の席で仕事の話などをしている時に、仮に自分が辞めたとしても、自分の代わりはいくらでもいるので、今働いてる自分は何なのだろう、ということを言ったりもしていましたが、そうした疎外感ともこれはまた違う気持ちでした。ぼんやりと宙に浮かんでいるような、そんな不安から意味もなく地下鉄に乗ったり、近所をあてどなく散歩したりもしましたが、だからといってこのようなぼんやりとした気持ちが消えるわけではありません。
 ですので、まずは何かをやらないといけないなと思い、一つは仕事をしている間に出来ないことをやろう、と思いました。そして、もう一つは、前職が翻訳の事務所に勤めていましたので、もう少し自分のスキルを上げよう、と思いました。技術翻訳には興味がそれほどありませんでしたし、翻訳者にはなれそうにもなかったので、まずはTOIECの勉強を始めました。幸いなことに、近くに大学の図書館があり、一般の市民でも入って勉強できるようになっていましたので、しばらくはここで勉強することにしました。そうしてある程度の目標を立てると、それまでの宙ぶらりんな気持ちが少しはマシになってきたのでした。
 
 次回は辞めてしばらくどうしていたかということと、TOIECを受けるための勉強などについて書いていきたいと思います。

(続く)

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今回のオススメ
 



タイトル: ピアニストを撃て

個人的にはトリュフォーの映画はこれが一番好きです。ボブ・ディランも好きらしいです。

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第二回 私が会社を辞めたのは


 東京の事務所に仕事の良く出来る女性の方がいたのですが、昨年急に会社を辞めるということを聞いてびっくりしました。翻訳の仕事も気に入っていたようなので、どうしてだろうと思ったりもしたのですが、元々体もそんなに丈夫そうではなかったので、どこか具合が悪くなったのだろうかと思っていました。
 それからしばらくして、事務所の同僚から実際の理由を聞いたのですが、それによると、どうも東京の社長がその女性社員に何度も交際してくれとしつこく迫ったからというのが真相でした。小さい会社のワンマン経営にありがちな話といえばそれまでなのですが、それまでの精神的なストレスや社長の偉そうな言動を思い返すと、とたんに仕事をする意欲を失ってしまいました。
 ただでさえ精神的にストレスのたまりやすい仕事なので、経営者のやることは、できるだけ社員がやる気を出せるように努力することだと私は思うのですが、どうもこの社長はやることなすことが人のやる気をそぐようなことばかりでした。
 東京の女性の方が辞めて、しばらくしてから私も社長に退職を告げると、今年の5月で職場を去りました。その間、仕事の引継ぎや得意先の挨拶周りをしていたのですが、社長からは大阪に来ることもなければ、電話すらかけてきませんでした。最後の日になって、ようやく携帯から電話がかかってきたのですが、かかってくるなりいきなり、「いつ辞めるの?」です。今日ということが分かっておきながらわざとこんな電話をしてきたのでした。まあ、最後に腹を立てても仕方ありませんので、簡単に挨拶をすませると、それっきりでした。
 私が辞める半年前、同じ事務所の女の子が退職した時はわざわざ社長自らやってきたのですが、私の場合は携帯からの電話のみでした。この10年間、それなりに働いてきたことを思うと、馬鹿にしているなあ、という気持ちと、会社なんて所詮はこの程度なんだなあ、ということをしみじみと感じさせられました。
 失業中、何度か前の職場を辞めたことを後悔しているかな、と自問することはあるのですが、また前の職場に戻りたいと思ったことは一度もありませんでした。ただ、これまで無理な仕事も引き受けてくれた翻訳者さんや同僚のことを考えると、少しは一抹の寂しさを感じることはあります。

 さあ、これからはその後のことを考えないといけません。ですが、これから会社を辞めようと考えている人達の参考にでもなればと思い、会社を辞めてからこれまでの出来事を次回以降は書いていきたいと思います。

(続く)

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今回のオススメ




タイトル: スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディション

久しぶりに頭を空っぽにして楽しめる映画に出会いました

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