autumnclouds

今日も肌冷えのする1日。
ハロゲンヒーターが恋しくなってきた。

ボスの論文に対する要求はなかなか厳しい。
僕だけの判断じゃ不十分なところもあって、日本のボスにも相談しなきゃならないんだけど、あちらはあちらで来年度の研究費の申請が切羽詰まっていて、今週中は負担をかけづらい。

さて、散歩写真の続きはもう1日延ばして、M君のこと最終回を書いてしまうことにした。
こちらもあんまり先延ばしすると、みんな忘れちゃいそうだからね。
イントロもいれると、全9回の大長編になってしまったので、こちらに各編へのリンクをまとめておくことにしたよ。


秋休みが終わった2年次の後期、M君は留年の危機にあった。
(彼が単位を落としまくったいきさつは、すでに書いたとおり。
特に危なかったのは、必修科目のドイツ語だ。

たしか問題のドイツ語の試験は、テスト期間の最後であったと思う。
当然のことながら、彼は落としてもよい科目やすでに点が足りている科目は全て捨て、ドイツ語の勉強に一極集中した。
そして決戦の日当日・・・・

なんとM君は教室に現れなかった。

僕らはテスト終了後、

「Mのやつどうしたんだろう?」
「勉強しすぎて風邪でもひいたか?」
「風邪程度で、このテストを欠席ってこたぁねぇだろ。」
「じゃぁ、入院でもししたか?」
「交通事故とか?」
「正当な理由があれば追試受けられるのかな?」

などと口々に言い合いながら、校門を出てすぐの駅の改札を通り、ホームへの階段を降りようとしたまさにその時・・・

M君が階段をひょこひょこ登って来るではないか。ムンクの叫び

僕ら:「M、どうしたんだよ。あんなにドイツ語頑張ってたのにテストに来ないなんて。」

M:「えっ・・・・・・

テストこれからじゃないの?





ガクリ




さて、エピローグだ。(※下ネタ警報発令)

留年したM君は、翌年は無事に単位をとり農学部に進学したという噂をきいた。
前年に何人かの友人が農学部に進学しており、僕は彼らと久しぶりに昼食をとる機会があったので、M君のことを訊いてみた。

僕:「Mが農学部にいるって聞いたけど・・・?」

友人A:「あぁ、来てるよ。」

僕:「どんな様子?」

友人A:「それがさぁ、俺たちこないだたまたま廊下で会ったから、一緒に飯でも食おうって誘っていろいろ話を聞いてみたんだよ。」

僕:「それで・・・?」

友人A:「あいつさぁ、下半身に自信あるっていってたろ?馬鹿なことに、アダルトビデオの男優に応募したらしいんだよ。」

ムンクの叫び

友人A:「でさぁ、とりあえず面接に来てくれってことになったらしいんだけど・・・その時点で怖くなって止めたらしいんだ。」

僕:「なんだ、ホッとしたよ。」

友人B:「でも、話はそれだけじゃないんだ。あいつ風俗大魔王だったろ?」

僕:「うん。」

友人B:「最近はテレクラ(注;テレフォンクラブ、電話を介して女性との会話を斡旋する店のことで、最近は出会い系サイトに取って代わられてしまっている)に通ってるらしくてさぁ・・・こないだそこで電話が繋がった女性をなんとかドライブに誘い出すことに成功したらしんだよ。」

僕:「おぉ、あいつもとうとう免許が取れたのか。成長したな。」(過去のエピソード覚えてるかな?)

友人B:「まぁ、話は最後まで聞け。そんで、人気のない夜景のキレイな場所に車を停めて、助手席の彼女に覆い被さったわけだ。」

僕:「ホテル代ケチろうとしたんだな。でもまぁ、お互いそれが目的みたいなもんだから、当然のなりゆきだろ。」

友人B:「だから最後まで聞けって。欲望大爆発のMは、手続きを踏むのももどかしく、相手の股間に手をいれたところが・・・・

そこにあってはならないものがあったらしい。

ミッキー



友人A:「俺たちそこまで聞いてさぁ、

『こいつはもう俺たちの手の届かないところに
いっちまったのかな・・・』


って思ったんだよ。」

妙にシンミリする一同。
その後、M君の話を耳にすることはもう無かった。



最後までお付き合いいただきありがとうございました。
BGMはー
thepiano
Michael Nyman(piano) and others "The Piano"
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僕の大学卒業の年にヒットした、邦題「ピアノ・レッスン」という映画のサントラ。
夜遊び隊のYumiko隊員が貸してくれたCDの中の一枚で、これも昔所有していたけど売ってしまったもの。
M君の話と同様、とても懐かしいよ。
今頃どうしてるかな、M君。

試聴はこちらで。

試聴用音源を集めた別ブログ
Ma::Bo's Jukebox
このブログで紹介した音楽・本をまとめたショップ、
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もよろしく。