今日の「福岡県吹奏楽コンクール・高等学校の部」閉会式で、

理事長が言っていた言葉。

作家・阿久悠氏が「福岡県の球児たちへ」という詩で、

こう言っている。


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ふり返れば

既に過去の衣を着けた時間があり

動かぬ彫像のような時間に問う

無駄であったか?

時間は答える

姑息な無駄は無駄で終わるが

壮大な無駄は財産となる

球児たちよ

感動はCANとDO

"出来る"と"する"から生まれるのだと


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球児=吹奏楽部員たち、

と言い換えてもいいかもしれません。

今日、演奏した18団体の皆さん、

本当にお疲れ様、そしてありがとう音譜


簡単に感想を書きます。


●小倉(代表)

出演順一番の緊張からか、課題曲は少しぎこちなかった。

自由曲の後半でも音がモゴモゴしたのが気になった。


●香椎(銀)

課題曲の素直な演奏は好感が持てた。

自由曲はダイナミックスレンジが狭く単調な印象を受けた。


●北九州市立(金)

課題曲・自由曲ともに丁寧によく仕上げられた好演。


●修猷館(金)

細部まで丁寧に創られた好演だと思ったのですが・・・

落選の原因とすれば「創られすぎた」ことでしょうか?


●直方(銀)

Tpをひな壇1段目、Hrを2段目という配置が

あまり効果的でなかった。


●福岡第一(金)

課題曲、自由曲ともに雑な印象を受けた。


●小倉西(銀)

課題曲はタテの乱れが気になった。

自由曲は集中力のあった好演。


●城南(金)

ダイナミックスレンジが広く、

メリハリの効いた好演。

最後は少し物足りなかったかな?


●戸畑(銀)

一年一年、進歩が感じられるバンド。

今年は3団体が「ダフクロ」をしましたが、

Tuttiのサウンドはここが一番きれいだった。

それだけに弱奏部の音程、音色が今後の課題。


●城東(代表)

「武田節」炸裂!!

課題曲の音色が暗いのが気になる。


●飯塚(代表)

課題曲の最初こそやばかったですが、

全体ではよくまとまっていた。

音色がきれいですね。


●筑紫台(代表)

昨年は30数名→今年は55名、ということで、

かなりの1年生が入っていると思いますが、

良い意味でも悪い意味でも「若さ」が出た。

課題曲のバランスと、

自由曲で「緩まない」ことが課題か。


●門司学園(金)

サウンドは素朴で好感が持てるが、

フレージングが課題曲・自由曲とも

短すぎると思った。


●中村学園女子(代表)

良くも悪くも「音量」しか印象に残っていません・・・。


●嘉穂(代表)

課題曲はTempoが終始不安定な印象。

自由曲はまだ成長途上かな、と思うけど好演。


●大牟田(金)

昨年も同じ印象を受けたけど、

音楽の方向性が見えない。

断片的にすごくいいサウンドがするけど、持続しない。


●東筑(銀)

場面転換を大胆にやると、

地のサウンドは良いだけに、

ちょっともったいないない感じがした。


●精華女子(代表)

まさに「宇宙の音楽」ですね。

他の団体と立っているところが違う、という感じです。

女子ばかりだけに、

紅白歌合戦のオオトリの和田アキ子のような、

圧倒的な存在感でした。



妄言お許し下さい。



審査結果を見る限り、

自然な創り方をしていたところは、

多少の技術の拙劣を超えて

高評価だったように思います。



それにしてもハイレベルな県大会でした。