「小さな巨人」第2回 感想 | 感想亭備忘録

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誤解してました。

警視庁捜査一課からはじき出されたエリート刑事が、所轄刑事から煙たがられ、一課から妨害されながら巨大な権力に孤独に戦いを挑むお話かと思っていました。

これ、バディーものですね。

香坂(長谷川博己)と山田(岡田将生)の。

激しく対立し、裏をかき合いながら、協力して事件を追う。そういう物語なんですね。激しく衝突しながら、疑いながら、お互いの力を利用しようとしながら、それでもどこかお互いの力量を認めている、そんな関係嫌いじゃないです。ワクワクします。

この二人がどこまでもバディとしてやっていけるのか、それともいちばん大事なところで裏切られてしまうのか。どうなっていくんでしょうか。

 

バディといいましたがもう一人所轄の渡部刑事もいれて3人のチームと言ってもいいかもしれませんね。この後やる気のない所轄のメンバーが感化されて変わっていったりするんでしょうか。安直にやりすぎると陳腐になりそうですが。

 

香坂の家庭のシーンはやすらぎますね。妻役の市川実日子と母親役の三田佳子がいい味出してます。緊迫するシーンが連続するドラマの中でいい意味で一休みできます。

 

ストーリーは概ね面白いです。ですが第2話のなkで1箇所だけ気になる点が。あの流れで池澤菜穂(吉田羊)の真相の自白が取れなかったことは香坂の責任で所轄の大失態だ、みたいに言われていましたが、

そうですか?捜査一課が引っ張って取調室で自供させられなかったんだから明らかに捜査一課の大失態ですよね。ちょっと無理がある気がします。

 

あと、池澤を追い詰める香坂の取り調べでの煽りですが、もっと気迫が欲しかったように思います。畳み掛けるように強く速くきつく迫ってほしかったです。ちょっと「堺雅人ならどうなるかやってみてほしいな」と思ってしまいました。

 

何はともあれ、究極に仲の悪いバディものというのは今まであまりなかったような気がします。それだけでも見る価値アリだと思います。次回警察内部に裏切り者がいるとわかるらしいのですが、誰なんでしょう。一課長ならひねりなさすぎですよね。ゴーンバンク社長との会食シーンは多分ミスリードです。監察官?わかりやすく悪役すぎるか…うーん。とにかく楽しみに次回を待ちたいと思います。

 

余談ですが芳根京子の役が存在する意味が未だにわかりません…。今のところ画面に若い女の子が出ないのは色気が足りなすぎるから、ぐらいの意味しか見いだせませんが、今後何か役割を背負うんでしょうか。そこも気になります。