原罪の庭―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)/篠田 真由美
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原罪の庭―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)/篠田 真由美
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 建築探偵シリーズ、すっかりはまってます~

 今は短編集『桜闇』を読書中

 プログラミングの勉強の合間を縫っての読書の割にはハイペースに進行しております

 一度読み始めたら夢中になれるから、集中力が持続して早く読めるんですね

 面白くて、貪欲に続きが読みたくなっちゃいます


 さて、シリーズ第4巻の『原罪の庭』は、シリーズの主要キャラである蒼の生い立ち、京介たちとの出会いについて語られております

 蒼君は茶目っ気があって頭の回転が速い、いまどき珍しい素直な少年、というイメージがあったので、ほんわかムードで話が展開…

 と思いきや、なかなかハードですよ~

 っていうかグロテスクですよ~

 いろいろとムカムカきて、遣り切れなくなります…

 蒼君は高校生なのに一人暮らししていることや、親の影を感じさせないこと、神代教授の猫かわいがり振りは虚構ならではのキャラ設定なのかな、と深く考えないでいたのですが、それなりに理由があったのですよ…


 かつて、蒼の生家で起こった凄惨な猟奇殺人事件

 蒼の両親、義理の姉が血祭りにあげられた温室で、幼い蒼は半死半生の状態で発見される

 事件のショックからか、心を閉ざし、緘黙状態にあった

 犯人が逮捕の糸口さえつかめないまま、事件は迷宮入りになるかに思えた…

 そんな折、犯罪と子供の精神をテーマに記事を書く女性記者から、蒼の伯母・美杜かおるの元に取材依頼が入る

 神代教授は知人・門野から、かおると記者との取材交渉の立会人を依頼される

 その上、京介を引っ張りこむよう示唆され…

 富豪の邸宅の庭に建設された、ロンドンのキュー・ガーデン「パームハウス」を模した温室で起こった陰惨な事件の謎を追う