今日、二期会の英語の歌研究会の仲間の大田中さんからお電話を頂きました。

彼女は私より少し先輩で、同じ福島県出身のお姉さまです。

久しぶりに伺うお声に心がほっとします。

本当だったら今頃5月のオペラ公演に向けて頑張って練習している時期ですが今はそれどころではありません。
稽古は中止になって、いつの間にか音楽家の皆さんとお会いする事が出来なくなってしまいました。

でも大田中さんの声で「ああ、私は歌い手なんだ」と思いだす事ができました。

大田中さんのご実家は会津若松です。お母様がお一人でお住まいということでとてもご心配されていました。

東北の人たちが苦しんでいる姿をだまってみていなければならない辛さ・・・。同じ東北出身者として他人ごととは思えないのです。大田中さんも全く同じ事を思っていらっしゃって、二人で切なくて泣きました。

きっと都内にいる東北出身者の皆さんも同じ気持ちでしょう。

自分たちの故郷が無くなってしまうかもしれないという寂しさ、怖さ。


今日も空から陸から水を撒きました。

あの方法が効果的かどうか・・・・誰だって見たらわかるはずです。

まだ原発から30キロ以上離れている地域には避難警報は発令されていません。
でもアメリカは80キロ圏内の住民を避難させ、90キロ圏内には入らないようにという指令をだしたとのことです。

アメリカと日本政府の出した距離の差が60キロもあるんです。

テレビで言っている事が本当のことなのかどうか・・・・県民は皆怖がっています。

お願いだから福島県民を見捨てないでください。

皆、我慢強くて優しいから国の言う通りにしています。
だからと言って「ここまでやったんだけどダメだった。ごめんなさい」は言わないでほしいです。


もちろん原発は福島県だけの問題ではありません。

日本全体、世界でも原子力発電の神話が揺らいでいます。


原発の職員さんも東京電力の方々も、警察も自衛隊も、みんな命がけで頑張っているんです。
国がちゃんと一人残さず避難させてください。




神様どうか、これ以上苦しめないでください。