「不妊 赤ちゃんがほしい」  
著者:家田 荘子
2007年12月10日 発行

評価:☆☆
注)星5つが満点です



この作品は、1999年8月扶桑社より刊行された
「産めない女に価値はない?」
を改題し、加筆修正したものです。

不妊に悩む色んなタイプの方のインタビューを
個人的感情や主観をいれることなく、淡々と書き綴った本です。
約10年前の取材に基づいて書かれているため内容的に古いことと、
作者自体の経験談ではなくインタビューに基づくもので、
感情移入できなかったことで☆2つ。にしました。


ほんとうにいろんなケースの不妊治療が紹介されています。

子供を授かった方はもちろん、
望みながらさずからない夫婦、
アメリカで他人の卵子の提供をうけて出産した女性、
アメリカで精子の提供をうけて出産したシングルマザー、
不妊治療を続けながらも養子をもらうことを決断した夫婦、
不妊治療に終止符をうった夫婦。

子供を心から望む方が、皆真剣に治療に取り組み、
それぞれの答えをみつけだしています。


インタビュー記事は、
諏訪マタニティークリニック院長 根津八紘先生 と
卵子提供・代理母出産情報センター 主催 鷲見侑紀 さん。

根津先生って、、、あの?!?!?
「代理出産」のボランティアの公募や、
非配偶者間の体外受精、
(数年前に、実母が娘の代わりに体外受精&出産したときは
ものすごい議論を呼びましたよね)
亡夫の精子で女性が妊娠・出産する「死後生殖」を行った
あの有名な先生!

当時から既に積極的に不妊に取り組んでいたんですね~。

鷲見さんは、
アメリカで不妊治療の日本窓口として
(当時)400人の出産を手がけたそうです。
費用の目安は、
卵子提供による体外受精1回につき
(当時)およそ500万円   ((((((ノ゚⊿゚)ノ ヒエ~

…向井亜紀さんすげえ!
不妊治療に取り組むパワーも、そしてこの財力も。
彼女は卵子提供じゃないからもうすこし安いのかな?!


そして さっすが家田さん。
社会のマイノリティとしての女性(極妻とかエイズ患者とか)を
テーマにした衝撃作を世に送り出しておりますが、、、
まさか不妊の本を書かれていたとは(@_@)
それも10年も前に!


この本を通じて、
「子供がいて当たり前」ではないことを、
不妊とは関係ない方にも
知ってもらえたらと思います。




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