『もうピアノなんか弾きたくない』

  ○ちゃんは、選択した曲が全て難しくて、
  うまくゆかなくて・・・『あなたが選んだ曲でしょ』と、
  私も究極まで、追い込んでしまい・・
  
  とうとう、ピアノとの糸が切れてしまった。

  彼女はそうした自分を、許せず、
  『こんな汚い気持ちの自分は ピアノを弾く資格はない』

  その時のことはこちら→☆☆


  当時は、受験を2年後に控えている状況・・・

  お母様にお願いして、自然の中に連れ出して貰ったり、
  なすすべもなく、絵本を読んであげたり・・
  そうした日々だった。

  レッスンには、来てくれたけれど、
  ピアノはふたさえ、あけてくれないのだから・・

  みんな苦しかった
  本人が一番苦しかっただろうけど
  お母様も、辛かったと・・

  私は追い込んでしまったことに、
  自分の未熟さが辛くて々・・

  レッスンにはならないけれど、
  でも、○ちゃんが通ってきてくれたこと
  お母様も、それを受け入れて下さって
  私を信頼下さったことが、喜びの燈だった・・・

  今もそれを思うと頭が下がる。
  ○ちゃんへの母の愛に頭が下がる。
  
  当時私にできたことは絵本を読むときだけ、
  心を少し、開いてくれた○ちゃんに
  絵本を読むことだった。

  ○ちゃんにも私にも絵本は寄り添ってくれた

  
  3ヶ月くらいして、
  初めて、ピアノへ向かってくれた
  でも、練習していないので、
  以前より、もっと自分思うようにならない・・・

  苦しい日々は続く・・・
  
  続く②へ・・・

  
  つまずくきっかけとなった曲のひとつ
  ショパンエチュードOp.10-1
  若き日のアルゲリッチの演奏