こんばんは、らぶ。です
今日は、素晴らしく貴重な体験をさせてもらいました。
2週間ほど前に突然1本の電話がかかってきました。
「あの・・・男性にメイクって出来ますか?」
男性にメイク。。。
正直に言います。
らぶ。はまだ1度も男性にメイクをしたことがありません。
「舞台メイクとかのご依頼ですか?」
電話があった前の週に舞台メイクをしていたので、
そちらをご覧になっての依頼かも?と思ったんです。
「あ。。いや、そうではなくて普通に女性がするようなメイクなんですけど」
さぁ。困った!
やったことがありませんので、出来ません。
と言えばそれで済む話なんです。
でもね。。。
男性が意を決して電話してきて
「男性にメイクできますか?」
なんて聞くのにどのくらいの勇気がいったと思いますか???
それが瞬時にらぶ。の頭に浮かんできちゃったんですよね。。。
だから、やったことありません。出来ません。なんて言えなかったんです。
なので、正直凄く迷いましたし悩みました。。。
電話も繋がったままだったので、早くお返事しないといけないし。。。
すると、相手が察したのか
「やっぱり、無理ですよね。。
ちょっと聞いてみたかっただけなので、いいですよ。」
と言ってくださったんです。
「やってみます。」
と口をついておりました
どうしても、メイクしてみたい気持ちを無下にしたくなかったんです。
そして、連絡を取り合い
本日、Baby’s Breath(いつもイベントでお世話になっている場所です)で
メイクをさせていただくことになりました。
当日まで、不安が消えませんでした。。。
『本当に出来る???』
常に、この言葉で自問自答でした。
時間になってお客様がお見えになったとき、
『やれるかぁ???』
さらに不安倍増でした。
正直、その方は女顔というわけではなく
本当に普通の男性の方だったんです。
それがさらにらぶ。を不安にさせました。
メイクで変身させることができるのかな?
自分の腕が信じきれてなかったんですね・・・
それでも、今まで習ったことや培ってきたことを
必死で頭の中で思い出しながら
ベースメイクまで終えたとき
「凄い・・・
自分じゃないみたい!!
こんなに変わるんだな・・・」
とお客様が声を漏らしたときに、
自分の中の不安が一気に飛び去りました。
『信じてやれば大丈夫!!』
強い力がみなぎってきました。
そこからは少しずつお互いの緊張がほぐれ
楽しくお話をしながらメイクを進めました。
アイカラーはなるべくナチュラルに
ビューラーはちょっと怖がっていたので、
そのまま目力を出せるように付けまつ毛を
チークもほんのり入れて
リップはぷるりんとはずむグロスをメインに
そうして出来上がったご自身の顔を見ていただいたときに
「ぅわぁ~凄い!別人だ。。。」
と鏡の中の自分をみているキラキラした目が凄く印象的でした。
ニコニコとした笑顔も凄くステキで
その姿を見させていただけただけで
らぶ。は本当に幸せでした。
その後すぐ
「ありがとうございました。
このまま癖になってしまうと怖いので
もう落としてもらって大丈夫です。」
とお客様が言われました。
そうなんです。。。
今メイクをしているこの空間を一歩出てしまえば
そこは現実の世界
魔法がかかったままでは出られないんです。。。
メイクの魔法を解かなければ外に出ることはできない。。。
でも、もう少しだけ・・・・
「お時間までもう少しあります。
お帰りになるには落とさないといけないと思うので、
もう少しだけご自身を見てあげてください。
私は少し席をはずしますので。。。」
そう言って、魔法の空間にお客様を一人にしました。
外見の魔法はらぶ。がかけてあげることができても
らぶ。がいたままではその魔法は成立しないように感じたんです。
自分と鏡の中の自分
二人だけになったときに、
本当にその人がかかりたかった魔法がかかるように思いました。
その後、お客様の元に戻ったら
「ありがとうございます。
もう、落としてもらって大丈夫です。」
とスッキリされた顔でお願いされたので、
らぶ。も「はい」と返事をして
メイクの魔法を解いていきました。
全ての魔法が解けたとき
「今日はメイクをしてもらいに来て本当に良かったです。」
お客様から言ってもらえて本当に嬉しかったです。
「私のほうこそ貴重な体験をさせていただきました。
最後の最後まで悩みましたが、今回この依頼を受けて本当に良かったです。
こちらのほうこそありがとうございました。」
とお礼を言ってお見送りをしました。
メイクは魔法なんです。
その魔法は『女性限定』なんだとらぶ。は勝手に思っていました。
でも、違ったんですね。。。
違う自分になりたい。
この気持ちは女性さけでなく男性も持っているんです。
そして、その願いを叶えられるのは
きっとメイクの魔法なんだと思います。
らぶ。はこれからも
女性・男性どなたでも
変わりたい気持ちに魔法をかける
そのお手伝いを頑張っていきたいと思います。