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なぜか言葉を言い淀んで、床を見つめた。


ほんとはね、やめないで欲しいって思ってるのに、口をついて出たのは意外な言葉。お仕事頑張ってくださいって伝えてください。。でも心からそう思ったんだよ。そしてその響きに、とても哀しくなった。


ほんとだよ。でも違うんだ、言いたかったのはそうじゃないんだ。


なんだか泣きそうになって、混乱した気持ちのまま、素直な気持ちを言葉にする。



いきなりこんな伝言されても困るだろうなぁ、ごめんなさいって思ったけど止められなかった。本当にごめんなさい。聞いてくれてありがとう。



ずっと言えずにいたのに、思わず口にした一言から全部汲み取ってくれたこのひとは、優しく広がる青空のよう。だからきっと、その歌声に惹かれたの。その世界に身を預けて目を閉じると、身体の境界線がなくなって青に溶けていくんだよ。


ずっとずっと聴きたかった、あの歌が聴ける。それが私にとってどんなに幸せか、知るはずもないのにね。なんだか魔法のようだね。



別れ際、ふと口にした言葉がとてもうれしくて、でも照れくさいから聴こえてないふりをした。