「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」第5回感想 | 感想亭備忘録

感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
願わくばたくさんの面白いコンテンツに出会えますように。

 

うーん。やっぱり椿(菜々緒)の衣装がおかしい。どうして風俗嬢みたいなおかしな格好し続けるんでしょう。出来るビジネスウーマンには1ミリも見えないです。スタッフが菜々緒さんの足みたいだけじゃないのかと勘ぐってしまうぐらいにおかしい。

まあ、いまさら修正もできないでしょうからこれで行くしか無いんでしょうけれど。

 

物語ももう一つ納得行かないというか、毎回同じというか。リストラによってリストラされた人が幸せになる、というパターン。それはいいとして、それをすることで会社にどういう利点があったのか。

身を粉にして会社に尽くし、嫌がられやすい部署を機能させている大黒柱的な部長をクビにすることで企業はどういう利益を得たのか。全く不明です。

コストカットをしたはいいけど審査部が機能不全になった、となれば保険会社の根幹を揺るがしかねない大問題だと思うんですが。

 

キャラクターの配置にも問題があります。

椿が異能の人材を集めたことになっている人材活用ラボですが、これが全く役に立っていない。ただだべっているだけのガヤにすぎないのです。存在する意味が今のところありません。ハッカーらしき人物が多少役に立ちそうですが、現状は本人の興味の赴くまま違法にハッキングを繰り返しているだけですし、営繕が得意な人がいるようですが、えらいさんとのパイプがあるという描写だけ。噂に精通している先輩社員もいますが、雑談に使うだけ。

そもそも主人公格の斉藤(佐藤勝利)自体存在する意味がないですよね。毎回研修として各部署に派遣されますが、派遣先でなにか有用な情報を得るわけでもなく、なにか意味のある行動をするわけでもなく、椿の用意した正解がなにか思い悩むだけで、彼が何をどうしようと関係なく椿が事態を解決するという流れです。むしろ彼なしで椿が直接どう動くのか描写したほうが興味深いドラマになったんじゃないかと思います。

 

同期の仲間もちょっとしたラブコメと伏線なしの凶行で使い潰していますが、もっと連帯とか共闘とかそういうものを描くべきじゃないでしょうか。正気の沙汰とも思えない新人研修を乗り越えてきたのですから。

 

結局、「人材活用ラボ」「同期」「会社上層部」「斉藤の実家(父)」これらが全く乖離してそれぞれバラバラに存在しているんです。毎回のエピソードはこれら要素と全く関わりなく椿が勝手に解決していくだけ。

 

とにかくバラバラ。

今後リンクしていきそうな気配はありますが遅い気がします。

ですがそれぞれが関わりを持って、かつ意味を持った活躍をしてくれっればまだ挽回出来る可能性もあります。頑張って欲しいものです。

 

個人的にはここまで菜々緒さんの魅力をスポイルするドラマに心底がっかりしています。ブランディアのCMの方がよっぽど魅力的です。本当に残念です。