薪の作り方
薪を作る手順は以下の通り。
1.チェンソーで切る
2.斧(または薪割り機)で割る
3.薪棚に積んで乾かす(最低半年~2年程度)
場合によっては1の前に「伐採」がある場合もありますが
いきなり伐採はハードルが高いので
数mに切られた状態の原木が手に入ることを想定しています。
1.切る
長い状態の原木が手に入った場合、
まずはチェンソーで玉切りをする必要があります。
原木(長い状態)
玉切り(適切な長さに切った状態)
お使いのストーブに何㎝の薪が入るのか確認して、適切な長さに切りましょう。
機種によっては~30cmのものもあるのでお気を付けください。
ちなみに、市販では36cm、
もしくは45cmで作られた薪が多いようです。
わたしの自宅ではダッチウエストの
フェデラルコンベクションヒータースモール(FA225)を使用していて、
データでは最大48cmの薪が入ることになっていますが、
35~40cm程度の長さの薪でちょうど良いと感じています。
「火持ちが良いようにできるだけ長く太く」と仰る方もいますが、
長くて太い薪はそれだけ重たいので、
女性やお子さんが薪を足す場合は負担になりますし、
火室内のサイズぎりぎりで作ってしまうと
薪をくべづらかったりする可能性もあるので、
データ上の最大薪サイズから最低5cm程度は小さめに作って、
余裕が持たせた方が良いと思います。
2.割る
丸太のままではまだ薪にはなっていません。
斧や薪割り機などを使って適切な太さに割る必要があります。
割る太さはお好みです。
当たり前ですが細いと火が付きやすく火持ちが悪く、
太いと火は付きにくいけれど火持ちが良いです。
数種類の太さを用意しておくと、
着火の際や温度が落ちてしまった場合には細い薪、
就寝時など長時間燃やしたい場合には太い薪、と
使い分けができてとても便利です。
3.乾かす
薪作りの中で一番大切なポイントが「乾燥」です。
切って割ってすぐの状態では、
まだまだ水分が大量に含まれているので
薪ストーブで燃やすことはできません。
割った薪を薪棚や専用ラックなどに積み込んで、
最低半年~2年程度乾燥させる必要があります。
弊社ショールームの薪棚
(倒れないよう後ろの柱が地面に埋まっています)
棚を用意できない場合には、
地面に直接触れないよう角材や運搬用パレットを敷いた上に
井桁に積みあげるなどの方法もあります。
いずれの場合も雨が直接当たらないように屋根が必要です。
屋根がないと雨が滲み込み乾燥が進まない上に、
折角作った薪にカビが生えたり、腐ってしまう可能性もあります。
薪棚・保管場所に最適な条件は
「陽当たり・風通しが良いところ」です。
陽の当たる時間が長く、風通しの良いところは乾燥が進みやすいので、
樹種によってはGW頃に作った薪(=乾燥期間半年程度)でも
その年の冬に使える乾燥度になる場合があります。
北側で陽が当たりづらい場所や
デッキ下、シャッターを閉めたガレージの中などは乾燥しづらいです。
また、お家の外壁にぴったりくっつけて積み上げてしまうのは
お家の外壁にとっても、風通しの面でもあまり良くないので
お気を付けくださいね。
こうして含水率15%以下まで乾燥させた薪だけが、
やっと薪ストーブで使用できる状態になります。
水分量を測る含水率計というものも販売しています。
これで含水率をしっかり確認できると安心です。
薪に関する疑問や不安な点等があれば
いつでもご相談くださいね!
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