BLCD しなやかな熱情1.5 『さらさら』 は、聴くしかないと思う! | BLに全然まったくまみれてはいない日々について。

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~BL、BL、BL、ただそれだけ~・・・だったのはもう遠いむかし☆

しなやかな熱情 (幻冬舎ルチル文庫)/崎谷 はるひ
 ¥650 Amazon.co.jp



久々に、手ごたえありまくりの作品を聴きましたこんにちわ☆ニコです。



聴いている間中、鳥肌立がちっぱなしでした。

70分を超える作品が、一瞬であっという間でした。



ボーイズラブの真髄を、ワタシは体験しました。



すげえとしかいいようが無いです。

すげえとしかいいようが無いので、下記はどれだけすげえかだけを叫びます。




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しなやかな熱情1.5番外編 『さらさら』 原作:崎谷はるひ 

                *ニコ評価 : ★★★★★★  ※シリーズのBLCDの感想はコチラ♪


《内容紹介&配役。》


秀島慈英(三木眞一郎) × 小山臣(神谷浩史)


刑事の小山臣(受け・神谷浩史)は新進気鋭の画家・秀島慈英(攻め・三木眞一郎)と

ある事件をきっかけに関係をもつ。 事件の解決とともに慈英(攻め・天才)は東京に戻り

二人の関係も終わりだと思う臣(受け・美人)に、慈英(攻め・年下)は

突然長野に戻ってきて住まいを構えるのだが…。

想いが通じたのだと喜ぶ臣(受け・ゲイ)だが、二人の間には何の言葉も、何の変化もない。

慈英(攻め・もともとはノンケ)の真意が分からずに戸惑う臣(受け)は――。


「しなやかな熱情」と「ひめやかな殉情」の間のストーリーを描いた作品。




《感想。》


もうね、すごい良いとしか言いようがないです。 本当に。


もう、何もかもが、素晴らしい!

声がいい、演技がいい、音がいい、ハナシがいい

何もかもが、素晴らしい!!


恋があって、愛があって、エロスがあるこの作品は

ボーイズラブの頂点だと思う!!!



内容については、きっとよそ様が詳しく書かれていると思うので

ワタシの拙い感想は、この際どおだってイイと思う。


なのでワタシは、この作品の最大の魅力について、あつくるしく語ることにしました。




 *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  * 




このシリーズが、乙女心を鷲掴むのは

きっとこの中に、永遠があるからだと思う。




ラブストーリーが読みたいのであれば、男女間の恋愛を描いた

少女マンガだって恋愛小説だっていいはずなのに

なのになんで、ボーイズラブでなくてはならないのか?




ワタシたちは、きっとどこかで 「永遠ていうものは、果てしなく遠い。」 と思っている。


10年以上も前にした、初めての恋は、身も世も無いほどこの心を揺さぶって

その恋が終わった時には 「ワタシは一生、この人を忘れられない、、、。」 と

本気で思ったはずなのに、時が経てばその情熱は温度を失って

そして、すでに新しい恋をはじめようとしている。


「やっと、ワタシの永遠を見つけた。」 と思ったはずだった2度目の恋も

それも終わり、そしてまた次の恋をしようとしている。


そんなことを繰り返していくうちに、恋が終わることに関して

初めての時に感じた恐怖はもう、自分の中に無い事に気がつく。


たとえ、今の恋が終わってしまっても、ワタシは泣いて泣き濡れて溶けてしまうワケではないし

何も食べられない。 と思っていたとしても、お腹は空くのを知っている。

もう一生、ワタシはぐっすりと眠る事が出来ないのかもしれない。 と思っても

ふかふかの毛布にくるまれば、やがて瞼は落ちる。


そして、自分が強くなってしまっているというコトに、否が応でも気がつかされるのだ。



強くなりたかったワケではない。

強くなるしか方法がなかったのだ。


信じがたいことだが、「大好きだよ。」 と熱い眼差しでワタシに愛を囁いていた男の子は

もう、あの目でこちらを見ることはない。

「大好きだよって、何度も言ったじゃない!」 って泣いて喚いて叫んでも

ワタシのその悲痛な叫びは、相手の心に届かない。


その事実を自分自身に納得させる為には、「この恋が、最後の恋ってワケじゃあない。」 って

「ワタシには、次がある。」 って、心は傷を深くしない為に、回を重ねる事に強くなっていく。




でもね? 本当に、そう思ってる?


本当はいつだって最後の恋を待ち望んでいるし、永遠を求めている。


だから、少女マンガや恋愛小説ではダメなんだと思う。



確かに、その物語は、ハッピーエンドで終わっているかもしれない。

でも。 って思う。

その後は? その、ハッピーエンドのその先は、本当に幸せなままなのかしら? と。




だから、ボーイズラブに傾倒するのかもしれない。


そこにあるのは男同士の恋愛で、自分が行っている恋愛とは似ているけれど、まったく違う。


世界が違う。 成り立ちが違う。 価値観が違う。 基準が違う。

きっとそこには、ワタシたちが切望してやまない、永遠の恋があるんじゃあないのかしらと。




恋愛のストーリーを読みたいのであれば、男女間のお話で十分事足りるはずなのに

地を這うようにボーイズラブを読み漁るのが、永遠の恋を求めてのことだとしたら

この作品は、そんなワタシたちの願望を丸ごと全部、叶えてくれる。



この2人は、7年という歳月をかけて愛を育んできた。

そこには紆余曲折があって、気持がすれ違って、愛を疑ったりもした。

そして、信じあえた。


慈英(攻め)は、天才的な芸術の才能の奥底に、果てしない狂気を抱えている。

臣(受け)は、癒されない辛い過去が病となって、その心に巣食っている。



この2人が、血を吐くように愛を叫びあって、交し合って

そして掴んだこの恋は、きっと最後の恋だろうし、永遠の愛だと

ワタシたちは、本気で信じる事ができるのだ。


素直に、この2人が別れることなんて想像が付かないし、ありえないと思える。


こう思わせる事が出来るってことが、この作品の最大の萌えなんだと思う。




ワタシたちだって、本当は解っている。


この2人は、おかしい。

決して、普通ではない。

大きな歪みを、内包している。



慈英(攻め)は、持ちすぎていて、損なわれているし

臣(受け)は、持たなすぎて、えぐれている。


だから、そんな2人だからこそ、お互いにお互いしかありえないんだって

魂が繋がっているんだって、そう信じる事が出来る。




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乙女もスキルが上がってくると、いろいろな萌えの扉を開けちゃうけれども

やっぱり本当は、こおいう作品に萌え殺されたいんだって、ずっとずっと思ってる。






・BLCD感想 萌えドコロ別もくじ。 ※何の役にも立たない感想。

・BLCD感想 50音順もくじ。  ※意外と役に立つかも知れません。

・BLCD感想 攻め様別もくじ。 ※攻め様検索機能としては、役に立つかも?
・BLCD感想 受け君別もくじ。 ※受け君には思い入れが少ないので、ひっそり感が否めないもくじ。





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このシリーズは、三木さんと神谷さんでしか有り得なかったと思う。 本当に、素晴らしい。