7月23日(日) 久しぶりに亀山湖に行ってきました。目的は当然“尺半上”を釣ること。
「仕事が忙しー」 もうどうにもならないくらい仕事が忙しいです ここのところずーっと休日出勤してます。休みに働いても仕事が片付きません。もうへとへとです。今回も月曜から車で大阪出張。翌週は車で北海道出張。もうギブアップ寸前。
本来なら今週は釣りはお休み。こんな疲れているのに日曜日釣りに行って月曜日車で大阪なんて自殺行為。でもね...、大阪出張はもう一人若いのと一緒に行くんですよ 仕事の準備はおじさんが休みの日に会社に出て全部やってるんですから行きの運転くらいやってくれるでしょう おじさんは助手席で寝むくなったら寝る予定 なのでへとへとですが強行出撃です。
もう一つ、この日行きたいのはいつものわがままおじさんが別会の例会で来ないんですよ。なので好きなところに行ける 「亀山行こうよ」って言うと「バカ言ってんじゃないよ」って怒るんですから 全く困ってるんですよ
現在亀山は2mくらいの減水。このくらい減水するとポイントも増え、釣れる魚の型も良くなる!自分としては釣れるイメージしかありません。梶さんから「釣れたよ!」との情報ももらっています。この日の状況がどうだかはわかりませんが行く前からワクワクの釣行です。みんなが出てから空いているポイントに入りたいので出船時間くらいに現地に着けばいい、と考えます。
しかーし、朝眠たい!目覚ましで起きましたが目が開きません。何とか3時30分に出発。前途多難
5時。松下さんに到着。ちょうどみんな出船していきます。みんなが出払った桟橋に下り、のんびり出船。減水は2mちょっと。丁度良く見えるんですが...。
現在の減水状況。写真は帰りに撮ったものです。
ボートを進めると川面台に3人。まだ入れますが川面台はもじりなし。もじりのない川面で釣った試しがないのでスルー。トンネル下ももじりなし。
サッタ下はガラ空き。しかし少しもじりがあります。しかも割と岸寄りに多い。これはチャンス。一応笹川入口まで見に行きましたが感じがないのでサッタ下に戻ります。
減水で出てきたオダにボートを止めます。このオダに着けて釣れなかったことは今まで一度もありません。頑張るぞー。(ボートの真下で水深8.5m)
まずは19尺から始めます。比較的タナが浅い片倉に対してタナが深いのが亀山の特徴。久しぶりで何もわからないので5.5mラインから。
1投目。エサを打ち込んでウキを見ていると何とウキの下から泡付けが出ます。「おいおい、早いなー。どう見てもガスじゃないぞ。いきなり釣れちゃうか?」エサを打つごとに泡付けが激しくなります。
しかし1時間打ってノーさわり。「嘘だろう。ウキの周り泡だらけだぜ。」セオリーではウキ下から泡付けてアタらない時は深くする、です。ここで21尺に交換します。
この21尺も1投目から泡ボコボコ!なのにアタリはおろかさわりすら出ません。「なんなんだ、これ?もっと下か?」21尺は2時間やりましたがノーさわり。次に24尺を出します。
24尺を出して数投打つと初めて「モゾッ」とアタリます。乗りませんでしたが「このタナか!」と気合が入ります。泡は同じくボコボコ!
しかしそれっきり何もありません。1時間以上やりましたがやはり深すぎと判断して諦めます。
もう11時。さあどうする?もじりも無くなりこの段階では「もう今日はお凸だな」、と思っています。どうせ釣れないのなら移動をしてほかのポイントを見てみるのも大事。この場所で最後までこのまま死んでいたら何も残りません。
しかし何尺出してもウキの真下から泡付けバンバンです。もしこの泡付けの正体がギルや他の魚だったらとっくに釣れて来ているはず。釣れてこないのはへら鮒だからでは?そう思えて仕方がありません。亀山はこのパターンが過去にも何回もありました。この泡付けの正体を知りたい。
移動をやめて徹底的にやる覚悟をします。
ちょっと19尺に戻して天々で打ってみて状況が同じなのを確認してから17尺を出します。17尺で1本から始めます。ハリスは08にダウン。時間は12時。
やはり1本のタナにしても少し打てば泡付けは出ます。アタリが無ければウキ1本分ずつタナを深くしていきます。
1本半のタナで1回アタリました。アタリはいまいち弱い。その後アタらず。
2本ちょっとでまたアタリます。また弱い。でも浅いタナのほうがウキが動きます。
3本でこの日4回目のアタリ。乗らねー ちょっと弱いよ。
このまま天々まで行きましたがウキは動かず。「やっぱりダメか」もう2時を回ってます。ここでほぼギブアップ。しかしまだエサは結構残ってます。「エサ打ちきったら止めるか。」
もう諦めてますが惰性だけでエサ打ちするのはイヤ!ダメ元でも何か仕掛けなきゃ、と考えます。これが底釣りならドボンにするのですが今は宙釣り。後何ができる?
シンプルに食い渋っていてアタリが出ないと仮定します。(根拠はなし!) 渋っているときはエサが開くとアタリが出ません。かなり粘っているエサですがここから死ぬほど練りこみます。もう“餅”。かなり軟らかいんですがなじんだトップが5分経っても全然返してきません。「これで近くに居たらエサ玉食うしかないだろう。」
ハリスも伸ばします。今は50-70cm。90cmまでしか巻いていないのでこれを上バリ。110cmを現場巻きで作成。超ロングハリス。尚且つオモリを20cm飛ばします。もう手加減なし。破れかぶれです
タナはアタリがあった一番深いタナの3本に固定。少しでも深くないと振り込めません。
「こんなんでアタリ出るのかな?」と仕掛けておきながら95%諦めでエサを打っていた2時30分。水面から2節出ていたトップが何の前触れもなくいきなり「ドカン」と無くなります。
「うわっ」と合わせると痛恨の合わせ切れ 08瞬殺。いきなりのアタリだったのでどうしても合わせが強くなります。「ぐう~、ミスった。なんてミスだ。今の魚なんだ?」アタリは今日初めてへらっぽいものでした。「ひょっとしたら居るかもしれない」ハリスを1号にして「戻って来いよー。」と念じながら続けます。
30分経過。バラしてから本当に何もありませんでした。ウキが動かなかったんですがここでなじんで上がってこないトップが2節「ふわー」っと思いっきり不自然に戻します。「おおーっ、さわりだ!そのまま入っちゃえ!」つぶやくと同時に4節「ドン」とアタリます。
「うりゃー」バチッと合わせると乗りました。首を振りながら上がってきます。「てめー、マブだったら今年もう来てやんないぞー。」でも上がってきたのはへら鮒さん 16号の上バリを食ってます。「やったー、へらだ!」
やったー!やった、やったー 釣れたよ。いや、釣ったよ 本当に釣れたよ~~ 時間3時10分。
おおー、40.6cm。小さいかと思ったけど十分だ。本当に、本当にうれしい1枚。正直、エサがまだ残ってるからやってただけ。釣れるなんて思っていませんでした。奇跡の1枚だ。市谷亀岡八幡宮の大型・大漁祈願御守が効いてる
まだ行けるかともう1回エサを作りましたが(アホです)しかし何故か5時までアタらず。ほんの一瞬の地合だったようです。この日はこの1枚だけで終了。
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とーちんの仕掛けとエサ
ポイント:サッタ下
水 況 :2.2mの減水
竿 :19、21、24、17尺
釣り方 :宙釣り(タナ3本)
道糸 :2.0号
針 :上 16号 下 14号(釣ったとき)
ハリス :上 1.0号 90cm 下 1.0号 110cm
う き :碧舟甲斐地5号(2.0mmパイプトップに付け替え)
エサ :マッシュ・400cc マッシュダンゴ・200cc 水・500cc 藻べら・200cc
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やっぱりあの泡付けはへら鮒なんだ!それがある程度はっきりしてすっきりしました。他の魚なら釣れてきますよね いままでもこのパターン結構あったんですよ。わかったからにはこれからはちょっと違うよ
それにしても1投目から居るのに2時までアタリを出さないんですよ。なんちゅう手強さ ここのところ河口湖、芦ノ湖と超食い渋りが続いています。底釣りはドボンに活路を見いだしていますが宙では超ロングハリスくらいしか手がない。何か他の手を考えておかなくちゃ。食わないだけで居るんですから。何か手はあるはずです。居るのに釣れないのは許容できない!
それにしても本当にうれしい1枚。自らの成長を実感できた1枚でした。今までの自分だったら今日は絶対お凸。諦めずに(諦めてましたが)何かにトライしていたら活路が開けました。たった1枚ですがこの釣りはこの1枚が大事。釣れなければ何もわかりませんが1枚釣れればわかることがたくさんあります。苦しかったですが意味のある1日になりました。帰りは道路も空いていてこれもラッキー。さあ、すっきりして明日から出張だあー(助手席で寝るけど)