No.19 北井佑季 | ドブネズミの詩

No.19 北井佑季

彼の活躍がうれしい。
 
何度も書いてきたけど、
 
彼がゼルビアに入団した年のアウェイHonda FC戦でのドリブルを観て虜になった。
 
髪が長く手首にテーピングを巻いたイケメンは
 
相手を臆することなく自分の得意とするドリブルでゴールを目指していた。
 
 
でも、試合に出たり出なかったりを繰り返しながらも
 
なかなか結果は出ず出場機会も多くはなかった。
 
 
そんななかその年の最終節。
 
アウェイMioびわこ戦。
 
勝っても負けても4位以上を決めていながらも
 
J昇格は見送られていた。
 
そんな状況での試合で彼はペナルティエリア内でファールを受けPK獲得。
 
チーム内での決め事として木島が蹴ろうとボールを手に。
 
しかし彼は木島のそばから離れようとしない。
 
そして一言・二言 言葉を交わし笑顔で木島が彼にボールを手渡した。
 
 
そして最終節にして彼のJFL初ゴールが生まれると確信したそのPKは・・・
 
・・・枠の上へと飛んでいった・・・。
 
 
試合後に彼と話せたことは本当にうれしかったし
 
PKのことも話してくれた。
 
 
 
 
去年、ポポビッチ監督のもと試合に出る機会が増え
 
開幕2戦目"あのとき"と同じ会場・同じ相手Mioびわこ戦で
 
彼は開始1分で自身初のゴールを決めてみせた。
 
結局去年は6得点を挙げる活躍。
 
 
 
 
そしてJリーグに昇格した今年。
 
今日の天皇杯で彼は"あのとき"とおなじように
 
ペナルティエリアでファールを受けPKを獲得。
 
あのときと違ったのは堂々と自分自身がボールを手にして
 
同じように蹴りたそうなディミッチを拒み冷静に決めてみせた。
 
 
 
木島の近くで申し訳なさそうに蹴りたそうにしていた彼が
 
堂々とボールを手にし
 
ちょっと強い口調で言葉を交わしただろうか
 
ディミッチに譲ることなく自分自身で決めた。
 
 
その堂々たる振る舞いに心を打たれた。
 
そしてPK戦でもきっちり決めて勝利を手にした。
 
 
本当に心からうれしかった。
 
 
 
うまく言葉に出来ないけど
 
ただただうれしかった。
 
これからも彼の活躍に胸が躍らされることだろうと思う。