精霊の守り人2 第参話「光の力」 | 感想亭備忘録

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今回は少し感想が書きにくい回だったかな?面白くなかったわけではないんですが、大きな展開があるわけではなく、それに向けての下ごしらえをする回だったように思います。
 
アスラが神の力を手に入れた経緯を描くと同時に、狂信の匂いを放ち続けていた彼女が素の無邪気な少女の一面も垣間見せてくれました。神の力を盲信する狷介な少女としての側面のみ強調されていた彼女が、あれほどに無防備で無邪気な笑顔を見せたことで、バルサが彼女を守りたいと思う気持ちにシンクロできたように思います。バルサの過去もほんの少し出てきましたね。まだ匂わす程度でどういう意味合いがあるのかははっきりしませんが。バルサと言えば、強敵と互角に闘うシーンもいいんですが、圧倒的に強いバルサの姿も一度は見せてほしいですね。
 
ロタ王国の南北対立や新ヨゴ国の帝の不穏な企ても次回に向けて事態が大きく動く予感を抱かせてくれます。歴史物が好きな自分には宮廷陰謀劇の展開は常に興味を惹かれます。新ヨゴの帝は意外に名君なのかも、という気がしてきました。まあ非情な策士ではありますが。気になったのは皇太子チャグムの失意とそこからの立ち直りが、ちょっと手短にやりすぎていたように思います。前回「トーサの死は無駄じゃない!」と息巻いてたのにいきなり無気力になってるし、「え?それで立ち直る?」ってぐらいあっさり立ち直ったし。もうちょい時間をかけて描いても良かったかもしれません。
 
タンダ御一行様の方は終盤まで淡々と推移していましたが、最後の最後にシハナの裏切りで急展開のきっかけを作った感じですね。物語全体を大きく動かすきっかけになりそうです。
(しかし真木よう子の演技がどうも浮いてる、というか合ってないというか。「MOZU」の時はもっとうまかったイメージがあるんですが。)
 
次回はバルサもタンダもチャグムも新ヨゴもロタもサンガルも動き出しそうで期待大です。