「夫の宿題」 | Chocolat★Diary

「夫の宿題」

遠藤先生の奥様、遠藤順子さんが書かれた本を読みました。

遠藤先生が亡くなられてからの著書です。


「夫の宿題」 遠藤順子著


今まで遠藤先生からの視点での本を読んでいましたが、奥さまから見た遠藤先生や考え方など、また違った視点から同じものを見ることが出来、私としてはとても興味深い本でした。


遠藤先生の性格から言って、奥さまである方はきっと大変な苦労をなさったんだろうなぁと思っていたのですが、奥さまのゆったりとした性格(と私は想像しました)と、きっとお似合いのご夫婦であったんだろうと思いなおしました。


病気がちな先生を看護するのは大変な労力だったと思います。が、先生は奥さまに看取られながら幸せな最期を迎えたのだろうと思うと、先生はとても幸せですね。


先生がよくエッセイにも書かれていた病院に対する希望や意見に対して、奥さまも同じように書かれていて、患者重視の医療のあり方に変わっていくことを願うばかりですが、昨今の病院勤務者の減少と過酷な労働を考えると、これもまた課題が多いのだろうと思います。病院で働く方も、そして患者側もお互い満足出来るような体制にどうにかならないものかと思います。