大工の庄三さんは下戸! のらねこカフェ江戸店
大工の庄三さん、お仕事帰りですか、いらっしゃいませ。
庄三さんは下戸だから、居酒店へ行くお仲間と別れて、コーヒーを飲みに来てくれたのですね。
時代小説、特に江戸の市井ものが好きです。
今は、平岩弓枝さんの「御宿かわせみ」を読み直しています。
子どもが小さい頃は、本屋さんにも図書館にもなかなか行けなかったので、「御宿かわせみ」のシリーズを飽きもせずに読み返していました。
江戸の風物や季節感が好きだったのです。
ただ、久しぶりに読み返してみると、「女は男の後ろに控えているのが美徳」という価値観に違和感を感じます。
見た目の美しい方が女性としての値打ちが高いということがしばしば出て来るのも、嫌です。小説の中に「人三化七」(にんさんばけしち・人間が三分で化け物が七分の意で、非常に容貌の良くない人)という言葉がよく使われているのですが、ずいぶんと失礼ではありませんか。
やきもち焼きの女が可愛いとか、嫁に行ったら我慢して姑につかえるべきとか、
昭和50年代は、女性の作家さんでもこういう考え方だったんだなぁ…と思いながら読んでいます。
江戸時代の価値観というよりも、書かれた時代の価値観なのでしょう。