そういえば、今月はジューン・ブライドでしたよね
友人から転居連絡のはがきが届き、ふとそんなことを思いました。
転居先は千葉。
旦那様の転勤なんだそうです。
はがきには、生後3カ月の赤ちゃんが映っていて、なんだか幸せな気分になりました。
――彼女と旦那様が出逢ったのはちょうど2年前。
実はアタシ、僭越ながら、キューピッドの1人だったんです
始まりは、2007年の年が明けてしばらくしたころに受けた彼女からの食事の誘いでした。
相談したいことがあるというのです。
会って話を聞くと、どうやら周りが「まだ結婚しないの?」とうるさいんだとか。
彼女の実家はとても古い町なんですね。
だから親戚も近所に多く、先祖代々からの知り合いばかりなんです。
隣の家の苗字も知らない(表札を何度か見てるはずなんだけど気がないから覚えられない)アタシの実家(住宅地)とは大違い。
同じ市内なんですけどね~。
シャイな彼女は、これまで男性とお付き合いをしたことがありませんでした。
このアタシに頼ってくるぐらいなので、友達付き合いもあまりなかったんだと思います。
周りから結婚を急かされるにつれ、このままじゃ一生結婚できないんじゃないかと、だんだん焦ってきたようなんです。
誰か紹介してほしい、と懇願されました。
とはいっても、アタシに紹介できるような異性の知り合いなんていません。
恋人の友達とかになると、彼女たちにまでプチ遠恋をさせることになってしまう……。
しかも彼女の場合、いい人がいれば今すぐにでも結婚したいと言うので、相手も相当、結婚願望が強い人じゃないと、紹介するには双方に失礼になります。
頭を悩ませつつ、その日は別れました。
それから2、3カ月が経ったある日のこと。
会社の先輩から、ある話を持ちかけられました。
要するに、「いい人がいるんやけど、会ってみない?」という紹介話だったのです。
相手は、先輩が年賀状のやり取りをしているOBの方がかつて仲人を務めた夫婦の息子さんなんだとか。
一流大学院卒のエンジニアで、学歴や地位は申し分ない!
写真を見ると、とても優しそうな方でした。
当の先輩も独身なんですが、「もう20歳若ければね~」とおっしゃるお歳ごろ。
すでに結婚することは諦められたんだそう。
それでアタシにどうかと思われたようなんです。
しかしながら、アタシには恋人がいます。
それを先輩に打ち明けると、「じゃあ、同期さんたちの誰か、どう?」とのこと。
そのとき、アタシはひらめきました。
例の友人を紹介するのはどうだろう、と。
一応、同期たちにもその男性の写真を見せたのですが、反応はいまいち。
目が肥えた彼女たちには、どうも頼りなく見えたようです。
まぁでも、彼女たちの性格は十分わかっているので、初めからその反応は予測済みでした。
だからこそ、友人を紹介しようと思ったのです。
先輩に了解を得て、友人にその話をすると、彼女は大喜び!
パソコンができない彼女に代わってプロフィールを作成し、写真を撮って、先輩経由で先方に渡してもらいました。
それからさらに1カ月後。
いよいよ当人同士が逢うことになったのです。
2007年6月のことでした。
お互いに好感触だったようで、その日から、結婚を前提としたお付き合いがスタートしました。
そして、昨年の七夕にめでたく入籍、9月末に結婚式を挙げたのでした。
スタイルいいでしょ、彼女!!
背が高くてす~~~~~~っごく細いんです。
少人数の式&披露宴で、親族以外で出席したのは、新婦側がアタシ、新郎側が先輩に話を持ってきたOBの方、その2人だけでした。
つまり、それぞれの紹介者ってわけですね。
正直、友人の結婚が、これほどうれしいものだとは思いませんでした。
キューピッドの1人だったということもあるのかもしれませんが、やっぱりアタシにとって、彼女は特別だったのかもしれません。
小学生のときから(アタシは転入生なので高学年からですが)、彼女はいつも、アタシを頼ってきてくれました。
アタシもまた、それが心地よかったんですよね。
だからある種、母親の気分に近いものがあったのかな。
彼女が披露宴で、ご両親へ向けて手紙を読んだとき、 涙が止まりませんでした
彼女の幸せそうな顔に、アタシまで幸せな気分になりました。
そして、すでにお腹の中に新しい命が宿ったと聞き(入籍は式の3カ月近く前に済ませているのでデキ婚ではありません)、心からよかったと思いました。
彼女、いつも言っていたんです。
男性の前で裸になるのは無理だと。だから付き合うのが嫌なんだと。
それを覆してくれる相手に出逢ったということなのかな、と思うと、一層うれしくなりました。
もちろんアタシは、友人代表としてスピーチをしました!
そしてそのお礼に、出口で新婦から直接ブーケをいただいちゃいました。
次はアタシ!?(笑)
彼女のご両親、そしてお兄さん、また新郎のご両親からも何度もお礼を言われてしまいました。
言うほどのこと、してないんですけどね
でも、それだけご家族にとって、自分の息子や娘、あるいは弟や妹の結婚というものはうれしいものなんでしょうね。
そう思うと、アタシも両親のために早く結婚してあげないといけないのかな、などと考えてしまいました。
実は彼女たちの結婚式の前夜は、恋人がウチに泊まりにきていました。
つまり当日は、朝からアタシが友人の結婚式へ行くために準備しているのを、彼が横で見ていたのです。
なので、式&披露宴が終わったあと、上のブーケの写真を添付し、
“今終わったよ。なんとブーケもらってしまったわ 綺麗やろ”
と彼にメールしました。
他意なく、単なる報告のつもりだったんですね。
しかし、彼からは返事がありませんでした。
きっと戸惑ったんでしょうね。
暗に結婚を迫られているように感じたのかもしれません。
そんなつもりは決してなかったのですが。
なんだか申し訳ないことをしちゃいました(笑)
付き合って8年目になるというのに、アタシたちのあいだに“結婚”という2文字はまったく出ません。
結婚願望がないわけじゃありません。
むしろ、三十路に突入する前にはしたいなと思っていたりもします。
だけど、今のままじゃ難しい。
プチ遠恋ゆえ、どちらかが仕事を手放さなくてはならない。
彼は、どうやらアタシに仕事を続けてほしいようなんですね。
一方でアタシは、彼がしたいと思うことを応援したい。
お互いの想いがわかるからこそ、“今”を脱せない。
“結婚”をすることで、相手の可能性を潰してしまいたくないんです……。
そうやって、未だに願望と想いの狭間で葛藤し、現実から逃げているのが情けない限り。
ときどき、10年後もこのまま同じような関係を続けているんじゃないだろうかと思うことがあります。
このままズルズルいけば、あり得ないことじゃない。
そろそろちゃんと、向き合わなきゃいけないですね。
ジューン・ブライド最後の日、友人から届いた1枚のはがきから、そんなことに思いを巡らせたのでした。
そういえば、昔はアタシ、25歳に結婚したいと思っていました。
理由は簡単。
堂本光一君が、27歳で結婚したいと言っていたから
ファンとしては、同じ時期に幸せになりたいと思ったんですよね~。
ま、光一君もアタシも、すでにその年齢を過ぎてしまいましたが(笑)
予測つかないものですね、未来って。
さて、ブログを始めて4年半、休止期間を除くとのべ2年、初めて1カ月間、皆勤更新しました
といっても、うち4回は、ブログ妖精のココロちゃんが書いてくれてるんですが
アタシもやればできるやん!