猫の活躍するミステリー
赤川次郎さんのミステリー「三毛猫ホームズ」シリーズは、ご存知の通り、ホームズという名の三毛猫と飼い主で警視庁の刑事・片山義太郎が数々の事件を解決するお話です
でも、この両名、最初は飼い主・飼い猫の関係ではなかったんですよ![]()
名コンビ誕生
三毛猫ホームズシリーズの記念すべき1作目、『三毛猫ホームズの推理』の舞台は羽衣女子大という大学です
物語は、羽衣女子大の学生が殺されるところからはじまります
羽衣女子大の文学部長・森崎教授は、警視庁捜査一課長の三田村警視に被害者の女子学生が関係していた売春組織について調査するよう依頼します
そこに送り込まれたのが片山刑事で、森崎教授の飼い猫がホームズというわけです
調査を続ける過程で、依頼者の森崎教授が殺害されてしまいます![]()
ホームズは飼い主の仇を討とうと立ち上がり、片山刑事に“協力”して事件を解決に導きます
それがコンビ誕生のエピソードです
結局ホームズが片山刑事の飼い猫になり、今に至るというわけです
シリーズの芯
その他、今後のシリーズの作品の伏線となる事柄が、『三毛猫ホームズの推理』には満載されています
例えば、片山刑事は毎度素敵な女性に言い寄られているのに、恋人にならないのは何故か、とか![]()
片山刑事の妹・晴美の過去とか![]()
三毛猫ホームズシリーズは読み切りなので、どれから読んでも楽しめるように書かれていますが、是非第1作目『三毛猫ホームズの推理』を読んでみてください
登場人物に、もっと愛着が湧くこと、請け合いです
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