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二代目女性経営者のためのスピリチュアルコーチ
坂本和美です。
来年出版予定の本の第１章を何とか出稿しました(^^;
二代目女性経営者向けの本です。
第１章は 受け継ぐ について書いています。
【ワーク】もありますのでやってみて下さい。
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１、従業員と経営者の違い
あなたは、経営者の価値観を持っていますか？ それとも従業員の意識のままですか？ 働くのは同じなのに、何かが違います。この分かりにくい違いを会社員から経営者へ転身した秋山明美さん（仮）のインタビューを通して見てみましょう。
―秋山明美さんよろしくお願いします。先ず会社員時代の職場についてどういう職場だったか教えていただけますか？
よろしくお願いします。
企画室という社長の思いつきを形にする部署に勤務していました。お陰でお茶の入れ方とか身につきました。社長の多岐に渡るアイディアは本当にすごかったですね。
―社長室？ それは凄いですね。大変だったことは何かありますか？
そうですね、とにかく社長はミリ単位の細かさで、今やらなくていいと思うような訂正をして来て早急に直さないとイラつき始めるのが大変でしたね。それと朝言ったことが昼には変わったり、全く別のものが急に始まるのは困りましたね。
それに、ほかの部署が振り回されないように形になって決定するまで、出せないのも苦しかったですね。
―時々怒鳴り声とともに灰皿が飛んだと聞きましたが。
灰皿は、私が配属される前にあったと聞いています。社長の投げた灰皿をキャッチした社員がいて、以降灰皿は飛ばなくなったようです。
社長はイライラする方なのでよく怒鳴っていましたね。目をつけられると支社長であっても一時間ごとに電話報告させるなど、今で言うパワハラですね。私の前に企画室勤務をされていた先輩は耐えられなくて会社を辞めるか部署の移動かで希望を出して隣の営業部に移動したそうです。だから私が配属になったのかも知れません。
―明美さんは辞めるとか考えなかったの？
いつも思っていました。「こんな会社辞めてやる！！」って、でも、学べることも多かったんですよ
私の辞める少し前から営業部では営業成績のワースト10名を朝礼で読み上げたり全社に流したり自主的に辞めるように仕向けていました。
ギスギスしているな、と思っていたら、間もなく「明日から来なくていい」と言われ退社しました。
―いきなりのリストラ？
はい、いきなりのリストラですね。どうこう言っても貢献していると思っていたのが、「不要！」といきなり言い渡された感じです。さすがに私も泣きましたね。
まあ、社長のワガママを一旦受け止めるクッション材のような部署だったので無くなってもいいといえば良かったんです。
―そのリストラをきっかけに事業をはじめられたのですか？
そうですね、でも最初は次の仕事（会社）を探しましたよ。
離職後すぐに職業安定所（ハローワーク）に行きました。離職証明書をもらった時に会社都合だから直ぐに（雇用保険）でるからって説明されました。でも、正直何を言われているのかよく分からなかったですね。とにかく職安に行って手続きして、仕事がないと実感したのは少し時間が経ってからでした。
私は営業経験も経理の経験もなく、社長のマニアックな注文には対応できても、グラフを作るとか、プレゼン資料を作るとか何もできない。仕事を探す上で何もできない自分を思い知らされましたね。
職安での講座色々受けながら次の仕事を探しました。手に職がないと本当に厳しかったですね。
講座の中には人生のたなおろしをするものもあり、本当にやりたいことは何か考える機会になりました。仕事が全く決まらないこの時期にステンドグラス作りの勉強を始めました。元々物づくりが好きだったのと旅行で教会を見るのが好きだったので。時間のある今のうちにと思ってはじめました。
―アイディアを形にする事を前の仕事で身につけたのですね。
そう言われると確かにアイディアを形にする事は身につけましたね。ステンドグラスの勉強をしながらインテリアショップでアルバイトを始めて、作品をＳＮＳで発表したり、お店に置かせてもらったりしていたら、購入希望の方が来たんです。値段のつけ方が分からなかったので材料費＋手間賃で販売しました。
―いよいよ独立ですね。
そうなんです。注文も増えてきたので会社勤めを諦めて起業しました。
―順風満帆ですね。
ところが、そうじゃないんですよ。起業すると毎年申告書を出すじゃないですか、私は複式簿記なんて全くわからなくて本当に大変でした。在庫も使う色別に金額を出さないといけないし、中途半端に残っているから金額を出すのも難しい。本当にストレスでした。会社員の頃は全部計算して支給されていたので楽でしたね。
帳簿をつけると値段設定がとても採算の合っていない事に気がづきました。本当は一つ作るのに何時間もかかるのに自分の時間を時間給と考えていなかったんですね。そんなこんなで値段設定を採算の合うものにしたら途端に注文がなくなりました。
―注文がなくなってどうされたのですか？
とりあえずインテリアショップのアルバイトは続けていて直ぐに資金繰りに困ることはなかったので、企業家セミナーとか異業種交流会とか行きまくりました。ショップのオーナーからのアドバイスで自分のブランディングを模索し始めました。オーナーには本当に良くしてもらって（インテリアの）仕入れに連れて行ってもらったりしてビンテージの良い物も今の流行の物も教えてもらいました。ステンドグラスを始めるきっかけは教会のステンドグラスだったので、聖書の勉強や天使の勉強とともに宗教画を見に行ったりしました。そしてできたのが大天使シリーズです。
―それがオリジナルブランドになったのですね。
そうなんです。やっと自分にしかできない作品ができてそれを発表し始めました。一点もので天使やキリストを題材にしたものなのでそれなりの値段にしましたが、しだいに注文が入るようになりました。気が付くと注文に制作が追いつかなくなり、半年待ちになるまでになりました。そうなると、帳簿付けの時間がもったいなくて経理の人を雇い、その人に雑務全般、発送とかもお願いしました。やっと好きなことを仕事にって言うストレスフリーな状態になりました。何年かそれでやっていました。
―経営が軌道にのったのですね。
そうなんです。それが、教会からステンドグラスの依頼がきたんです。私が憧れて見ていた教会のステンドグラスの依頼です。私一人では手に負えなくて一緒に学んだ仲間に手伝ってもらいました。当然今までのステンドグラスの注文にも応えながらなので、教会の方は長期に渡る仕事になります。税理士から、私がこのブランドのアーティストとしてしなければいけない所、人に任せる所を明確にするようのアドバイスされ、その上で個人事業から法人にしました。手伝ってもらった仲間には残れる人には社員として残ってもらいました。
―それで経営者になったのですね。
そうですね、経営者といっても自分が仕事をするために手伝ってくれる人を集めている感じです。今は仕事がきているけれど仕事が無い怖さも知っていますから。自分一人なら何とかなっても社員がいますからね。リストラはしたくありませんから。
―これからの発展が楽しみですね。ありがとうございました。
【ワーク】考えてみましょう
今の明美さんの話を通して仕事に対する考え方の変化に気づいたと思います。会社員の頃は与えられた仕事をすれば、給料が入っていました。起業した時は、宣伝活動も値段設定も販売も経理も顧客管理も全て一人でやらなければならない上に収入が入らない限りお金は出ていく一方でした。経営者となった今、社員の生活も守るため継続的に仕事が入るように模索し続けています。
・会社員は守られている立場
・企業家は自分の身は自分で守らなければならない立場
・経営者は従業員を守る立場
１、あなたは、どの立場にいますか？
２、仕事に対してどのように考えていますか？
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ご意見お聞かせいただけると幸いです。
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