7月19日(日) 3連休の中日に西湖に行ってきました。先週は片倉でやりましたが想定外の暑さに参りました。(とーちんは暑さ、寒さが苦手です笑) 今週はどうせやるなら涼しいところでやりたいと西湖をピックアップ。
 前日の土曜日、青木ヶ原とレストハウスに連絡するもボートは満杯とのこと。仕方なく別の釣り場にしようかと思ったのですがふと思い立ち樹海荘に電話するとボートは空いているということ。樹海荘からなら高松で釣りができるので西風を避けられるかな、と。しかも情報では高松は現在絶好調。ただ高松には入ったことがないのでポイントも何もわかりません。でも何もわからないというのは嫌いではありません。ドキドキしますから。あとの心配ごとは帰り、大渋滞は必至です。ですが翌月曜日も休みなので帰りが何時になっても問題ないな。「よ~し、西湖に決定。釣れるといいなー。」

 朝、2時15分に出発。同行は社長と治さん。久しぶりの西湖にみんなワクワクです。4時10分に初めての樹海荘到着。浜から湖面を見渡すと朝は無風でべタ凪。予報は朝から西風3~4m。こりゃーついてる!とりあえず朝は風が弱そう。浜のワンド内はもじりが連発!「ここら辺でも釣れるんじゃない?」興奮を隠せません。

 5時出船。高松は浜の丁度対岸でそれほど遠くはないのですが倅さんが引き船をしてくれるというので引っ張ってもらいます。遠くに見えた対岸の高松は引っ張ってもらうとあっという間。それにしても引き船は楽チン。大名気分を味わえるうえに前を向いて進むので気分が盛り上がります。最近は漕がずに進むボートが好きなとーちんです。

 高松に到着。本当は岸付にしたかったのですがポイントが判らないので同行の2人と一緒にロープに5人で並んで入ります。とーちんは左から2人目。ボートを止めている間にも素晴らしいもじりが連発。「いやー、素晴らしい。こりゃー釣れそうだ。」

 ここのところの雨で湖は30cm増水とのこと。増水時はタナは浅目がセオリーなのですがここは西湖。アホちんはどーしても長い竿が振りたい!久しぶりの西湖を満喫するために長めの21尺から入ります。竿が振れれば今日は24尺も出すつもりです。(何とかの長竿ですいえー

 閃光G21尺。精進湖でも大活躍でした。タナは天々、エサは両ダンゴです。

 とーちんがエサを作って打ち始めると同時に隣の治さんが早くもしぼります。「早いなー。まだ5時30分だよー。」呆れて見ていると「これデカいよ!」なかなか寄らずに四苦八苦してます。やっと釣り上げ一言、「でけー!」

 おおっ、確かにデカイ。釣った人が最近減量に成功して小さくなったので多少なりとも魚が大きく見えます笑(以前の良型の治さんだったら30cm位にしか見えなかったな笑笑

 打ち出して20分。さわりはあるのですがアタリが出ません。試しにエサをしっかり小さ目に付けるとナジミ際に「チクッ」と入るようになりますが全てカラ。ポツポツしぼる治さんに聞くと釣れるアタリは全て持って行ってしまうもの。「チクッ」は乗らないといいます。「ちっくしょー、この無風のチャンスタイムに釣れないとえらいことになるぜ?」ちょっと焦ります。しっかり付けてダメなら甘く付けます。甘く付けるとかなりでかく付けないとナジミが出ません。しかし甘付けのデカエサを打ち出すとすぐになじんで持っていくアタリが出だします。


 ポツポツ釣っているうちに食いアタリが出るなじみ、エサ付けが解りました。まるでマッシュのようなデカエサを上下のハリに付け忠相F15号のトップがゆっくり2節なじむようにするとそこからドカンと持っていきます。これが解ってから一気にペースアップ。それにしてもものすごいアタリ!完全に咥えて持って行っています。ダンゴなのにまるでオカメのようなアタリ。


 かなりでかいのが混じるのですが測ってみるとみんな38か39。よんじゅーあるやつはなかなか来ません。それでも腹パンのキロフィッシュ連発に気分はサイコー。

 10枚を超えたところで少し魚のタナが上がってしまいました。(こんなバラケる大エサをボコボコ打ってれば当然か)感じとしては30~40cm位の上ずりです。例会ならここで21尺を後ろに立てかけて19尺を出し、上がった魚をある程度釣ってしまいまた21に戻すのですが今日は遊び。勉強と思ってこの竿で魚のタナを下げることを試みます。開かないようにしっかりと付けたエサを確実にタナに入れてスローペースで打って魚が下がるのを待ちます。
 が、しっかりしたエサを打つとボディーの付け根で立ったウキがそこからいきなり消し込みます。煙の出るような強烈な消し込み!エサを確実にタナに入れなくてはいけないのに思わず合わせてしまいますううっ... 結果は当然のカラで上ずりは激しくなります。カラ消し込みは続きますがアホでもこれを3~4回繰り返せば我に返り「いかんいかん」とアタリを送るようになります。

 が、しかし。消し込むアタリを合わせず送ると今度は竿ツンで釣れちゃいます笑 もうひちゃめちゃ笑 全く魚のタナを下げることができず、頭から煙が出てきたので最後の作戦、「ちょっと休憩笑」 お昼ご飯を食べて15分間エサを打つのを止めます。(インストラクターは絶対に行わない、しかし効果のある対応ですキャハハ

 休憩作戦が功を奏しました。エサを打ち出すとカラ消し込みが消えました。タナが下がったのではなく魚が散らばったのでまたタナを作り直します。先程まではエサにかなり角を出して付けていたのですが(それの方が楽なもんでうひゃあー)ここからはなるべく角を出さないように甘く付けるようにします。(これが難しいんです。現在練習中)

 何とかうまく付けられるようになり先程と同じ「ゆっくり2節なじみ」を再現できるようになりました。当然釣れるようになります。この日はエサのタッチが合っていないと「一生カラつん」という地合。しかし魚はゴチャマンといて良型揃いなのでタッチを合わせられる人は50Kgより上も簡単に釣って来れるでしょう。難しいけど最高に楽しい釣りです。朝のうち不調だった社長もここでエサが合ったようでえらいペースで釣り出しました。イレパクです。


 11時に22枚目を釣ったところで風が吹き出します。流れが出だしボートが前後に動き出します。ここから3人とも釣れなくなります。ボソのエサを打っていくとエサが流されて魚も流れて行ってしまうのは容易に想像がつきます。どうしよう?

 真っ先に動いたのは治さん。21尺を仕舞い14尺を出します。14尺も15分ほどで釣れ出します。一度アタリ出すと14尺のほうがアタリが倍だといいます。21尺はぶら下がってしまうとアタらなかったのに14尺はぶら下がってからも余裕でアタるということ。型も21尺と変わらなく良型揃いなのですが唯一、釣れてくる魚のコンディションが良くないという事。21尺ではプリップリの奴しか来なかったのに14は傷ついたのが多いという事。それを聞いてとーちんは短くする気がなくなりました。本当に今日はプリップリのやつばかり。枚数以上に気分がいいので無理してもこの竿で通すことにします。

 どうですか?このショット。まるでクルーザーでのマリンフィッシングのようじゃありませんか?写っているのは鮫じゃあないですよ心 限りなく透明な青い水、釣れて来るのは大型の地べらばかり。この1枚の写真が西湖でのへら鮒釣りの魅力を見事に語っています。


 風の中苦労しながら1枚1枚釣っていきます。両隣の短竿は倍のペースで釣っています。半分しか釣れませんが綺麗な魚が釣れるのでこれで十分。

 ダボンダボンの波の中、大苦戦でしたが3時過ぎにようやく釣り方を発見。エサを締めると激カラ、甘く付けるとなじみが出ません。必死に接点を探していましたが上ハリに大エサの甘付け、下ハリは指先で揉んだエサを小さめにしっかり付けると2~3節なじんでドカンと入って釣れてくるようになりました。不思議なことに下バリを食わせる目的の釣り方なのですが3割くらいは上ハリを食ってきます。しっかりした下エサに上エサが引っ張られて糸が張るのでしょうか?不思議な現象ですがこの上ハリに食ってくる奴がでかいのばかり!

 
 4時過ぎに今日一の魚。やっぱり食っているのは上ハリ。サイズはギリギリ40cm!今日は3人とも40上ゲット。高松はサイズ抜群。


 その後も良型揃い。復活したペースが落ちることはありませんでしたが腕が痛くなり4時30分で終了。


 この日は35枚で終了。目標は60枚だったのですが現在のとーちんの体力では西湖のへらを21尺で釣るのはこのくらいが限界だとわかった1日でもありました。今日から腕立て伏せやろー。目標は西湖で100枚!


 フラシは25枚で入れるのを止めました。25枚でもいっぱいです。とーちん自慢の6連リングフラシの一番下まで見える西湖。水面標高900mのここでは暑くても汗は吹き出しません。風が吹けばまさに快適。ここ西湖には言葉で言い表せない幸せがいっぱいあります。


 帰りは引き船で帰還。楽ちんです。


 
 この日の我々のトップ、40枚以上を釣り上げた治さん。久々の西湖でバッチリの快釣にご満悦です。社長も30枚オーバーで最後はガス欠(エサ切れ、ハリ切れ、体力切れ笑) 最高に楽しい1日でした。


*****************************************************************
とーちんの仕掛けとエサ
ポイント:高松ロープ
水 況 :水位高め
水 温 :18.4℃(9時)
竿     :21尺
釣り方 :天々の宙釣り
道糸  :1.25号
針     :上 7→8号 下 7→8号  
ハリス :上 0.5号 60→50cm  下 0.5号 80→75cm
う き    :忠相F15号
エサ   :凄麩・600cc マッハ・200cc 天々・200cc 粘力・1杯 水・200cc
*****************************************************************
 
 いやー、楽しい1日でした。前日までどこに行こうか迷っていたのですが西湖に来て大正解。どこのボートハウスもいっぱいなので多少心配していましたが取り越し苦労でした。最近片倉の魅力にドップリ浸かっているとーちんですが西湖はやっぱりいいなー。その環境には文句の付けようがないし今日感じたのはとにかくポイントが多いなという事。精進湖も今月の例会で良型揃いのいい釣りができましたがここ西湖のほうが遥かにポイントが広い。岩盤に付けて釣りをすればどこでも釣れちゃうんじゃないかと思えるほどの魚影を誇りますし浜だって風が吹かなければ十分釣れそう。魚は多少気難しくなっていますがまだまだ許容範囲内。とーちんレベルでも30Kg、40Kgの大釣果が簡単に出そうです。長竿の天々、両ダンゴで穂先が水中に突き刺さる釣りは一度味わってしまうと他の釣りが味気ないものに感じてしまうほど。しかもかかった獲物は3m下の水中からでも確認ができます。何を釣る釣りでも視覚に訴える釣りは釣り師の感性を強烈に刺激します。

 5時に樹海荘さんを出発して帰宅が8時40分。3連休の中日だというのに意外と混まなかったです。(事故がなかったからだな)このくらいならまた行きたいなLOVE 

 最近自分の中では多少魅力が薄れてきていた西湖ですがこの日はその魅力を強烈に再認識。やはり他に換えの利かない釣り場だという事が改めて解りました。ここに来たら何時も満足できるくらい釣果を上げられる釣り師でいたい。そのためには日々精進しようと改めて思います。結局いい魚が釣れれば楽しいのです。(とーちんの場合はですが...)いい魚が釣れるという事は釣り場が健全でなければ無理なのであって、釣り師の側からできることなどいくらもないのです。せめてそこにいい魚が泳いでいるのならそれを釣る腕を持っていたいな、と。釣れなくて文句を言うだけの釣り師にはなりたくないなと思います。そのためにはひたすら努力。少しずつでもいいから何かを積み上げていきたいなと思います。その先に何があるのかはわかりませんがとーちん