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今日は12月8日・・・

ちょうど10年前の2005年12月8日が
最初の「再発」を告げられた日です

最初の再発は「鎖骨リンパ節」でした

あの頃は「がん患者」となって2年しか経っていなくて
まだまだ初心者で動揺しましたっけ・・・(苦笑)


あれから10年生き延びたことになります!
「再発=死」ではないことはとりあえず証明できてますね



「経験」は私にとっては大きな力で
昨年5月に「肝臓転移」を告げられたときは
かなり落ち着いていられました


すごいな
「肝臓転移」の方が重大な問題なのに・・・(苦笑)


というわけで
「肝臓転移」からも1年半です
どうなるんでしょうね?


な~んて今はもう全て「宇宙の采配」にお任せ気分に
達してます


おかげさまで今は元気なので
ますますやりたいことやって楽しく過ごしたいと
思っているのでした


多くの「ご縁」と「運」に助けられ今があると感謝です!



長文ですが2011年12月8日のブログ記事
「再発を告げられた日」を再掲したいと思います


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2005年12月8日・・・

あの日から丸6年が経ちました


名前を呼ばれて診察室に入って椅子に座った私・・・

先生は一呼吸置いて
「5(Ⅴ)が出ました」と私に告げました

そうです これが私が再発確定を告げられた瞬間です


昨日の記事に書いたように「5(Ⅴ)」というのは細胞診の結果です
「がん」ということです


手術をしたのが2004年1月でした 
リンパ節転移ありの3期でした
その後 抗がん剤治療もしました
抗がん剤治療が終わったのが5月頃・・・

それから1年とちょっとが過ぎた2005年の夏頃 
右腕に少し痛みを感じた日がありました
その頃 右腕が少し浮腫んで来たのにも気づきました

7月末にクリニックのN子先生のところで超音波検査を受けました
この超音波検査で鎖骨リンパの腫れが見つかりました

それで血液検査をすることになりました


1週間後 血液検査の結果を聞きに行きましたが
血液検査の結果はノープロブレムでした
なのでもう一度時間をおいて超音波検査で再度診てみましょうと
いうことになりました

「再発かも?????」

当時の日記を読み返してみると
このときも私は初発のときと同様かなり精神的に不安定になって
不安でおかしくなっていたようです

「気合いで腫れを小さくする!」なんて豪語していたけど
それは自分を奮い立たせるためで内心はかなり怯えていました

急に激しい腹痛に見舞われたり・・・
すべて心因性のものだったと思います


再度の超音波検査でも残念ながら腫れは消えていませんでした
「1センチが2つ 2ミリが4つ」・・・超音波検査で見えた腫れです

紹介状を持って主治医の先生のところへ行くことになりました
ちょうど9月に診察予約が入っていました


触診して「う~ん はっきり触れるほどの腫れはねえ・・・問題」と先生
そう・・・鎖骨リンパが自分で触ってもわかるほどに腫れて来ていました

CT検査と骨シンチ検査をすることになりました

10月・・・結果が出ました
このときは驚くことが起こったんです
そう・・・鎖骨リンパの腫れがいったん消えてしまいました
そして「CT上 転移は認められず」という結果
やった~! と喜びました

でも事態はそんなには甘くありませんでした


11月に入ると右腕に疼痛が出始め毎日のように続くようになって来たんです
間欠的な痛みでした
しかし痛みが出始めるとかなりつらい
今までに経験したことのないタイプの痛み・・・
何をやっていても「痛み」が集中のジャマになる
とにかく痛い
でも痛みが出ないときもある

これはいったい何なの?????
それからしばらくしたら今度は就寝中に痛みが出て
そのあまりの痛さに「痛み」で目が覚めてしまうようになりました



「がん性疼痛」について調べてみた私でした
「夜間に痛むのが特徴」・・・という文字が目に入りました
私の今の状態は「がん性疼痛」かもしれない・・・

11月24日 診察予約が入っている日でした
「もうここのところずっと夜間 右腕が痛くてがまんできない」と
先生に話しました

先生は触診をして「明らかに腫れている 良性でも悪性でも
腫瘍が腕の神経を巻き込んでしまう形になっているから
腕に痛みが出てると考えられる 痛みを取るためには良性でも
悪性でも治療をしなくては・・・ とにかく細胞診をしよう」と言って
この日 細胞診をすると言いました


そして細胞診・・・ あまりの痛さに泣きたくなりました

「細胞診」の結果が出るのが12月8日でした


それまでのあいだも右腕が相変わらず痛かったし
夜間の痛みはかなりひどかったです

痛みで目が覚めて
しばらくは「ううう~っ」とうなってました
この痛みはしばらくすると消えますが消えるまでとにかく耐えるしか
ありませんでした
ダーリンも目を覚まし 痛みが消えるまでずっと背中をさすっていてくれました


そして迎えた12月8日・・・
「5(Ⅴ)が出ました」  先生に告げられたのでした
「鎖骨リンパ節再発」でした
鎖骨リンパの腫れが腕の神経に触れてしまったための腕の痛さだったのです

先生と話し合って「ホルモン療法」をすることに決めました
アリミデックスを毎朝1錠服用します

私の乳がんはホルモン感受性のあるタイプの乳がん

「ホルモン療法」が効かなければ「放射線」そして「抗がん剤」という
順番になる・・・と説明を受けました


2005年12月8日・・・    
あのときの私はもうあと2年くらいの命かもと・・・と思いました

「鎖骨リンパ節再発」についても自分で調べまくりました
平均中央生存値とか書いてあって あ~もうダメだ・・・と思いました


でも!  ここからだんだん自分も変わって行ったんです
少しづつ少しづつ・・・
「再発」したことで吹っ切れたところがありました
もう悩んでても仕方ないと思ったし なるようにしかならないと
開き直ることができたのでした


そして・・・  
「ホルモン療法」は効果が出たんです
だんだん腕の痛みが引いて来て
触ってもわからない程度になって来て・・・

そして数ヶ月後に受けたCT検査では消失してました

「消えたね 消えた!」 先生の第一声でした


今もずっとアリミデックス治療は続いています

でも私はずっと元気です!
CT上消失して以来 腕の痛みは出ていません

疲労度が増すと鎖骨リンパの辺りが疼きます
なので まるでセンサーのよう
気をつけるようにしています

あの再発を告げられた日から今日で丸6年!


こうして元気に生きていることに心から感謝です☆

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