CONVERSE ALL STAR HI (WHITE/RED/BLUE) -SOLE No.3 | メンズファッション大革命


どれだけ多くの人々が…



このシューズを「共有」してきただろうか?


もはや数値化することは不可能だ。しかしこのは今日も変わらず…


世界中の人々の足元で、輝きを放ち続けているに違いない。


11億4千万の瞳…もとい、星たち。

1917年、一足のバスケットボールシューズが誕生した。

のちに世界中で「オールスター」の愛称で親しまれるようになる
そのスニーカーは、現在に至るまでほとんど形を変えず、
にもかかわらず、今こうしている間にも一日に約3万足という、
とんでもない足数を販売している。

もちろん累計の販売足数は世界一で、5億5千万足
(97年のデータ。現時点での正確な足数は不明)以上を販売している。

なにゆえに、このクツはこれほどまでのたくさんの人々の
興味を惹きつけるのだろうか?

シンプルで洗練されたデザイン、手頃なプライス設定、
知名度、コーディネートの合わせやすさ、
「みんなが履いている」もしくは「あの有名人も履いている」
という安心感…。

挙げていけばキリが無いが、おそらくそのすべてが絶妙に絡み合って、
プラスの方向に強力な化学反応を起こしているからだろう。

僕がこのクツに畏敬の念を抱いてしまう一番の理由は、
これがファッションの中でも非常に珍しい、
「超」カテゴリーキラーであるという点だ。

(実は、サリー 含め僕自身は、こんな存在を目指している。
ココは非常に重要な部分で長くなるので、詳しくはまた後々…)

たとえばジョージ・コックスのラバーソール と聞いたら、
なんとなくクツそのものだけではなく、それを履いた人の
イメージまで一緒に浮かんでこないだろうか?

ティンバーランドのイエローブーツ だったら?

ナイキのエア・マックス だったら?

ヴィヴィアン・ウェストウッドのロッキンホースだったら?

こう考えると、コンバース・オールスターには、
パッと思い浮かぶようなスタイルやイメージがない。

(例えばロック好きの人だったら、あるいはラモーンズ
ストロークスなどを想像する向きもあるかもしれないが…)

こうゆうアイテムは、他のあらゆるファッションアイテムを
見渡しても、ちょっと他にないと思う。

「没個性であるがゆえに、履く人の個性が浮かび上がってくる」

という点では、やはりコンバース・オールスターは
最も本質的にファッショナブルな一足なのかも知れない。




この一足が命取りだった…!!

なにを隠そう、私、山口真弥 が生まれて初めて、
「このクツが欲しい!!」
ということを自覚して買ったクツが、
このコンバース・オールスターなのである。

色は青ベースのカモフラ柄で、
確か…ローカットだったと記憶している。
ディスカウントショップの折り込みチラシかなんかに
載っていたのを見て、いてもたってもいられず…
ど~~~しても、欲しくなってしまったんである(笑)

この一足を手に入れたことがキッカケになり、
次はエアマックス、その次は…という調子で、
今では250足を超えてしまった。

(250~300のあいだ。もはや数えるのもめんどくさい笑)

保管場所にも困るし(もはや靴箱の中で生活している…
といった方が正しいくらいだ笑)、
金はかかるし、まったく駄々っ子極まりない、
厄介な恋人だが…
それでも、まったく後悔はしていない。

なぜならいくら時間やお金をかけても代え難いほどの
至福と悦楽の瞬間を、僕に与えてくれるからだ。
これは僕自身の「業」と言ってもいいかもしれない…

あの時出会った、あのたった一足のオールスターに、
むしろ大いに感謝している。

こんな小田和正が聞こえてきそうなところで…
とりあえず今回は筆を置きたいと思う。


10cmのハイヒール・スニーカー「ロングトールサリー」公式サイト
http://www.high-heel.jp/