ふとしたきっかけで、三宅先生の昔の原稿と今の原稿を見比べる事があったので、その時に気がついた点などをメモ代わりに…。
三宅先生の商業デビューは2001年。今から約15年前。15年も描き続けていれば、そりゃー上手くなりますよね? と言えば当たり前なのですが、こうして見比べてみると明らかに違う点があります。背景描写も大きく違う点ではありますが、それよりも…。
◇ベタの入れ方
これが一番大きく違う点でしょうか。
昔の原稿はアナログでの作画ですが、今の原稿はデジタル(フルデジタルで紙は一切使っていません)での作画。この辺りの違いもベタの入れ方に大きく影響を与えているような気がします。
ベタはアナログの原稿だと、試しでやってみるという事ができない(失敗したら描き直し)ので、デジタルに移行した事によって、試してみる事ができる(失敗したらやり直せばいい)ようになりました。明らかに今の原稿は昔の原稿に比べてベタが多く入っています。
こうやって、原稿を見比べてみると、描き込みの密度よりも、ベタを効果的に使った白と黒のコントラストの方が重要なのでは? と、改めて気付かされます。