『昨日は明日のおととい?』 | 想いの道 ~会長の独り言~

『昨日は明日のおととい?』

「昨日は、明日のおととい、おとといの明日」村上春樹の短編小説「イエスタデイ」の冒頭に出てくるフレーズです。何ともない当たり前の言葉ですが、私の心に奇妙に引っかかっているのです。じゃ今日はどうなるの?今日は昨日の明日、明日の昨日。今年は去年の来年、来年の去年。まあどうでもいいような言葉遊びですね。会長よっぽど暇なんですね?と言われればご指摘の通りですとも言えるし、いや多忙な毎日を送っていますとも言えます。この原稿は東京の社宅で締め切りに追われて書いています。東京の社宅は千代田区一番町にあります。地下鉄半蔵門駅の直ぐ近く。皇居も目の前、英国大使館のすぐ裏手です。時々英国大使館横を抜けて皇居の周囲の散歩道に足を運ぶことが有りますが、広大な敷地の英国大使館ばかりに気をとられてその反対側には目もくれていませんでしたが、ひょっと視線を向けると小さなビルの二階に国旗が上がっています。ビルの入り口にはガードマンも立っています。看板を見るとパラグアイ大使館なんです。国力の違いをまざまざと見せつけられました。

今回の出張には社長も同行しています。今日(五月二四日)の午後、三菱食品の全国会議が行われるので二人して出席いたします。全国の同業者、どこでも抱える問題は同様でしょう。人手不足、それに伴う長時間勤務、あまり適正でない運賃、作業料金。これらのテーマに対して三菱食品がどのような姿勢、考え方で臨んでいるのか、きっちりと意見交換が出来ればと願っていますひらめき電球

クロネコヤマトはこれらの問題解決に色々と手を打っています。佐川急便も同様です。コンビニ配送も緊急に対策を打っていかねばならない時期に追い込まれています。三菱食品もそこのところはしっかり認識されていることでしょうから、本日の会議に期待して臨みます。

 話は変わりますが、中国からの実習生が来日されもうすぐ佐賀営業所に配属されます。受け入れ準備も大変でしたが、多くの皆さんのご協力を頂き、彼女たち六名が気持ちよくスタートできる体制はできています。彼女たち六名は全員家庭の主婦です。家族と離れて一年間我が社で働いていただくのですから、その気持ちを十分に汲んで対応して行かねばなりません。想像してごらんなさい。皆さんが夫や子供と一年間離れ離れになって異国で暮らすことを。私には一〇年間のブラジル生活がありましたが、家族とは一緒でしたので、不安とか寂しさとかは有りませんでしたが、彼女たちはそうはいきません。手厚いフォローが要ります。幸い佐賀営業所は林所長以下、人情味あふれる素晴らしい職場です。彼女たちも安心して働いてくれるでしょう。第一陣の彼女たちが成功裡になれば、次のステップにも弾みがつきます。ベトナムやタイなどの東南アジアにも色々と手を打っています。国内での人手不足解決の手段をこのようにして国外に求めていかねば、労働集約性の高い職場(要するに人手のかかる職場)は行き詰ってしまいます。是非とも第一陣の彼女たちの受け入れを成功させねばなりません。佐賀営業所以外の皆さんも関心をもって彼女たちの動向にエネルギーを送ってください!!