つかみとれそのひかり

どの映画が一番好き？　とか

どの本が一番好き？　　とか

聞かれるとちょっと困るように、

どの国が一番好き？

と聞かれると、とてつもなく困ります。

それはやっぱり、

どの国もそれぞれの魅力を持っていて、

全然違くって、

一瞬たりとも退屈や不満を感じるところがなかったからです。

とはいえ、

まだまだ私が踏みしめたことのある土地なんて、

本当に地球に存在する陸地の１％にも満たないのだと思います。

でもその１％未満の土地とそこで暮らす人々から得たものは

かけがえのないもので、

だから旅行って素晴らしい。

刺激と緊張とトキメキと

イイコトばかりではもちろんないけれど

今という私に、本当に大きな影響を与えています。

さっきは

一番好きな国はと聞かれると困る、と言いましたが、

今現時点で、ぜひ一度は訪れて欲しい国、というのはあります。

ラオスです。

タイに住んでいた時に、行ってきました。

私の世界はもちろんまだとっても小さく、狭いですが、

ラオスでの５日間は、人生観や価値観を大きく揺さぶるようなものでした。

言葉では本当に説明できませんが、

『幸せ、って』

と自問自答したくなるところです。

さて、

だいぶ長くなりましたが、

今回ラオスの話をしたのは、私の友達が日本に来るからです。

彼はラオス人で、私がラオスに行ったときは

彼のおかげで、観光客としてだけでなく、ラオスの本当の日々の生活に触れることができました。

その友達がすごいのです。

本当にすごいのです。

ラオスはリッチな国ではありません。

日本に来るなんて、そう簡単にできることではありません。

もともと日本語を勉強していた彼、日本の政府からの奨学金を受け、

日本に来ることができるというのです。

おととしラオスに訪れた際に、

日本に行くことが可能になるスピーチ大会がある、と話してくれたのを覚えています。

絶対に1番をとりたい。そして日本に行きたい。

その決意と、強い意思はその時もしっかりと伝わってきました。

尊敬します。

アツイ本気。

涙が出そうです。ﾎﾝﾄ

情報やモノが溢れる中で暮らす私たちには

簡単にはできない、たった一つのことにひたすらまっすぐに向かうこと。

余計なモノがない暮らし中では、

選択肢も多くはないのかもしれないけれど、

それでも、ここまでがむしゃらに一生懸命に何かを貫けるのは本当に素敵なこと。

家族と自分の未来のために

確かなステップを登っていく彼を

しっかりと見守り、応援していきたいです。

そして私も彼に負けず

ひとつのことに向かって、とはできないかもしれませんが、

自分の信じる道をまっすぐに進みたいと思います。