SHINYA的☆09S/Sメンズコレクション速報☆その2 | メンズファッション大革命


「文化も、ファッションも、流行っていうのは全部、

コミュニケーション哲学だと思う。コミュニケーション

欲しいときは、自分から発することだと思う。受身じゃなくてさ。」
-WARP 2008 8月号 萩原健一(菊池武夫氏との対談にて)


セーラーシャツ:ミリタリー(サンタモニカ)
ムエタイパンツ:ディオールオム
マリンキャップ:古着(VOICE)
サングラス:ソーイ
スニーカー:ナイキ



ナイキ 「エア マックス 97」

昨日気になった「胸元ガバ開き」スタイル を、
早速実践してみました。

今回の一連のコレクションとはなんら関係なさそう
なんですが、僕的に気になっている「コスプレ」の要素を
さらにそこにフューチャリングしてみました。

え?なにコスかって?

マリンキャップとセーラー服で、もちろん海兵コスですよ。
間違っても女学生コスじゃないですから…。

(それもアリかもだけど。)

いま、「マニアックすぎて誰にも分からないモノマネ」とか
けっこう流行ってて、その
「分からないんだけどなんか微妙に面白い」感が、
けっこう時代にハマってるようなムードがありますよね。

「オタク」ってのももちろん時代の産物で旬なんですが、
それとファッションがリンクする部分っていうと、
どうしてもただの「アニメコス」になってしまいがち。

なのであえて「マニアックすぎて誰にも分からないコスプレ」
っていうのを、一人で心の中だけで楽しむ、
あるいは少数のマニアックな共同体の中だけで楽しむ、
っていうのは、もしかしたらアリなのかなー、
なんて思いました。

まぁでも、そういう閉塞的な気分は確かに旬かもしれませんが、
そこに時代を切り開くようなパワーが生まれるとは
どうしても思えないので、やっぱり僕は一抜けますが。

(自分で振っといて笑)

さ、そんな時代を切り開くようなパワーを探るべく、
とにもかくにもコレクション分析を続けてまいりましょう☆


JIL SANDER(ジル・サンダー)

ジル・サンダーというより、ラフ・シモンズらしい
幾何学的、記号的なモチーフが多く散りばめられた今シーズン。

ウェストラインで大胆に切り替えられたジャケット。

これで普通の長袖だったら「?」なところだが、
「半袖ジャケット」でしかもノーカラー(襟なし)というところに、
テーラードの新たな可能性を感じる。

インナーの見せ方も素晴らしい。
普通に試したい一着だ。


キーカラーとなったのはブルー、イエロー、レッドの
モンドリアンカラー、あるいはガンダムカラー。

そこに○、△、□のジッパートップ。

そこから連想するのは積み木…?おもちゃ…?
おちゃめだ…おちゃめすぎる…。

やはり男は可愛くなる以外に、
生き残る道がないのかもしれない。


このコートの独特の打ち合わせに対して、
「ん?どっかで見たことあるような…」
と思ったあなたは鋭い。

エディ・スリマンのディオールオム、フォーマルコレクションに
登場したコートの打ち合わせにそっくりである。

今期、デザイン性のあるテーラードは数多いが、
こうしたものを抵抗なく取り入れることで、
メンズファッションの可能性はぐんと広がりを見せると思う。

「こうでなくてはならない」という決まりなど、
テーラードの世界にも、また現実生活のなかにも、
どこにもないのだから。



優等生なんだか大胆なんだか分からないところがすごくいい。

一瞬、ジャイアンがいつも着ているトレーナーを
連想しなくもないが。

(んなこたないか…。)


NEIL BARRETT(ニール・バレット)

毎シーズン安定したコレクションを見せるニール・バレット。
固定ファンの多さを感じます。

アイテム単体として気になったのが、このジャケットの
ピークドラペル部分とサスペンダーを
組み合わせたようなアイテム。

新しい夏小物になりそうです。

女性がロングスカートなんかに合わせても
カワイイですね、間違いなく。


色的に素晴らしいなと思ったのがこのグレーと
ベージュの中間のような色(トープって言うのかな?)。

中性的な優しい雰囲気で、グレーとベージュという
二大中間色を掛けた色なので、
ほかの色を際立たせる役割もこなします。

数シーズン前から、僕自身気になっている色です。
無彩色ではないベースカラー、というのがいいですね。


やはりここでもブルー、イエロー、レッド。
そしてニールではこれにオレンジが加わっていましたが、
ビタミンカラーな気分は今後もしばらく続きそうです。

(現代人のビタミン不足を反映?)


PRADA(プラダ)


オトコの新たなセックスアピール?「胸ガバ」スタイル。
「乳間ネックレス」がなくてよかった(笑)


ここでも「胸ガバ」。このシャツなんかは、明らかに首周り自体が
実際の寸法よりも大きくとられている。

(おそらく肩幅、アームホールも同様に。)

こうしたベーシックアイテムの変形は、メンズファッションの
振れ幅を広げるにあたって常套手段の一つだ。

(実際この白シャツはかなり僕の物欲をそそる…)


さすが「オタク」、「アニメ」をいち早く捉えたミウッチャ。
渾身の上下デニムスタイルに乾杯です。

リジットデニムであくまでさわやかに仕上げているものの、
シューズに注目。なななんと、ゴムバンド!?


ゴムコートです。えっと、これは…どうやって裁断&縫製を
してるんでしょうか?(笑)

さらに着ていく場所、天候、目的…まるで不明です。
分からない…でも、分からないから知りたくなる。

ミウッチャ節、全開。なんていうか、普通にメンズウェアとか
レディースウェアとかって区別で考えてなさそうな
ところが素晴らしいです(実際はとても考えているだろうけれど)。


「中性的」といえばそれまでですが、ちゃんと男性の
身体のシルエットに則しているものであることが秀逸。

そこはかとなく、民族衣装の雰囲気も感じさせます。


GUCCI(グッチ)


おそらく今シーズンナンバーワンの色遣い。

毎度のことですが、フリーダ・ジャンニーニがランウェイに
送り出す鮮やかな色たちは、メンズファッションを
純粋に美しく、楽しいものしよう!という意気込みが
溢れているように思えます。

特にこのルックは圧巻。

ティファニーブルーに花柄シャツ、ブルーの正体は
よく分かりませんが、時代を切り開く、
文句なしの「孔雀」ルックです。


花柄もさることながらヒールの赤に注目。
履いたときのバックビューがものすごく際立ちそうです。
まさに全方位靴!!

(しかもカービングで柄を彫ってるのかな?)


脱帽もののカラーコンビネーション。

特にボトムとシューズを統一することで、
クロップド丈にも関わらず脚が長く見えるという
スタイリングの離れワザ。

みなさん、即ご参考に!


昨日のコスチュームナショナル でも取り上げた、
シースルートップス×タンクトップの組み合わせ。

「見せたいけれども恥ずかしい」

そんなシャイなオトコ心に、
萌え萌え女子が増殖すること、請け合い(?)。


SALVATORE FERRAGAMO(サルバトーレ・フェラガモ)


メンズ初(?)のコレクションだけに、スタートは
ほぼ全身真っ白のルックがずらり。

グラデーションのごとく、モデルが登場するたびに
次第に色がついていきますが、注目はピンク。

このペールトーンのスーツをまとった
「おバ金持ち」ルック(笑)から…


だんだん彩度が高くなっていき…


ここまできます(笑)

まぁ最後のはともかく、ピンクをこれだけ自然にまとう
男性像というのがいいなと思いました。

ピンクってなんかこう、優しい気持ちになれるんですよね。
ふっしぎぃ~。


上の彼と漫才させたい感じですね。
赤鬼と青鬼みたいな…。

ビビッドカラーなくしては語れないですね、しばらく。

ともかく、ここでもジャケットのラペル幅は狭いです。

広いラペル幅というのは、昔のダンディーな映画に
出てくる俳優よろしく、「威圧感」だとか「貫禄」を
感じさせる上で重要なディティールです。

この狭いラペルが示すキーワードは…
いったいなんなんでしょ?

これから登場するコレクションを通して
考えていきたいと思います。


どのメゾンも、それぞれに美しかったり、丁寧だったり、
さすがの技術や素材だったりはするんですが、
やはりどうしても老舗メゾンからは画期的なもの、
シーン自体を揺るがしてしまうような、
飛びぬけた存在は出てきません。

この半年に一回の関係者・プレス向けのコレクションという
発表制度にも、ほとほと疑問が残るところです。

(あ、特集中盤にして本末転倒なことを言い出してるぞ笑)

なにか思うところがありましたら、
コメント受け付けておりますのでお気軽にご参加ください☆

「ファッションって、ほんっ…とに、いいもんですね!」

では、さらに波乱の(?)次回!


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