Jリーグには招待券という入場枠が存在している
招待券とはクラブがスポンサー企業や団体、地域に無料で配布するチケットである。
Jリーグの公式発表には観客の総動員数というものがあるが、そこにはチケットを購入して入場したサポーター数と共に、招待券をもらって来場したサポーター数も含まれている。
実はこの招待券制度は経営判断を誤らせるリスクを持っているのではないかと思っている。
出資してくれる企業や団体、地域への見返りとしての招待券もあるので、一概に招待券=悪というわけではないのでまずは誤解の無いようにお願いしたい。
資料がなかなか集まらなかったのでここでは、観客動員数は2009年のものを使い、招待券は2008年のデータを使わせてもらう。ちなみに2009年のほうが2008年より動員数が伸びているので以下で披露する数字は2008年の「実際」より”良い”数字になっていると思ってもらっていいと思う。あくまで概算目安としてみて欲しい。
2009年J1の総来場者数 5,852,705名
これが招待券での来場者を含めた総来場者総数である。
ここから、招待券数を引くと以下のようになる。
招待券者を含まない総来場者数 5,001,055名
約80万人の動員数の差が発生している。
例えば3,000円のチケットと考えたら、単純に考えても24億円分のチケットが世の中に無料で出回っている計算になる。1チームに換算したら1億3千万円程度になり、各チームが年間で1億3千万円もの無料チケットを配っていることになる。ちなみに山形の2008年の年間チケット収入は1.28億円である。
次回は総入場者数に対する招待チケット比率が31%と高い、招待券を多く配布しているチームの1つである新潟をふまえて考えてみようと思う。
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