人はなぜキスをするのか? | モテる方法:大人の恋愛心理戦略〜モテの流儀〜

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こんばんは。黒影@恋愛戦略家です。

「ワナっ!ワナっ!ワナに落ちそう~♪キッスは目にして…♪」

…こほん。知らない人はスルーしてね。

ところで、今日、5月23日は…何の日だか知ってる?
ネットでもちらほらと話題になってるけど…実は「キスの日」なんだ。

これは、1946年5月23日に、日本映画で初めてキスシーンが登場する
「はたちの青春」が公開されたことに由来するそうだ。

主人公の2人が、ほんのわずかに唇を合わせるだけのシーンだったらしいけど、
時代は戦後間もなくころ…映画館は連日満員だったそうだ。

だいぶ商業的な匂いのする、日本独自の記念日とはいえ、キスの日なんて…
そりゃ、このブログでも取り上げないわけはいかないでしょ!?

ってことで、今日はキスのお話。

キスを知る。


そもそも、なぜ人はキスをするのか?

まずひとつ考えられるのは、それは…単純に気持ちいいから

脳神経外科医のワイルダー・ペンフィールドは、体の感覚が
脳のどの部分に投影されるかを図に描いた。(ペンフィールドの地図)

それを立体図にした、通称「ペンフィールドのホムンクルス」
というのがあるんだけど…。

ペンフィールドのホムンクルス
photo by Mike

ようは、「大きな部分ほど刺激に対して敏感」だと
思ってもらえばいい。

かなりエグい絵面だけど、これを見れば…一目瞭然。

手のひらや指、性器などはもちろん、唇や舌などは、比較的大きく
表されていて、それはつまり感じやすいってことなんだ。

つまり、唇を交わし、舌を絡め合う刺激は、強力な信号となって脳に送られる。
そして、濃密なキスであればあるほど興奮して、血流が増えて
ドキドキして気持ちいいわけだ。

また、キスという行為そのものが快感をもたらし、人によっては、
その刺激は性的に敏感な他の部分に触れるのと
同じぐらい重要だと言う人もいる。

キスの起源。


研究によって、人間以外の動物も、仲間を舐めたり、鼻をこすりつけたり…と、
キスや、キスに似た行為をすることが分かっている。

また、チンパンジーなんかは仲直りのしるしにキスをしたり、
ボノボというサルは、お互いの不満を解消するために非生殖的な
セックスをしたり、フレンチ・キス(舌を絡ませるキス)をするそうだ。

キスの起源の有力な説は、親から子へまたは、交尾をする相手に
食べものを口移しで与える行為なんじゃないかって言われている。

子孫や交尾相手の世話をすることは、自分の遺伝子を次の世代に
引き継ぐために重要なこと。

それらは鳥やサルなどにもみられる、すごく親密な行為で、
進化の過程で絶えず行われてきたものだ。

ほかにも、生殖的な切り口で見ると、人間が四足歩行から
二足歩行になったことが原因じゃないかとも言われている。

サルは、メスの充血した尻(というかラビア)の色で発情期かどうかを
判断するんだけど、二足歩行によってそれが困難になった。

そこで、尻が胸に、そしてラビアの代わりに、唇が象徴化された…
というもので、つまり、キスはセックスそのものを表してるわけだ。

キスの本質は近づくこと?


さらに、キスを真面目に研究する(フィレマトロジー)科学者もいて、
彼らの研究をベースに書かれた「なぜ人はキスをするのか?」
によると、そのキーになるのが、実は嗅覚(匂い)なんじゃないかと。

なぜ人はキスをするのか?/シェリル・カーシェンバウム
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つまり、先日このブログでも紹介した、クラウス・ヴェデキント博士の
研究で分かった、

「人は匂いによって、相手の免疫システムの違いを嗅ぎとって、自分と最もかけ離れたシステムを持つ異性を求める。」
ってことを、キスをするために「近づいて」無意識に
行っているんじゃないかってことなんだ。

彼女を好きになる前に…クンクンしろ。

顔には、鼻の周りやうなじなど、匂いのもととなる皮脂腺
多く集まっている。

つまり、お互いの免疫システムを確認するために、顔を近づけて
お互いの匂いを嗅ぐわけだ。

んで、生物学的な行為とはいえ、あからさまに相手を
クンクンしちゃうのは、あまりよろしくない…ってことで、
この「匂い嗅ぎ」を自然に行うために「キス」という
行為に変わった…というのが「キスの起源」なんじゃないかと。

フレンチ・キス
photo by Denis Denis

神秘の行為。


何にせよ、上記の説は…どれも説得力もあるし、生物学的には
なんとなく分かるし、どれも正しいのかもしれない。

でも、じゃあキスがなぜ文化的な「愛情表現」としての意味を
持つようになったのか…ってことは、実はまだ分かっていない。

つまり、ボクらを突き動かし、相手とキスをしたい…って思う
その気持ちがどこからくるのか…ってのは、いまだに
神秘のベールに包まれているわけだ。

…と、ちょっと小難しい話になっちゃった(^_^;)

ってことで、お口直し(?)に、キスに関するちょっと軽めな
雑学ネタがあったので、ご紹介。

・キスに言及した最古の文書は、紀元前1500年ごろのバラモン教の聖典「ヴェーダ」で「口を使って匂いを嗅ぐ」行為として紹介されている。
・世界中で90%はキスをする文化がある。
・アメリカでは3人に2人がキスをするときに頭を右に傾ける。
・欧米でキスを「X」と書くのは、中世で読み書きのできない人たちが「X」のサインとキスで契約を交わしたことから。
・日本で言うフレンチ・キスは軽めのキスのことを言うが、欧米ではベロチュー(ディープ・キス)のことを指す。
・キスをすると血流が増えて、頬が赤くなり、瞳孔も広がり、心臓は脳により多くの酸素を運ぶ。またセロトニンやドーパミン、アドレナリンが分泌され、ドキドキとした感情の高ぶりを感じる。
・キスはモルヒネの10倍の鎮痛作用を発揮することがある。
・情熱的なキスは、1分間で6.4kcalを消費する。
・キスによって1000万~10億のバクテリアがお互いを行き来する。

出典:ギズモード
重要なのは、起源がどうであれ、「キス」は人間にとって、
お互いの愛情を確認するための行為であることは
紛れもない事実だ。

そして、異性と…とくに好きな人とキスをしたいって思うのは、
すごく自然な感情だってこと。

相手を思い、愛することで、心理的にも肉体的にも興奮して、
そして相手をもっと理解したいと思う…。

そのために、相手に触れて愛撫し、その先の未来を想像し
期待して、お互いの心と身体を受け入れる…。

そのための行為が、キスをする…ってことなんだ。

5月23日「キスの日」に、キスについてあーだこーだとじっくり考えてみる…。

そんなことしてたら…なんだかすごくキスをしたくなってこない?(^_-)-☆