11月18日(日) サンファンアティタン
うん、今思い返しても、この村巡りは楽しかった。
スペイン語学校の授業が終わって、準備をしてシェラを出発したのが14:00。
ぎゅうぎゅうづめのローカルバス。
どこで降りるのかもわからなくて、隣の席のおじさんに聞いて。
するとおじさん、
「どこから来たんだ~」って…会話が始まる。
んん???
何言っているんだろう??
スペイン語学校やホームステイ先の家族は、ゆっくり・わかりやすく話してくれたけれど。
少しは理解できるようになったつもりでいたスペイン語も、地元の人とおしゃべりをしようとすると、チンプンカンプン(笑
それでも、一生懸命話してくれるおじさん。
地元の人を乗せては降ろし、バスは2時間半後にウエウエテナンゴへ到着した。
辺りが薄暗くなりかけた頃、バスを降りて宿を探す。
シェラの宿で教えてもらった宿は、バスターミナルの目の前だとのこと。
その宿を見つけた途端、一瞬足が止まった。
ろうそくが灯された、薄暗いフロント。
どうやら停電している様子。
とりあえず部屋を見せてもらい、トイレを借りたものの…
トイレの水が流れない。
停電→断水 は、セネガルに居たころにいやと言うほど経験した。
電気がないのは我慢できるにしろ、埃まみれの体でシャワーが浴びられないのはきついってことで、他の宿を探すことにした。
2件となりの宿を見ると、電気がついているではないか。
どうやら発電機を持っているようで、電気の供給がなされていた。
高いかな?
と不安になりながら、フロントで聞いてみるとトイレ・シャワー共同の部屋ならば予算の範囲内だったので、チェック・イン。
ベッドがあるだけの簡素な部屋。
今では世界中、どこの町でも繋がるインターネットも、もちろんこの部屋では繋がらない。
それでも明かりがあること、シャワーが浴びられること、そして今夜の寝床が確保できたことの喜びが大きかった。
お腹がすいたので、ふらっと外へ出た。
グアテマラのほかの町では見かけなかったのだが、ウエウエテナンゴにはタコス屋さんがたくさんあった。
メキシコに近いからかな?
まぁ、メキシコのタコスとはかなり異なったが、炭火焼の肉やソーセージをのせたタコスは、お好み焼きみたいでおいしかった。
翌日、トドスサントスへ行った話しは、前回の記事の通り。
2日目は、サンファンアティタンという村へ向かった。
ピックアップトラックの荷台に乗り、山道を進む。
コスモスのような黄色い花が咲き乱れ、収穫の終わったとうもろこしが枯れた景色は、秋を思わせる。
一緒に乗り合わせた地元の子供には、完全に怖がられて遊んでもらえなかった(笑
そして今日も埃まみれです。
サンファンアティタンに到着。
この日は市が開かれると聞いてきたのに、そんなのはやっていない!!!
キリスト教徒が多いこの村では、ちょうど村人が日曜礼拝を終えて家路につく頃だった。
にぎやかだった昨日のトドスサントスとはうってかわって、静かなひっそりとした日常がそこにはあった。
おじさんに声をかけられて、民家に招き入れられる。
「これ、買わないか?? 骨董品だぞ」
明らかにそのおじさんが作ったのではないかと思われる土の人形。
まぁ、おもしろいからいいか。
ってことで、ああでもないこうでもないと値段交渉をして、ひとつ購入。
その後町をぶらぶらするも、村人の視線が痛い。
その視線は決して冷たいわけではなく、温かいのだが、この村に観光客が歩いていることが相当珍しいようだ。
子供達も、私たちに興味があるんだけれど、恥ずかしくてもじもじしている。
そんな中、私たちに
「写真とって!」と言ってきた少年。
眠る子犬。
平和で穏やかなこの村にもう少し居たいと思いつつも、彼らの空間に入り込んでしまった申し訳なさのようなものを感じて、2時間ほどで村を後にした。
こんな風に手探りで旅をするのなんて、久しぶりだ。
ドキドキ
ワクワクがはんぱない。
これだから
旅は やめられない。