PUMA CLYDE (PURPLE/WHITE) -SOLE No.13 | メンズファッション大革命

プーマ クライド (パープル/白)

あまりに溢れていて、逆に名前がわからない。



そんなシューズがコレではないだろうか?


A"スエード" B"ステート"


C"クライド" D"クラウド"…


「Cの"クライド"…ファイナルアンサー!?」

アディダス・スパースター と同じく、初期から現在に至るまでの
ヒップホップカルチャーを語る上で絶対に外せないのが、
このクライドと呼ばれるバスケットシューズである。

このシューズは「スエード」、「ステート」そして「クライド」
といった複数の名称で呼ばれるが、
基本的にはすべて同じデザインのシューズである。

また素材違いでスムースレザーを使った「バスケット」という

モデルがあったりと、初期のアディダスやプーマでは

こうした同じモデルで名前違いがあったり、色や素材の違いで

モデル名が違ったりするケースがままあるので、初心者は要注意。

スーパースターより前の60年代にリリースされたこのシューズは、
当初スエードという名称だったが、当時のNBAのスター、
ウォルト・クライド・フレーザーが着用したことにより一躍有名となる。

それは単にこのシューズのデザインや機能性が優れていたというよりも、
彼のオフコートにおける、ダンディズムを絵にしたようなスキのない
完璧な着こなしや、左右で色違いのスエードを履くといった、
彼の突出したキャラクターによるところが大きいようだ。

やがてストリートの定番となり、80年代にビースティーボーイズ
ブルーのスエードをステージで着用し、その人気にさらに拍車をかけた。

上画像は去年カラフルなカラーバリエーションでリリースされたクライドだが、
やはり僕はスーパースターと同じくファットレースを通して履いている。

シューレースというのは面白いもので、それだけでガラリと
シューズの雰囲気を変えてしまうが、ファットレースの存在感は
まるで別のシューズになってしまったようである。

悲しいかな、流行によって現れたり消えたりするファットレースだが、
最近ではまたABCマートなどで普通に販売しているので、
こういった類のシューズをお持ちの方はぜひ一度試してみることをオススメする。

靴箱の片隅に追いやられているアナタのシューズも、
きっともう一度息を吹き返すはずだ。




史上最大・最悪の兄弟喧嘩

プーマのことを語るとき、同時にアディダスの名を
出さないわけにはいかない。

なぜならアディダスの創業者アドルフ・ダスラーと、
プーマ創業者ルドルフ・ダスラーは、
ドイツのヘルツォーゲン・アウラッハという土地で
生まれ育った、正真正銘の血の繋がった兄弟だからだ。

弟のアディ(アドルフの愛称)は陸上競技をやっていて、
自分に合ったシューズがないことからオーダーメイドをするようになり、
周りの選手もそれを欲しがったことがキッカケとなり、
アディは自分でシューズ作りをスタートすることとなる。

もともとの家業が製靴業ということもあり、
1920年に兄ルドルフと共に「ダスラー兄弟商会」をスタートさせるが、
次第に兄弟間の仲が険悪な状態になってしまう。

結局、1948年にアディは自分の愛称と苗字から取ったアディダスを、
ルドルフはルーダという別々の会社をスタートさせることになる。

のちにルーダ改めプーマという名前と、お馴染みのピューママーク
及びフォームストライプは世に知れ渡るようになるが、
現在でもこの二社は創業当時の一本の川を隔てた場所に
それぞれ本社を置き、にらみ合いを続けている。

どちらのブランドも兄弟の確執の原因となった事柄に
ついては明らかにしようとしないので、
一般的にはかなり謎に包まれた伝説になっている。

しかし筆者は意外にも、ナイキの創業以前から90年代の
爆発的な成功に至るまでを詳細に記録した、
タウンページほども厚さのある書物の中に、その真相となる
記述を発見したので、後日 そのあらすじを述べたいと思う。

こうご期待。

それにしてもこの二人といい、オアシスのリアム、ノエルの
ギャラガー兄弟といい、古今東西、兄弟や親族間の
確執というのは、人間の宿命のようだ。

(そう言えば、人間ではないが「ライオンキング」でも
ムファサは弟のスカーに殺されている…)

まぁいくら血の繋がった親・兄弟と言っても、
他人であることに変わりはないのだから、
意思の相違が起こるのも当然と言えば当然なのだが。

しかし願わくは、家族というのは寒い外界を遮り身を寄せ合う、
暖かいかまくらのような存在であってほしいものだ。
世界中の、誰にとっても。

ちなみに僕には二つ年上の兄が一人いる。
今はそれぞれ離れて一人で暮らしているが、
僕は彼のことを心から敬愛している。

周りの人の兄弟の話などを聞いていて、いつも思うのだけど、
兄貴というのは無条件で弟(もしくは妹)を可愛がったり、
守ってくれようとするところがある気がする。

僕はそれに…小さいときから今でもずっと、
守ってもらっているような気さえする。

末っ子特有の奔放な性質で、昔から好き勝手やっている
僕と違い、まるっきり正反対の性質を持つ兄は、
今では税理士事務所に勤めるとても真面目な人なのだが…。

そんな彼だからこそ、
今の僕もいるのかもしれない。

いつもありがとう。


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