音は音、飯は飯、服は服。 | メンズファッション大革命

「僕はいつも、一度何かを始めたら必ず結果が来ると信じていた。
気持ち半分でやることなんてできない。結果も半分になってしまうからね。」
-マイケル・ジョーダン



Tシャツ:古着
パンツ:ミリタリー(サンタモニカ)
レギンス:ベルンハルトウィルヘルム
サングラス:ソーイ
タスキ(?):古着(サンタモニカ)



ナイキ 「エア ジョーダン 6 レトロ カーマイン」

思えば、僕がファッションの道で進むことを決意するかしないか…
くらいのときから変わらず、無意識のうちに意識していることがあります。

それは、「ファッションの持つ力強さを、ファッションとして押し出す」
ということです。

でも、これを実践できているデザイナーやブランドは、
本当に希少で、限られていると思うのです。

ちょっとよく、意味が分からないかもしれないので補足すると、
どうも特に最近(80年代らへん以降)のファッションというのは、
音楽を始めとしたあらゆる他のサブカルチャーの影響を
受けすぎている気がしてならんのです。

「ロック」だとか「パンク」だとかの単語は、本来持っていた意味の
原型をまったく留めないほど、くったくたに使い古されて、
赤文字系雑誌にまで「ロックファッション」といった表現が
見受けられるのはもはや当たり前の光景になっていますが、
まぁそれはそれで、別に何も構わないのです。

とは言っても、あまりにも…そう、あまりにも、
「ロックファッション」、「パンクファッション」、
「ヒップホップファッション」、「ロリータファッション」、
「ビジュアル系ファッション」、「ゴシックファッション」

…といった、「~ファッション」と説明した方が手っ取り早い
ようなスタイルが溢れすぎているんじゃないか、と。

(「モテファッション」だとか「愛されファッション」なんかも
もちろんそうではあるんですが、これらは話がややこしくなるので笑
ここではひとまず除外して考えます。)

ファッションとしての力強さ…

洋服のシルエットの迫力、配色の斬新さ、
意外なもの同士を組み合わせたときの意外性、
熟練の技術に裏打ちされた徹底したテーラリングの凄み・・・

などのファッション特有の新しさだけが持ち得るパワーを、
純粋に打ち出したクリエーションではなく、
何十年も前のミュージシャンがステージで着ていた
衣装の焼き直しだったり(その当時は迫力があったとしても)、
サブカルと癒着することで「自分はそこに属している」
ということを表す、単なる記号としてのファッションに陥って
しまっていることは、誰の目から見ても明らかだと思います。

こういうことは、一消費者の視点から考えると
なにも不自然ではないでしょうし、あるいは「なに言ってやがんだ!」
なんて怒られてしまうかもしれませんが、
こうした考えを、消費者ではなくデザイナーなりアパレル企業なりの
提案者サイドが、なんの疑問も持たずにその文脈に従った物作りを
してしまっていることが、ファッション業界…と言うより、
ファッションという文化そのものが、徐々に衰退化しつつある
大きな原因であるように思えてならないのです。

誤解のないように言っておきたいのですが、
別にミュージシャンの顔写真をデカデカとプリントした
Tシャツを着たり、バンドの名前がこれまたデカデカと刺繍された
ジーンズを作るのも、決して間違ってたり、
ましてや悪いことなどとは思ってはいません。

(ただ、あくまで個人的に「カッコいいか?」と問われたら、
素直に首を縦に振ることはできなさそうですが…笑)

必要だからこそ、そういうものが大量に生まれたのだろうし、
ある時代において(これはつまり、本当に最近ですね)は
ファッションが通るべき通過点だったのだと思いますが、
もうこれからは多分、そういう時代でもなくなるでしょう。

これはあくまで、個人的な直感に大きく因るものではありますが…。

音楽を聴くことでどこか別世界に行きたいと望むなら、
素直に音楽を聴くだろうし、お腹が空けばそれを
満たしてくれる最高に美味しいレストランに行くだろうし、
女の子を口説くためにカッコつけたければカッコいいスーツを
探すだろうし…

っていうくらいの、単純なことですね。

あまり、一つの要素に対して複数のメリットを求めるような
時代は終わって、一人の人間の一つの要求に対して、
的確に、「ビシッ!」と応えてくれるような人やものが
求められるような時代になるんじゃないかと思います。

そのときに大切なのは結局、
「あなた(自分)はいったい何がしたいの?」
という問いかけに即座に答えられることであって、
たとえば僕の場合は
「メンズファッションをレディースなみに華やかにすること」
となるわけですが、仮に前出のようなミュージシャンの衣を借りたような
スタイルというのは、その時にはあまりにも
中途半端になるんじゃないかなぁ、という気がします。

(「あなたは音楽がやりたいの?ファッションがやりたいの?
どっちなのよ?」という…)

別に「餅は餅屋」なんて古い考えに縛れる必要もないと思いますが、
それでもファッションのプロがプロとして、
ちゃんと自分なりのオリジナリティを持って、その上で専門特化すること。

それが現代のファッションというメディアが力を取り戻すための、
唯一の手段なんじゃないかという気がします。

そういう意味で、たとえばサリーは、今では珍しく混じりけのない
「ファッション100%」印な、濃ゆいプロダクトだと思う(笑)


追伸

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