第2次大戦とは?
昨日は終戦記念日だった。
そして、小泉首相は靖国神社に参拝。
各マスコミは大々的に生中継、そして中国・韓国の反応などを報道した。
しかし、そこで俺は強く感じた。
マスコミは明らかに先入観を持って世論をマスコミの利益になる方向へ導こうとしている。
と。
そう感じた理由は、
①靖国神社参拝=「アジア外交の低迷」の怪。
よくこの記事・社説を目にする。
確かに、中国・北朝鮮・韓国においてはこのことは当てはまるのは事実だ。
しかし、この3国のみがアジアではない。
ASEAN諸国・インド・パキスタン・中東・中央アジアもアジアなのだ。
つまり上記の論調に従うと、
「中韓朝の外交がうまくいかないとインド、ASEAN、中東外交もうまくいかない」
という論理になってしまう。
しかし、現実には上記の諸国が靖国神社問題を外交カードと使う国は存在しない。
もし、上記の記事を発表したマスコミの中で「アメリカとの関係強化が近隣との外交をうまくいかせる」を批判した場合には明らかに自己矛盾に陥ってしまうし、マスコミに対する説得力も無くなってしまう。
従って、ここはきちんと、厳格に「近隣諸国」「北東アジア」と表現すべきである。
②太平洋戦争の真実とは?
戦争特集には、空襲・原爆・日中戦争がことさらに多く取り上げていた。
しかし、この戦争はこれだけで完結されるはずもない。
フィリピン・ミクロネシア・ニューギニア・東南アジア・インド・アリューシャン・サハリンでも行われた。
しかもそれぞれで当事国のこの戦争の日本に対する反応はバラバラだ。
パラオ・ミクロネシア・ビルマ(ミャンマー)・インド・インドネシアでは、肯定的に捉えている。
シンガポール・ソ連・米国・中国・朝鮮・英国は否定的。
フィリピンは賛否両論。
このように国によってそれぞれのドラマがあるのだから、これらのことを考えない限り、
「この戦争とは何だったのか?」という議論は深まらないし、真実は見えてこない。
③靖国神社の真実とは?
靖国神社の詳しい説明は割愛するが、
とにかく問題なのは戦没者には第2次大戦の戦没者しかいないような論調・ピックアップになってしまったことだ。
本当に歴史を勉強しているのか?と疑わしくなるほどだ。
戊辰・西南・日清・日露・シベリア出兵・第1次大戦などの犠牲者も含まれることを忘れてはならない。
同時に奥羽越列藩同盟犠牲者(白虎隊など)や西南の薩摩軍(西郷隆盛など)も奉られていない事もしかり。
たしかに、戦犯でもサンフランシスコ条約までに死んだ人を奉っていることについては、
いい機会だから多いに議論して欲しい。
しかし、同時に日本国民の中でも明らかに死者の霊を分けていることも同時に議論すべきだ。
この両者が組み合わさってこそ近代日本の歩みを日本人の手で総括して行くことにつながる。
同時に海外からの要請・圧力には決して左右されてはいけないことも事実だ。
以上、なんか社説みたいな文になってしまったけど、
マスコミには以上の点に気をつけて先の大戦の報道をしてもらいたい。
そうでないと、人々が正しい知識を持たぬまま禍根を残した形での近代日本の総括になってしまうのだから・・・。
P.S
14日には大停電が起きたけど、
幸いにも我が家は停電に見舞われずに済みましたw