2012/8/24手術説明 | 20代独身OL子宮頸癌闘病日記

20代独身OL子宮頸癌闘病日記

28歳の夏、子宮頸癌が発覚しました。
広汎子宮全摘手術を経て、
現在術後の抗がん剤治療中。
誰にも吐けなかった弱音をブログに綴ります。

8月24日。
先日8月21日のCT検査の結果をもって、親の同席のもと手術の日程を決めることになっていた。
成人していても、こういう時は親の立ち会いが必要らしい。
遠方に住んでいる母親には診察の前日8月23日に来てもらっていた。
会った瞬間、迷惑と心配をかけていることで、涙ぐんでしまった。
親の前で涙を見せたのは、物心がついてからは初めてかもしれない。
そんな私に笑顔で"大丈夫だよ"と声をかけてくれた母親の強さと、明るく振舞ってくれる気遣いに、胸がいっぱいだった。
泣いてたら余計に心配をかけてしまう。そう思って、気持ちを切り替えて、病気とは関係ない明るい話題を話すことにした。
8月24日。
AM10時半に診察室へ。
先生の説明は以下。
・病名は扁平上皮癌。
・腫瘍の大きさは4cm、
???骨盤壁湿潤は見られない為、
???今のステージはIb2期と診断。
・手術は広汎子宮全摘手術
???という一般的な手術。
???場合によっては、卵巣は残せる。
???術後治療が必要になることもある。
???それは手術をしてみないと
???今はっきりとは言えない。
・術後は足がむくみやすくなったり、
???排尿障害がある
といったものだった。
次に手術の日程。
10月17日が最短らしい。
なるべく早く治療した方がいいと言われながらも、手術まで2ヶ月近く待たされてしまう。
癌の手術ってもっと優先した早くしてもらえるものと勘違いしていた。
そして、私にとっては一大事でも、その他大勢の一患者でしかないことを思い知った気がして、少し虚しくなった。
とりあえず最短日程10月17日で、手術の予約を入れてもらった。
そして、最後にどうしても確認したかったこと。
・5月に自覚症状が出ていた時に検査を受けていれば、違う結果になっていたか。
・子供が産める体は絶対に諦めないといけないのか。手術ではなく、放射線治療とか何とかなる方法はないのか。
この2つ。
この程度の情報なら、インターネットで簡単に調べられる。
ただ、現実を受け止められず、情報をシャットダウンすることで、自己防衛していた私には、未知の情報であった。
先生は私の質問に丁寧に答えてくれた。
扁平上皮癌はゆっくりと進行する。
自覚症状が出始めた5月に診察をしていても、同じ治療になっただろう。
放射線を照射すると、細胞が焼け、子宮が硬くなる。どちらにせよ、子供は望めない。
ただ、子宮を残して手術する、広汎子宮頸部摘出術というのもある。
ここではその手術は実施していない為、今回のケースで適用できるかは判断
できない。県内で実施しているところへセカンドオピニオンに行ってみるなら、紹介状を書きます。
子宮を残せる手術がある??
間髪あけずに、紹介状をお願いしますと頭を下げた。
この足でそのまま紹介状を手に次の病院へ行きたい気持ちでいっぱいだったが、診察日は後日電話で調整することになった。
全てを諦めかけていた私に少しの希望が見えた気がした。