ここ最近ずっと考えている事がありまして、久しぶりにブログを書かせていただきます。
先日、僕の人生を変えてくれたと言っても過言ではないほどのヴォーカリスト、宮澤篤司さんが亡くなりました。
音楽の世界の入り口を作ってくれて「楽しく、優しく」という生き方を見せてくれた人でした。
もちろん歌声はこの上ない美声。
どんな時もポジティブだった彼をみて、プロというものは実力も精神も完成されているんだと感じさせられたきっかけの方でもありました。
僕の音楽の道でちゃんとしたオファーをいただいた初めての仕事は彼と二人で回ったアコースティックライブツアーでした。
初めはバンドアンサンブルにエレキギターとコーラスでの参加予定でしたが、諸々の大人の事情で僕のアコギ一本と彼の歌声のみのツアーに急遽切り替わるというなかなかクールな展開でした。
当時まだ二十歳だった僕は彼の周りにいたプロのミュージシャンとの実力のギャップに苦しみ、その悩みを打ち明けた時がありました。
彼の歌声を支えるには自分のギター一本では不十分だと感じてしまっていました。
神妙な面持ちで、上手く支えられなくてごめんなさいという内容を伝えると…
「なんだ、そんな事か〜、表情見てたら余命宣告でもされたのかと思ったよー、なんの問題もないのに笑っちゃったわ」なんて笑い飛ばしてくれました。
…とても暖かかったです。
「ここに居て良いんだ」と思えて、なぜか涙が溢れていました。
いつでもポジティブな彼の背中をみて、自分もポジティブになりたいと思いネガティブな言葉はなるべく口にしないようにしていました。
でも、難しいですね。やっぱり寂しいものがあります。
うちの母親ととても意気投合していた宮澤君、優しい人同士、天国で会えていたら良いな、なんて思います。
気がつけば宮澤君の事を書いていたらこんな時間に。
最近考えている事まで辿り着けませんでした。笑
また続きは別の記事で。
おやすみなさい。