さて、念願のプバオちゃんとのご対面を果たすべく準備した2月22日、数日前までは最高気温が10℃を超える日もあったというソウルでしたが、いきなりの降雪で最高気温でも零下になるとの予報でした
夜中に4~5回も緊急注意報が鳴り響いただけあり、起きると外は見事な雪景色でした
プバオちゃんに会うためには、この雪の中、外に何時間か並ばなければなりません
20階のエグゼクティブ・ラウンジの朝食提供は午前6時からでした。
前日は、雨で煙る圓丘壇を感慨深く懐かしく見下ろしましたが、エバーランドへ行った日は・・・
「エバーキャブ」が迎えに来てくれるのは午前8時半でしたが、あれこれ身なりを整えたりするのに時間がたっぷりな方がいいだろうと、午前6時にラウンジに行きましたが、すでにアメリカ人らしい中年男性グループが2組もおられました
エバーランドでは待ち時間も長そうですし、降雪の中長時間並んでいると🚽に行きたくなったりしそうなので、ランチは摂るまいと決めていました。
だから、朝食はたっぷりめにいただきました
どれも美味しかったけれど、キノコのポタージュがとくに美味しかったです♪
日本では旬という感じの苺🍓ですが、韓国ではケーキの飾り以外はまだ見かけませんでした。自宅では毎朝苺🍓をいただくので、そこだけ物足りなかったかもw
8時半にはロビーで「エバーキャブ」のお迎えを待ちました。
ウェスティン朝鮮ホテルでは、返還間近で人気の沸騰しているプバオ人気にあやかってか、ロビーでパンダをモチーフにしたアフタヌーン・ティーがいただけるようになっていました。残念ながら、弾丸旅行中で提供時刻はエバーランドという旅程のため、アタシはいただけませんでした
もっと若いお客が来ると思われていたのか、運転手さん(Mr.リュウ。「劉」さんといわれるのでしょうか。)はアタシを見つけ出すのに5分ちょっと掛かられw、8時36分にホテルを出発。
さて、ここでプチ雑学
60歳以上で、あまり英語の発音に自信の無い方に。
もしも、ソウルからエバーランドにお1人や英会話に堪能でないお仲間と行かれる場合はご参考に。
日本で普通に言っているように「エバーランド」と行き先を告げても、ぜぇーったいに通じませんw
通じるように発音するためには、まず、自力で公共交通機関を使っていくことが出来ないのだから「威張らない」と考えます。
→これを日本の近畿圏・中国圏あたりの方言で「威張らんっ!」
→すると、韓国で通じるエバーランドになるんです・・・曰く
イヴァランッ!
「いばらんっ」の「ば」を、下唇を少し噛んで「ヴァ」と発声したら完璧
たしかに英語ネイティブの皆さんも、「エバーランド」よりも「イヴァランッ」の方がわかりやすそうです
これは、到着日にチェックインを担当して下さったウェスティン朝鮮の女性スタッフに教わりました
「日本のお客様の英語はこちらでは通じにくいので、お気を付けて」というアドバイスとともに
アタシは英語の成績は良くはなかったけれど、悪くもなく、ごく普通でした。
中高はミッションスクールだったので、外国人(フランス人とアメリカ人でしたねぇ)の修道女から英会話を習ってはいたのですが
まぁ別にミッションスクールで学ばなくても、夏休みに短期語学留学をされたような方も多い年代でしたが。
とにかく、現在60代の日本生まれ日本育ちの日本人としては標準的な英会話力だろうと思います。
現に、この英会話力で旅行をしてあまり困らなかったアジアやヨーロッパの国だって何カ国かあります。
しかし、やっぱりアメリカはハワイ以外では殆ど通用しなかったです
お隣の国でも苦戦するようになるとは、困ったような、ある意味救われるような(韓国の皆さんが堪能な英語でにこやかに話しかけて下さると、昔の日本人達の蛮行を忘れて許して下さっているように感じられるので)気持ちになれました。
そしてもう一つ。
「ここで降ろして下さい。」とお願いするとき、日本ふう英語(?)の「アイ・ゲット・オフ」は通じません。
降りたい地点で「揚げ豆腐!」と言いましょうw
この「とうふ」は濁音の「どうふ」ではなく、清音「とうふ」で。
あげとうふ!
と、大きな声で言えば絶対に大丈夫です
こうしてアタシは日本語がまったくわからない運転手さんMr.リュウに、無事にエバーランドの正門まで連れて行ってもらいました。
ツアーや路線のバスだったら少し遠い停留所で降ろされますし、降雪の中そこからたった5分や10分歩くのでもきついので、エバー・キャブにお世話になって本当に良かったです。エバーランドはものすごく広く、上野動物園とかアドベンチャーワールドの比ではない(内部にホテルだのエステサロンだのゴルフ場だのまでバーンと揃っている)ので、パンダワールド至近の正門に付けないと、エバー・キャブをオーダーした意味がなくなります。
自分の英会話の発音にまったく自信の無いアタシは、チェックインの際お世話になった日本語スピーカーの女性スタッフに、
「アタシはプバオに会うためにだけ韓国に来ました。エバーランドに行ってもプバオに会う以外に何もすることはありません。」
などと強めに主張し、エバー・キャブの運営会社の電話番号を教えて、そのことを韓国語で伝えて貰いました。
帰る時刻はエバー・キャブの運営会社に伝えていたので、降りるときに通じたのか否かわかりませんが、「この地点に、午後5時に迎えに来て下さい。」と言って降車しました。Mr.リュウが「OK!」と仰ったので、大丈夫だろうと信じつつw
開園30分前に着くようにと心がけたのですが、雪のせいで渋滞が続いて普段以上に到着に時間が掛かり(と、Mr.リュウが仰っていた)、開園10分くらい前にやっと入場ゲートに着きました。
あちこちにたくさんの行列が出来ていました。
QRコードの入場券を出して、スタッフらしき制服の若い男性に「どの列に並べばいいのか」と訊きましたが、やはりアタシのヘンな発音では通じにくくて、メモ帳を出すにも厚着のせいでモタつきました。
すると、「何しに来たの?」みたいなことを言われたので、「パンダ!パンダ!アイドゥライクトゥミートプバオ!」と日本語英語wで騒ぐと、急にとてもにこやかになったその青年は、「オーケー!オーケー!」とアタシの背中をグイッと押して適切な列の最後尾に並ばせてくれました。
普段のエバーランドには割高の「Qパス」というチケットがあって、これにパンダ・ワールドの優先入場権があります。Qパスさえ買えば、並ばなくてもプバオたちに会えるのですが、プバオの返還と観覧可能期限が近づいていて大量の観客が押しかけるので、現在はQパスではパンダワールドの優先入場はできなくなっています。
しかし、プバオの最終観覧日3月3日を過ぎたら、またQパスでパンダワールドの優先観覧が出来るようになるだろうと思います。
とにかく、こうしてアタシはまんまとエバーランドに入場できました♪
パンダワールドを目指して、入場後は駆け足でした。
あらかじめネットで、エントランスからパンダワールドへのアクセスを調べて、おおまかにですが、記憶しておきました。
しかし、アドベンチャーワールドにやってくる若いパンダファンとちがって、皆さん扮装に抜かりなくw、雪道でもジョグが可能な格好をされているので、必死で駆けつけましたが、その時点で待ち時間は150分となりました
ちょうど1年前に、上野からシャン子ちゃん、アドベンチャーワールドから永明さん・桜浜ちゃん(ミッキー)・桃浜ちゃんが中国に返還されました。
あの時のファンの嘆きぶりを覚えているアタシは、プバオちゃんとの別れを惜しんで詰めかける韓国のファンの行列を感慨深く眺めました。
並んでいる時間が長すぎるので、周りの韓国人ファンの観察をして過ごしました。
本を取り出して読むには寒すぎましたし、スマホを弄ると徒に電池の残量が減るだけになるので
開園時刻をとっくに過ぎていてもなぜか行列が進みません。
見ていると、いわゆる「割り込み」行為が頻繁になされていました。
残念ながらやっているのは女性ばかりでしたが。。
エバーランドはサムスングループの経営ですから私立です。
日本だとアドベンチャーワールドと同じです。
公立だったら厳しく取り締まるのでしょうが、エバーランドには行列を監視するようなシステムはなく、行列の付近には、「ここが最後尾でぇす!」みたいなことを言いながら立て札を抱えて立つ若い女性スタッフがお1人だけでした。
極寒の中、立て札を持って集まってくるファンを仕切るのが精一杯な感じでした。
お仕事とはいえ、大変そうです。
並んでいる韓国のパンダファンも、馴れておられるようで誰も咎めないので、子どもを2~3人引き連れて割り込む「ママ友」みたいなグループがどんどん行列を膨らましても揉めるようなことは全くありませんでした。
上野動物園なんか、「割り込みなんかあり得ない」という感じで監視員さんが見張っていますが、エバーランドは誰か知っている人が前の方にいないかキョロキョロしながら歩くような女性と子どもがたくさんいました。
だから、なかなか行列が動きませんでした
韓国のベビー・カーは、寒いせいか昔の乳母車のような形で屋根もあるものが主流でした。日本でも、北海道や東北のベビー・カーはこんな形なんでしょうか。
寒くて寒くて、携帯カイロや靴下に貼るカイロをたくさん用意しましたが、途中で役に立たなくなりました
それでもさすがに3時間ほど待つと、パンダワールドに着きました
この入口を入ってから、3段階です。
まず最初にパンダピアといって、サムスングループらしく、エバーランドのパンダトリビアを紹介するスペースに入ります。ここで5分待機。
その後、いよいよパンダさんのいるところに入れます。
現在は、午前中はパパパンダのロバオ(楽宝)、ママパンダのアイバオ(愛宝)・双子の赤ちゃんパンダでプバオの妹になるルイバオ(睿宝)とフイバオ(輝宝)の4頭が公開されており、もうすぐ返還されるためとくに熱狂的ファンを集めるプバオ(福宝)は午後1時以後に登場するようでした。
こちらの屋内展示場も5分経つと移動しなければなりません。
この後移動する野外展示場にも5分いられますが、普段野外にいるプバオちゃんが展示されていなかったので手持ち無沙汰の末、心太式に突き出されました。
まだお目当てのプバオちゃんには会えていないので、ランチ代わりにスタバでホットチョコレートをいただいて。
トイレ🚽に行って、足裏用の携帯カイロを張り替えて、再度列に並びました。
午後からの列の方が、プバオちゃんに会えるからか待ち期間長めでした。
ただし、午後からの列には「割り込み」がなかったので、結局同じような長さの待ち時間でした
野外展示場に行って、念願のプバオちゃんに会えました
ただ、最前列どころか何とか3列目という位置取りしか出来ず、いい写真は撮れていません
まぁ、公式写真とか YouTube とか Instagram でいい写真が出回っているので、それを拝見することにして、とにかく肉眼でお姿を拝みました
プバオちゃん、ほんまに別嬪さんでした
あれこれの写真で見てきたプバオちゃんは、ふうと変わらないやんちゃな甘えん坊というイメージでしたが、本物は風格があって、ふうと同い年とは思えぬしっかりした印象でした。
日本とはどうしても一種の因縁がある韓国なので、日本のパンダ飼育を多少は意識されていることと思います。エバーランドのパンダワールドさんは、上野動物園を意識しているような感じがしました。
プバオちゃんは、「(ニッポンの)シャンシャンに追いつけ追い越せ」みたいな国家の威信を背負っているのかもしれません。
エバーランドは漢字表記すると「愛宝楽園」で、プバオちゃんのご両親・楽宝(ロバオ)と愛宝(アイバオ)は、園全体の名前を背負っているとのこと。
アドベンチャーワールド生まれのパンダさんは全員が名前に「浜」という文字を付けられ、パンダの世界では「浜家」と呼ばれて外国育ちのパンダの一大勢力になっているようですが、こちらエバーランドのパンダさんは全員名前に「宝(バオ)」という文字をつけられていますし、それどころか有名な2人の飼育員さん(姜さんと孫さん)までが「カンバオ」「ソンバオ」と呼ばれて「宝家」を形成しています。
立ち位置でも存在感でも日本のパンダ界を凌ごうという感じになっていて、なんだか頼もしい存在です。
Instagram によると、プバオちゃんは「龍仁特別市民」に任命されているそうです
野外展示場を出ると、生まれてから今日までのプバオちゃんの写真がパネルになって通路に飾られています。周りに人が多すぎて片側しか紹介できませんが。。
去年、上野動物園のいそっぷ橋にシャン子ちゃんの生い立ち写真パネルが並んでいたのを思い出しました
その後は、パンダショップに続きます。
入口の天井にも、プバオちゃんがいっぱい
美少女のプバオちゃん、とてもフォトジェニックでした。
そして、ショップの出口には・・・
ここで記念写真を撮るファンがいっぱいでした。
奇跡的にw誰もいない瞬間に写せました
2回の観覧で、ちょうど迎えのエバー・キャブが来る時間になりました。
無事に乗車して、またまた降雪による渋滞を経て「ウェスティン・ヂョスン」まで送っていただけました。
to be continued..