この頃パートナーシップのご相談で多いのが、男性が発達障害圏と思われるケース。発達障害にはいろいろなタイプがあるけれど、共通していることとして、コミュニケーションが苦手だということがある。具体的には、人の気持ちがよくわからない、バカ正直に言わなくてもいいことを言ってしまう、興味のあるなしやこだわりが強い等々。

これは私の個人的な印象だけど、発達障害圏の人たちはKYな分、裏を返せばとても純粋で裏表がなく、魂がキレイだと感じることが多い。

彼らは興味のあることにはものすごく集中するので、おつきあいが始まるまではとても熱心に頑張る傾向があるけれど、いったん彼女が手にはいると熱が冷めることが多い印象もある。ここで女性たちが悩む。

そうだよねー。すごく熱心に誘ってきた彼の情熱にほだされてつきあい始めたのに、つきあった途端、いわゆる釣られた魚状態にされてしまったら、そりゃ戸惑うよね。悩んじゃうよね。

だけど、悲しいかな、こういうタイプの男性は本当に最近多い。そして、こういう男性とつきあう女性の多くは、依存的な傾向があるような気がする。だからこそ、彼の猛プッシュに押されるかたちでつきあい始めるんだろうし、その後の変化に対して本人に確認できず悶々と悩んでしまうのだろう。

依存的な人は、人の顔色をうかがい、嫌われないように自分を抑えて相手に合わせることが多い。その結果、自分が望んでいることは相手に伝わらず、全面的に相手に合わせていることがあたりまえになってくる。当然のことながら、それは楽しいことではない。しかし、何も伝えていないので、相手はあなたもこれがいいのだろうと思っている。あなたにはだんだん不満が溜まってくる。「なんで私ばっかり」というやつだ。

これを解決するには、自分だけが割を食ったかんじにならないように、あまり相手に合わせすぎないで、相手にも少し何か合わせてもらうことだ。依存的な人は、依存させてもらうために100%相手に合わせようとする傾向があるけれど、これでは相手がつけあがり、どんどん都合のいい女になる一方。

相手に大事にしてもらいたければ、相手に合わせすぎず半分は合わせてもらうようにしっかりとリクエストを出していく必要がある。察することができないのは先天的な問題だから仕方ないとして、こちらがわかりやすくリクエストをしても聞いてくれないような男性は、対等なパートナーとしてお勧めできません。振り回されるだけなので気をつけましょう。